DisplayPortのPanel Replay

最終更新日 2023年09月07日

DisplayPortのPanel Replayとは

基礎

DisplayPortのPanel Replayとは、パネルに表示するフレームの内、フレームの表示内容に変更がある部分のデータを転送し、変更内容を反映して更新しフレームを表示する機能です。

Adaptive-Sync、PSRと組み合わせて動作する

Panel Replayは他の機能と組み合わせて動作します。フレームの表示内容に変更があると更新する必要があるので、Adaptive-Syncを使用します。Adaptive-Syncとは、ディスプレイのリフレッシュレートを制御し、フレームレートの変動に応じてリフレッシュレートを変動させる機能です。

パネルにフレームのデータを保持する必要があるので、PSRを使用します。PSRとはPanel Self Refreshの略で、パネルに表示するフレームのデータを保持する機能です。ちなみにPSRでは、フレームの表示内容に変更がない場合、パネルに保持したフレームのデータを使用して更新します。

メリット

Panel Replayを使用すると、フレームの表示内容に変更がある部分のデータを転送するので、データ転送量と消費電力を抑えられます。フレームの表示内容に変更がない場合、Adaptive-Syncにより更新しないことによる消費電力の低下もあります。

Panel Replayが登場したDisplayPortのバージョン

DisplayPort 2.0でPanel Replayが登場しました。DisplayPort 2.0ではPanel Replayがオプション、すなわち対応が必須ではありません。DisplayPort 2.1では対応が必須です。


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