インターフェースのD端子

最終更新日 2024年07月08日

基礎

インターフェースのD端子とは、輝度信号と2種類の色差信号に分離したコンポーネント信号を分離したまま1本のケーブルで伝送するためのインターフェースの規格です。ディータンシと読みます。他の呼び方に、D映像端子があります。

アナログ信号を伝送

D端子ではアナログ信号を伝送します。DがDigitalの頭文字と誤って認識し、さらにデジタル信号を伝送するという誤認識が見られますが、そうではありません。

制御信号も伝送

D端子では、走査線数、走査方式、アスペクト比を認識するための制御信号も伝送できます。

EIAJが策定

1998年にEIAJがD端子を策定しました。

由来

D端子の名称の由来が、端子の形状です。アルファベットのDのような形状なのでD端子です。

D1,D2,D3,D4,D5

D端子の種類にD1,D2,D3,D4,D5があります。D端子付近に記載されています。数字が大きいほど対応する解像度が高いです。これらの間に互換性がありますが、解像度が低い方になります。例えば接続する組み合わせがD2とD3の場合、D2が対応する解像度になります。


コンポジット端子やS端子が480iです。

メリット

D端子には、コンポジット端子やS端子よりも画質が高い、以上のメリットがあります。

ピン数

D端子のピン数が14本です。

脱落防止用フック

D端子のケーブルのコネクター両端に、脱落防止用のフックがあります。

コンポーネント端子の方が高画質

コンポーネント端子も、輝度信号と2種類の色差信号に分離したコンポーネント信号を、分離したまま伝送します。それならD端子とコンポーネント端子の画質が同じと考えられます。しかし、コンポーネント端子では3本のケーブルを使用するという違いにより、コンポーネント端子の方が高画質です。ケーブルが長いほど画質の差が大きくなる、すなわちD端子の方が画質が劣化します。

アナログRGBからD端子に映像出力

一般的にパソコンにD端子がなく、テレビにD端子が多いです。パソコンにアナログRGBが多いですが、アナログRGBとD端子を変換するアダプターを使用すると、パソコンのアナログRGBとテレビのD端子を接続し映像出力できます。

D端子からHDMIに移行

主にパソコン以外のAV機器がD端子を搭載してきましたが、著作権保護が十分ではないため、高解像度に対応でも高解像度の映像出力が制限されるようになりました。そのため、D端子からHDMIに移行しました。HDMIは著作権保護が十分な規格の一つのため、高解像度の映像出力が制限されていません。

・D端子 - 意味・説明・解説 : ASCII.jpデジタル用語辞典(2008/10/07更新記事)
・D端子（ディーたんし）とは？ 意味・読み方・使い方をわかりやすく解説 - goo国語辞書
・D端子 鈴木直美の「PC Watch先週のキーワード」(2000/05/25更新記事)
・最新　お役立ちインタフェース大図鑑（3）（3ページ目） | 日経クロステック（xTECH）(2008/02/27公開記事)
・DisplayPortからD-Subまで――液晶ディスプレイの「映像入力インタフェース」を網羅する：ITmedia流液晶ディスプレイ講座II 第2回（3/4 ページ） - ITmedia PC USER(2008/12/12更新記事)
・最新ディスプレイ講座――HDMI、DislplayPortから先進のUSB Type-Cまで映像入力インタフェース徹底解説 (1/3) - ITmedia PC USER(2016/10/26公開記事)

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