ノートパソコンのCPU

最終更新日 2024年06月24日

基礎

ノートパソコンのCPUとはCentral Processing Unitの略で、演算装置と制御装置が組み合わさった装置です。シーピーユーと読みます。日本語では中央演算処理装置です。

CPUがノートパソコンの中枢部分であり、データの演算、各装置の制御を行います。

モバイルパソコン向けCPU搭載

一般的にノートパソコンがモバイルパソコン向けCPUを搭載します。モバイルパソコン向けCPUとは、消費電力と発熱を抑えたCPUです。

モバイルパソコン向けCPUの性能が向上

昔はモバイルパソコン向けCPUの性能が低かったです。今では随分と性能が向上しています。今と比べてCPUの性能が低かった頃、予算が許す限り、できるだけ性能が高いCPUを選ぶのが望ましく、ノートパソコンである必要がないならデスクトップパソコン向けCPUを搭載するデスクトップパソコンを選ぶと良かったです。今ではモバイルパソコン向けCPUでも様々な用途で十分快適なほど性能が高いです。用途によってはモバイルパソコン向けCPUでも性能を持て余す時代です。ゲーム向け、動画・画像編集向け等、高い性能を必要とする用途向けノートパソコンでもモバイルパソコン向けCPUを搭載しており十分な性能があります。

デスクトップパソコン向けCPU搭載ノートパソコンもある

モバイルパソコン向けCPUの中で性能が高い方のCPUでも性能が足りない場合、デスクトップパソコン向けCPU搭載ノートパソコンがあります。ただし、非常に少ないです。デスクトップパソコン向けCPUの消費電力と発熱が大きく、十分な冷却性能を確保するために広い内部スペースが必要なので、サイズが大きくて重い据え置きノートパソコンとなります。

用途によらず高性能CPUの必要性が高い

インテルCore iプロセッサーを例に出して解説します。第4世代(Haswell)の頃になると性能が随分と向上し、ゲームや動画・画像編集等の負荷が高い作業に使用しなければ、性能が低いCPUでも十分でした。第11世代(Tiger Lake)の頃になると性能の向上が鈍くなり、全体的にソフトウェアが必要とするCPUの性能が高くなったこともあり、用途によらず性能が高いCPUの必要性が高いです(2024/06/24時点)。

高性能CPUに該当するCPUのブランド

CPUのブランドで言うと、インテルのCPUならCore i9、Core i7、AMDのCPUならRyzen 9、Ryzen 7なら性能が高いCPUに該当します。同じブランドでもモデルによって性能が違います。同じモデルでもノートパソコンの冷却性能によって発揮する性能が違う場合があります。そのため、Core i9、Core i7、Ryzen 9、Ryzen 7でも性能が高いCPUに該当しない場合もあります。

モデルによってはCPU交換可能

ノートパソコンのCPUを交換不可とは限らず、モデルによっては交換可能です。

発熱大のCPUに交換するなら冷却性能の考慮が必要

発熱が大きいCPUに交換する場合、冷却性能の考慮が必要です。ノートパソコンの内部スペースが狭く冷却性能が低いです。冷却不足によりCPUが本来の性能を発揮しない場合があります。

修理できるメリットが非常に小さい

ノートパソコンのCPUを交換できるメリットの一つが、CPUが故障したらCPUの交換によって修理できることです。CPUの故障率が非常に低く寿命が長いので、CPUが故障する可能性が非常に低いです。そのため、このメリットが非常に小さいです。

CPU交換作業が面倒

ノートパソコンのCPUを交換するなら、一般的に裏蓋を開け様々な部品を外して分解する必要があり、推奨できないほど面倒な作業が必要です。CPUを交換するために、多くの部品が分解状態になるモデルが多いです。分解せずに交換できるモデルもあります。CPUの交換方法について仕様等に記載されていませんので、確認したいならメーカーに問い合わせる必要があります。

ストレージの性能も重要

ノートパソコンの性能を重視する場合、CPUの性能が重要ですが、ストレージの性能も重要です。性能重視ならストレージのSSDが良いです。HDDだと高性能CPUがあってもノートパソコンの性能不足と言えるくらいです。SSDなら低性能CPUでもノートパソコンの性能不足にならないユーザーが多いくらいです。

・迷ったらここに注目！最新モバイルノートPC選びの必須項目 | 日経クロステック（xTECH）(2021/02/09公開記事)

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