誤解のもとの可能性があるESETの調査報告書

最終更新日 2019年10月14日

誤解のもとの可能性があるESETの調査報告書

日本のサイバーセキュリティ意識の実態調査の結果 | マルウェア情報局 には、以下のとおり書かれています。(この記事の公開年月日は2016年5月9日)
ESETはこのたび、日本におけるITリテラシーやサイバーセキュリティへの理解や実際的運用の現状を把握するために、2016年1月に、日本のユーザー1,033名を対象にアンケート調査を行いました。

調査は第三者機関に委託し、オンライン上で回答してもらいました。年齢は18 〜55歳、男女比はほぼ半々です。
同記事には、ESETが第三者調査機関に委託した調査の報告書へのリンクが貼られています。

その報告書に間違っている点は見られませんが、気になるところを見てみます。

サイバーセキュリティに関する知識
サイバーセキュリティに関する知識

下の方に書かれているとおり、各質問にある青色の棒グラフと赤色の棒グラフは、それぞれ質問に正解したユーザーの割合、誤答したユーザーの割合を示しています。

表にして書くと、以下のとおりです。

質問 正答 誤答
セキュリティ侵害が疑われる端末はインターネット接続を切断すべきですか? 86% 14%
アカウントごとに異なるパスワードを使用すべきですか? 96% 4%
ハッキングされる可能性は携帯端末よりPCの方が高いと思いますか? 56% 44%
ファイルのダウンロードは公式サイトに限るべきですか? 90% 10%
何もダウンロードされなければ、どのWebサイトを訪問しても大丈夫ですか? 96% 4%
バナー広告のクリックは安全ですか? 89% 11%
添付ファイルを開かなければ、知らない送信者からのメールを開いても大丈夫ですか? 93% 7%
PCやWebブラウザに保存した個人情報は安全ですか? 95% 5%
携帯端末に保存した個人情報は安全ですか? 93% 7%

インターネット上には様々なセキュリティ関連の情報が見られますが、その中に疑問に感じる情報が見られます。

そのような情報の中に、先に紹介したESETの調査報告書を参考にしていると明確に書かれているわけではありませんが、この調査報告書を参考にしたと思われる情報が見られます。

それだけなら特に疑問に感じませんが、先に紹介した複数の質問は全て正しいと認識して参考にしたと思われる情報が見られます。

例えば、「何もダウンロードされなければ、どのWebサイトを訪問しても大丈夫ですか?」という質問は正しい、つまり大丈夫という回答が正しいと認識して参考にしたと思われる情報が見られます。

ESETの調査報告書を見ると、何となくそのように見えてしまうのかもしれませんが、この質問の場合は、正しいと回答した人の割合が4%(誤答した人の割合)、正しくないと回答した人の割合が96%(正解した人の割合)だと思います。

ESETの調査報告書は誤解のもとになっているわけではないとしても、できれば先に紹介した各質問に対する正解は何なのか、さらに正解の理由についても掲載した方が良かったと思います。

一部の質問はどちらが正解なのか迷うものがあり、例えば「ハッキングされる可能性は携帯端末よりPCの方が高いと思いますか?」という質問は、誤答したユーザーの割合が半分近くあります。


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