メインメモリーの電圧
最終更新日
2023年09月07日
メインメモリーの電圧とは
基礎
メインメモリーの電圧とは、メインメモリーが動作するために必要な電圧です。規格
メモリー規格の動作電圧
メインメモリーの動作電圧がメモリー規格によって異なります。以下は各メモリー規格の動作電圧です。メモリー規格 | 動作電圧 |
---|---|
SDR SDRAM | 3.3V |
DDR SDRAM | 2.5V |
DDR2 SDRAM | 1.8V |
DDR3 SDRAM | 1.5V |
DDR4 SDRAM | 1.2V |
消費電力
メインメモリーの動作電圧が低くなるとメインメモリーの消費電力が減るので、メモリー規格が新しいほど省エネです。消費電力が減れば発熱量も減ります。メモリー規格が新しいほど性能が高く、性能向上だけでなく消費電力の減少もあるので、メモリー規格が新しいほど電力効率が高いです。しかし、新しいメモリー規格ほどメモリーバスクロックが高くなり、メインメモリーのメモリーバスクロックが高くなるとCPUやマザーボードの消費電力が高くなり、メインメモリーの消費電力が減ってもパソコン全体の消費電力が高くなります。パソコン全体の消費電力で見れば、メモリー規格が新しくなってもあまり変わりません。
低電圧版の動作電圧
低電圧版の動作電圧もあります。今のところDDR3 SDRAMに低電圧版があります(2017/12/01時点)。DDR3の後ろにLが付くDDR3L SDRAM、DDR3の後ろにUが付くDDR3U SDRAMがあります。メモリー規格 | 動作電圧 |
---|---|
DDR3 SDRAM | 1.5V |
DDR3L SDRAM | 1.35V |
DDR3U SDRAM | 1.25V |
LPDDR SDRAM、LPDDR2 SDRAM、LPDDR3 SDRAM、LPDDR4 SDRAMというメモリー規格があります。DDR SDRAM、DDR2 SDRAM、DDR3 SDRAM、DDR4 SDRAMそれぞれの低電圧版と言えますが、動作電圧以外にも様々な違いがあり別物のメモリー規格です。
電圧の設定
電圧を下げると消費電力が減る
パソコンによってはメインメモリーの電圧を設定可能です。規格の電圧より下げても動作する場合があります。どこまで下げても動作するかは個体差によって決まります。電圧を下げると消費電力が減ります。ただし、あまり減りません。パソコンの詳細な仕様を省きますが、搭載するメインメモリーを1枚とし、電力計(ワットチェッカー)を使用しパソコンの消費電力を測定したところ、あまり変わりませんでした。
DDR3 SDRAMを使用し1.5Vから1.35Vに下げたところ、消費電力がアイドル時で約0.5W減り、高負荷時で約0.8W減る程度でした。
DDR4 SDRAMを使用し1.2Vから1.1Vに下げたところ、消費電力がアイドル時で約0.5W減り、高負荷時で約1W減る程度でした。
パソコンの仕様が異なると測定結果も異なるでしょうが、あらゆる仕様で消費電力があまり減らないと思われます。
メインメモリーの電圧とコンデンサー
電圧の安定性を高める
メインメモリーにはメモリーチップに安定した電圧を供給するためのコンデンサーがあります。モデルによってコンデンサーの数が異なり、コンデンサーの数が多いほど電圧の安定性が高いです。出典
・信頼性の高いメモリーとそうでないメモリーの見分け方(2ページ目) | 日経クロステック(xTECH)(2007/01/22公開記事)
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