マザーボードのCMOS電池

最終更新日 2023年09月07日

マザーボードのCMOS電池とは

基礎

マザーボードのCMOS電池とは、BIOSで行った設定、日付、時刻、起動順序、パスワード等の情報を保持するCMOS RAM(メモリー)に電力を供給する電池です。コイン型電池、ボタン電池、システム電池、バックアップバッテリーと呼ぶ場合もあります。情報を保持するには電力供給が必要であり、その役割をCMOS電池が担います。

CMOS電池の消耗

CMOS電池が消耗すると起動しない場合があります。CMOS電池が消耗すると電圧不足になり、CMOS RAMがBIOSで行った設定を保持できなくなり初期設定になります。例えば起動順位を変更しており初期設定になると起動しない場合、CMOS電池が消耗すると起動しません。起動順位とは、電源を入れたときに内蔵ストレージ、光学ドライブ、USBメモリー等、どれから起動を試みるのか確認する順位です。起動しない場合、消耗していないCMOS電池に交換すると直ります。ユーザーによる交換が可能ですが、交換サービスを提供する業者を利用する方法もあります。

CMOS電池の消耗を抑える

デスクトップパソコンを電源コンセントに接続し、かつ電源ユニットが完全オフにしない場合、シャットダウン状態でも電源ユニットが電力供給します。ノートパソコンかつバッテリー残量ありの場合、電源コンセント未接続でもバッテリーが電力供給します。CMOS電池が電力供給しないので、消耗し電池切れになるまでの時間を延ばせます。CMOS電池が電力供給する状態が続いても数年は持ちます。

CMOSクリア

CMOSクリアとは

CMOSクリアとはCMOS RAMが保持する情報を消去することです。通常はCMOSクリアする必要がありません。

トラブルを解決する方法の一つ

CMOSクリアはパソコンが起動しない等のトラブルを解決する方法の一つです。例えばBIOSをアップデートすると、起動に必要なCMOS RAM保持情報が変わり起動しない場合があります。BIOSのリビジョンによって起動に必要なCMOS RAM保持情報が異なるためです。CMOSクリアするとBIOS起動時に適切な情報を生成し起動する場合があります。BIOSの設定変更で起動しなくなった場合でも、CMOSクリアにより解決する場合があります。

CMOSクリアの方法

CMOSクリアを行うとき、パソコンの電源ケーブルをコンセントから抜いておきます。CMOSクリアの方法はマザーボードによって異なります。

ジャンパーをショートさせる方法の場合、ジャンパーキャップを装着しショートします。ジャンパーキャップがない場合、金属製の細い棒状を使用しショートしてもよいです。ショートする時間は数秒で十分です。ショート状態のまま電源を入れようとしても、原則的にはパソコンが起動しません。例外的に起動するパソコンもあります。

CMOSクリアボタンを押す方法の場合、基板にあるCMOSボタンを探し押します。

ジャンパーやCMOSボタンがない場合、CMOS電池を取り外して放置します。放置時間は10分で十分です。放置後にCMOS電池を取り付けます。ジャンパーやCMOSボタンがある場合でも可能な方法です。


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