Phenomエラッタの修正コードをAMD OverDriveで無効にできる?

最終更新日 2023年09月07日

Phenom エラッタの修正コードを AMD OverDrive で無効にできるのか

エラッタがある Phenom のために各マザーボードメーカーはエラッタを修正するコードを含めた BIOS を提供しましたが、BIOS 画面で修正コードを有効にするか無効にするか選べます。

この修正コードを有効にすると性能が低下しますので、修正コードを無効にしても問題はないなら無効にすると良いです。

しかし、Windows Vista の Service Pack 1 では修正コードが自動的に有効となり、無効にできなくなりました。それでも、修正コードを無効にする方法が完全になくなったわけではありません。

Vista SP1でCPUの速度低下についてAMDがコメント | 日経 xTECH(クロステック) には、エラッタがある Phenom と Windows Vista の Service Pack 1 を使うと性能が低下するが、それを回避する方法が掲載されています。(この記事の公開年月日は2008年4月28日)
 要は、B2 SteppingのPhenomだとWindows Vista Service Pack 1で遅くなるわけだ。これを回避するには、AMDが配布している情報表示/設定変更ユーティリティーの「AMD OverDrive」を使う。AMD OverDriveをインストールして実行し、ウインドウの右上にあるボタンを押して黄色か赤にする。

 標準の緑色だと、エラッタの修正は有効のまま。黄色だとBIOSで修正を有効にしたり、Service Pack 1をインストールしていても、エラッタの修正が無効になるため本来の処理性能になる。さらに赤色だと修正を無効にするほか、CPUの動作周波数を常時最高値に保つ機能が有効になるという。ただし「無効にするのは自己責任で試してほしい」(AMDの土居氏)という。
AMD OverDrive は、オーバークロックの設定や CPU 等の動作状態の監視等ができるソフトウェアですが、修正コードを無効にする機能もあるようです。

CPU編 2/2 DOS/V POWER REPORT | Impress Japan にも、AMD OverDrive を利用して修正コードを無効にできると書かれています。(この記事は2008年10月号の記事)
実は「AMD OverDrive」にはこの修正コードの有効/無効を選択できる機能があり、Windows Vista SP1でも修正コードを無効にすることができる。


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