CGではXeonとCoreどちらが良い?

最終更新日 2023年09月07日

CG ではコア数、安定性、信頼性重視なら Xeon、クロック重視なら Core が良いのか

2017年を前に業界標準のスペックを見定める CGプロダクション制作環境一斉調査 | 特集 | CGWORLD.jp では、各 CG プロダクションの購買担当へのアンケート結果を公開しています。(この記事の公開年月日は2017年1月10日)

「最近購入したPCのCPUは?」という質問に対して Xeon と回答したところ、Core と回答したところの割合は、以下のとおりです。

  Xeon Core
CPUプリレンダー 35% 65%
CPUリアルタイム 22% 78%

リアルタイム分野よりもプリレンダー分野の方が Xeon を選ぶところが多いようですが、そのことについて以下のとおり書かれています。
XeonとCoreシリーズの2択に。レンダリングなど高負荷の処理かつ、大容量のメモリや安定性が求められるプリレンダー分野では、PCメーカーのサポートも受けられるXeon比率が高まる。リアルタイム分野ではGPUにGeForceが選ばれることが多く、クロック数などのパフォーマンス重視でCoreシリーズの比率が高い
同記事には、マウスコンピューターに各 PC パーツの選び方やおすすめ構成について聞いた内容が掲載されており、CPU については以下のとおり書かれています。
レンダリングスピードにこだわるのであればコア数を、スムーズなリアルタイム処理にこだわるのであればクロック数を重視することが一般的ですね。次にCore i7かXeonかの選択についてですが、コア数を重視したXeonの下位モデルですとリアルタイムの現場ではクロック数が足りなくなってきているので、クロック数重視のCore i7を選ばれる方もいらっしゃいます。4K・8Kといった大きな解像度のデータを扱う際にはデコードで一定以上のクロック数が必要になってきますので、コスト優先であれば、Core i7をお薦めする場合もあります。一方で、長時間にわたる高負荷なレンダリングをされる方には、総合的な安定性や信頼性を考慮して設計されたマザーボードと、ECC対応メモリを組み合わせたXeonをお薦めしています。タイムコストがシビアな作業ほど、高負荷な処理を行なった際の落ちにくさはメリットに感じてもらえるはずです。
CG レンダリングではマルチスレッド性能を活かしやすいので、CG レンダリングの処理速度を重視するなら CPU はコア数が多い方が良いですが、それならコア数が多い Xeon を選ぶ方が良いようです。

リアルタイム分野ではシングルスレッド性能の重要度が高くなりますので、コア数だけではなくクロック周波数も重視して Core を選ぶ方が良いようです。

当時と違って Core ではコア数が増えており、最もコア数が多いのは Core i9-9980XE(18コア36スレッド)、AMD の CPU も見れば Ryzen Threadripper 2990WX(32コア64スレッド)です。(2019年4月10日時点)

さらにコア数が必要であれば Xeon を選ぶ必要がありますが、現段階の Core や Ryzen のコア数で十分であればプリレンダー分野で Xeon を選んでいたが Core を選ぶようになったところが増えているかもしれません。

Xeon は適切なマザーボードやメインメモリーと組み合わせて使うことで安定性や信頼性に優れていますので、プリレンダー分野で Xeon を選ぶところの割合はあまり変わらないかもしれません。

高負荷な処理を長時間行うなら安定性や信頼性を重視して Xeon を選ぶ方が良いですが、Xeon を選ぶ方が良い何らかの明確な基準を示すのは難しいところです。

例えば、CG レンダリングの処理に約1週間かかり、納期が厳しいので可能な限り落ちないようにしたいなら Xeon を選ぶ方が良いです。


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