仮想記憶ディスクは同じHDD内の別パーティションでも良い?
最終更新日
2023年09月07日
仮想記憶ディスクは同じHDD内の別パーティションでも良いのか
Adobe Photoshop 等は、仮想記憶ディスクを別のドライブに割り当てると良いと言われています。
HDD をパーティション分割し、別のパーティションに割り当てることは、別の論理ドライブに割り当てるとも言うことができますが、別の物理ドライブに限らず別の論理ドライブに割り当てても効果があるのか気になります。
Photoshop CC のパフォーマンスを最適化する には、仮想記憶ディスク環境設定に関する推奨事項が書かれています。仮想記憶ディスクの割り当てに関しては、以下のとおり書かれています。
(2)には「一次仮想記憶ディスクには別のハードディスクを使用してください。」と書かれていますが、文脈から判断すると別の物理ドライブに一次仮想記憶ディスクを割り当てることを推奨していると思われます。
(3)と(4)には「別のドライブ」と書かれていますが、別のドライブとは別の物理ドライブを示すのか、または別の物理ドライブに限らず別の論理ドライブでも良いのか断定できません。
別の物理ドライブに限らず別の論理ドライブでも良い場合、別の論理ドライブよりは別の物理ドライブに割り当てる方がパフォーマンスが最大になると考えられ、そのことについて触れていないので別の物理ドライブを示していると思われます。
Photoshop Elements でのスクラッチディスク、プラグイン、アプリケーションアップデート には、パフォーマンスの低下を防ぐための仮想記憶ディスク割り当てに関するガイドラインが掲載されています。
こちらでは、仮想記憶ディスクを別の物理ドライブに割り当てると良いが、別の論理ドライブに割り当てるのは良くないと読み取れる内容が書かれています。
起動時に仮想記憶ディスクに関するメッセージが表示される(Photoshop CS) には、Photoshop CS 起動時に以下のメッセージが表示される問題について掲載しています。
そこまで書かれているわけではありませんが、どちらも差がなく速度が低下するなら「できれば別の物理ドライブに設定することを推奨します」とはならないと思いますので、仮想記憶ディスクを別の論理ドライブに割り当てても効果がないわけではないと思われます。
仮想記憶ディスクを別の物理ドライブに割り当てることで、データ読み書きの処理を分散させパフォーマンスの低下を抑えられると考えられますが、別の論理ドライブに割り当てても同じようにパフォーマンスの低下を抑えられるかどうかは疑問です。
仮想記憶ディスクを別の論理ドライブに割り当てれば、断片化の進行を遅らせることができ、断片化によるパフォーマンス低下も遅らせることはできますので、パフォーマンスに良い影響を与える部分はあると思います。
HDD をパーティション分割し、別のパーティションに割り当てることは、別の論理ドライブに割り当てるとも言うことができますが、別の物理ドライブに限らず別の論理ドライブに割り当てても効果があるのか気になります。
Photoshop CC のパフォーマンスを最適化する には、仮想記憶ディスク環境設定に関する推奨事項が書かれています。仮想記憶ディスクの割り当てに関しては、以下のとおり書かれています。
(1)パフォーマンスを向上させるには、大量の未使用容量と高速の読み取り/書き込み機能のあるデフラグされたハードディスクに、仮想記憶ディスクを設定します。複数のハードドライブを使用している場合は、追加の仮想記憶ディスクを指定できます。Photoshop は、最大 4 つのボリュームで最大 64 エクサバイトの仮想記憶ディスク領域をサポートします。(1 エクサバイトは 10 億 GB に相当します。)(2)、(3)、(4)に、参考になる内容が書かれています。
(2)起動ディスクがソリッドステートドライブ(SSD)ではなくハードディスクである場合、一次仮想記憶ディスクには別のハードディスクを使用してください。SSD は一次起動/仮想記憶ディスクの両方に最適です。通常、一次仮想記憶ディスクとして別のハードディスクを使用するより、SSD を使用する方がパフォーマンスが向上します。
(3)仮想記憶ディスクは、大きなファイルを編集するドライブとは別のドライブに割り当てます。
(4)OS が仮想メモリに使用するドライブとは別のドライブに仮想記憶ディスクを割り当てます。
(5)RAID ディスクやディスクアレイを仮想記憶ディスク専用のボリュームとして使用すると効果的です。
(2)には「一次仮想記憶ディスクには別のハードディスクを使用してください。」と書かれていますが、文脈から判断すると別の物理ドライブに一次仮想記憶ディスクを割り当てることを推奨していると思われます。
(3)と(4)には「別のドライブ」と書かれていますが、別のドライブとは別の物理ドライブを示すのか、または別の物理ドライブに限らず別の論理ドライブでも良いのか断定できません。
別の物理ドライブに限らず別の論理ドライブでも良い場合、別の論理ドライブよりは別の物理ドライブに割り当てる方がパフォーマンスが最大になると考えられ、そのことについて触れていないので別の物理ドライブを示していると思われます。
Photoshop Elements でのスクラッチディスク、プラグイン、アプリケーションアップデート には、パフォーマンスの低下を防ぐための仮想記憶ディスク割り当てに関するガイドラインが掲載されています。
(1)仮想記憶ディスクは、Photoshop Elements や編集中の大きなファイルが置かれている同じ物理ドライブ上に作成しないでください。(1)、(2)に、参考になる内容が書かれています。
(2)仮想記憶ディスクは、オペレーティングシステムの仮想メモリに使用されている物理ドライブ上に作成しないでください。
(3)仮想記憶ディスクは、ネットワークドライブではなく、ローカルドライブに作成してください。
(4)仮想記憶ディスクは、従来型(リムーバブルでない)メディアに作成してください。
(5)RAID ディスクやディスクアレイは、仮想記憶ディスク専用のボリュームに適しています。
こちらでは、仮想記憶ディスクを別の物理ドライブに割り当てると良いが、別の論理ドライブに割り当てるのは良くないと読み取れる内容が書かれています。
起動時に仮想記憶ディスクに関するメッセージが表示される(Photoshop CS) には、Photoshop CS 起動時に以下のメッセージが表示される問題について掲載しています。
Adobe Photoshop の一次仮想記憶と Windows の一次ページングファイルが同じボリュームにあり、速度が低下する可能性があります。Adobe Photoshop の一次仮想記憶ボリュームを別のボリューム、できれば別の物理ドライブに設定することを推奨します。仮想記憶ディスクを、別の論理ドライブよりも別の物理ドライブに割り当てる方が良いと読み取れます。速度が低下する理由については、以下のとおり書かれています。
この仮想記憶ディスクファイルを使用した技術は Windows 側でも使われており、Photoshop の一次仮想記憶ディスクが Windows の仮想記憶ページングファイルと同じハードディスク、もしくはパーティションに設定されていると、 Photoshop は起動時に警告メッセージを表示します。これは、仮想記憶ディスクとページングファイルがディスク領域で競合を起こし、 Photoshop の仮想記憶ディスクの読み書きの効率が低下することがあるからです。このメッセージは警告メッセージであり、エラーメッセージではありません。通常どおり Photoshop CS を使用できれば特に問題はありません。同じハードディスクに設定されているとは、仮想記憶ディスクを別の論理ドライブに割り当てている状態を意味していると思われますが、同じパーティション、すなわち同じ論理ドライブに割り当てている状態よりは、速度が低下しないと考えられます。
そこまで書かれているわけではありませんが、どちらも差がなく速度が低下するなら「できれば別の物理ドライブに設定することを推奨します」とはならないと思いますので、仮想記憶ディスクを別の論理ドライブに割り当てても効果がないわけではないと思われます。
仮想記憶ディスクを別の物理ドライブに割り当てることで、データ読み書きの処理を分散させパフォーマンスの低下を抑えられると考えられますが、別の論理ドライブに割り当てても同じようにパフォーマンスの低下を抑えられるかどうかは疑問です。
仮想記憶ディスクを別の論理ドライブに割り当てれば、断片化の進行を遅らせることができ、断片化によるパフォーマンス低下も遅らせることはできますので、パフォーマンスに良い影響を与える部分はあると思います。
・仮想記憶ディスクは別の物理ドライブに割り当てる方が良い ・仮想記憶ディスクをパーティション分割し別の論理ドライブに割り当てても効果はあるが、その効果は小さいと思われる |
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