Bluetoothの規格

最終更新日 2023年09月07日

Bluetoothの規格とは

基礎

Bluetoothの規格とは、Bluetooth機器が満たす必要がある条件について定めた仕様です。

規格一覧

新しい規格が登場するとBluetoothの仕様に新機能や新技術等が追加されます。以下は、各規格の主な仕様変更内容です(2017/03/21時点)。

規格 主な仕様変更内容
Bluetooth 1.1 ・最大通信速度は1Mbps
Bluetooth 1.2 ・Bluetoothと同じ周波数帯(2.4GHz帯)を使用する無線LANとの干渉を低減する機能が追加
Bluetooth 2.0 ・最大通信速度を3Mbpsへ向上させる通信方式EDR(Enhanced Data Rate)が追加
・EDRはオプションのため、Bluetooth 2.0以降に対応した機器であってもEDRが実装されているとは限らない
Bluetooth 2.1 ・ペアリングに必要な作業が簡略化
・バッテリー動作時間の延長等につながる消費電力を抑える機能Sniff Subratingが追加
Bluetooth 3.0 ・最大通信速度を24Mbpsへ向上させる通信方式HS(High Speed)が追加
・HSはオプションのため、Bluetooth 3.0以降に対応した機器であってもHSが実装されているとは限らない
・電力管理機能が強化され消費電力が低下
Bluetooth 4.0 ・大幅に消費電力を抑える通信方式LE(Low Energy)が追加
Bluetooth 4.1 ・Bluetoothと同じ周波数帯(2.4GHz帯)を使用するモバイル端末向け通信サービスとの干渉を低減する機能が追加
・通信方式LEのデータ転送が効率化
・自動再接続機能が追加
・通信方式LEにて直接インターネット接続できる機能が追加
・通信方式LEでもホストとクライアント同時動作できる機能が追加
Bluetooth 4.2 ・通信方式LEにて直接インターネット接続できる機能をIoT(Internet of Things)向けに強化(新たに追加されたセキュリティ機能により安全性が向上、データ転送効率が向上)

Bluetooth 1.1からの理由

Bluetooth 1.1より前のバージョンがないわけではなく、Bluetooth 1.0、1.0b、1.0b+CEがあります。Bluetooth 1.1から本格的にBluetoothが普及したので1.1からです。Bluetooth 1.0、1.0b、1.0b+CEは1.1以降と互換性がありません。

Bluetoothの互換性

Bluetooth 4.0以降はBluetooth 3.0以前と互換性がない場合あり

Bluetooth 4.0から通信方式にLEが追加され、従来から存在する通信方式BR、EDR、HSと互換性がありません。Bluetooth 3.0以前であれば従来の通信方式なので、Bluetooth 4.0以降対応かつLEのみ実装の機器はBluetooth 3.0以前対応機器と互換性がありません。LEに限らず従来の通信方式も実装する機器であれば互換性があります。

コラム

規格の仕様と実装の仕様

Bluetoothの仕様とはBluetoothという無線通信技術の仕様です。Bluetoothの仕様に追加された機能や技術等の一部は、Bluetooth機器での実装が必須ではありません。Bluetooth機器の仕様には実装された機能や技術等が記載されています。Bluetooth機器が対応する規格で追加された機能や技術等が実装されているとは限りません。例えばBluetooth 3.0にて最大通信速度が24Mbpsの通信方式HSが追加されましたが、この通信方式の実装が必須ではないので、Bluetooth機器がBluetooth 3.0以上に対応でもHSが実装されているとは限りません。

Bluetooth搭載パソコンでは対応Bluetooth規格が同じであれば実装されている機能や技術等にあまり違いがありませんが、必要な機能や技術等があれば実装内容を確認して選ぶ必要があります。しかし、あまり違いがないので選択肢がほとんどなく、必要な機能や技術等が実装されている外付けBluetoothアダプターをパソコンに接続して使用する方法がよいです。


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