ノートパソコンのJEITAバッテリー動作時間測定法

最終更新日 2025年04月05日

ノートパソコンのJEITAバッテリー動作時間測定法とは

基礎

ノートパソコンのJEITAバッテリー動作時間測定法とは、2001年6月ににJEITAが策定した、ノートパソコンのバッテリー駆動時間の測定法です。ジェイタバッテリードウサジカンソクテイホウと読みます。略してJEITA測定法と呼ぶ場合があります。

JEITA測定法が登場する前、統一された測定法が存在せず

JEITAバッテリー動作時間測定法が登場する前では、統一された測定法が存在しませんでした。このため、メーカー等によって測定法が異なりました。バッテリー駆動時間を測定するベンチマークがありましたが、ノートパソコンによっては動作しなかったり動作しても不安定だったりしたため、使えるものではありませんでした。

バッテリー駆動時間が仕様に記載

ノートパソコンの仕様に、JEITAバッテリー動作時間測定法によるバッテリー駆動時間の記載があります。ノートパソコンによっては別の測定法によるバッテリー駆動時間のため、比較する際は同じ測定法か確認が必要です。測定法も仕様に記載があります。

測定法と計算法

バッテリー駆動時間の測定法に、測定法aと測定法bがあります。測定法aでは、ディスプレイの輝度を20cd/u(カンデラ毎平方メートル)以上にしてデスクトップ画面を表示する、HDDに保存した規定のMPEG-1ファイルを連続再生する、以上です。MPEG-1ファイルの解像度が320×240です。測定法bでは、ディスプレイの輝度を最小にしてデスクトップ画面を表示する、以上です。どちらの測定法でも、ノートパソコンがシャットダウン、または休止状態になるまでのバッテリー駆動時間を測定します。

ノートパソコンの省電力設定によってバッテリー駆動時間が変わりますが、JEITAバッテリー動作時間測定法では省電力の設定方法について規定していません。省電力設定の思想がメーカーによって異なるためです。

測定法aと測定法b、それぞれの測定結果のバッテリー駆動時間を使用し、下記の式で計算した結果が、JEITAバッテリー動作時間測定法によるバッテリー駆動時間です。

(測定法aのバッテリー駆動時間+測定法bのバッテリー駆動時間)÷2

実利用のバッテリー駆動時間

実際にユーザーがノートパソコンを使用する場合、一般的にディスプレイの輝度が200cd/u〜500cd/uです。動画再生に使用するとしても、一般的にMPEG-1ファイルの連続再生よりも高い負荷がかかります。このため、一般的な実利用のバッテリー駆動時間が、JEITAバッテリー動作時間測定法によるバッテリー駆動時間の7割程度です。ノートパソコンの使い方によって消費電力が異なるため、7割程度にならない場合があります。

出典

JEITA測定法 - 意味・説明・解説 : ASCII.jpデジタル用語辞典(2008/10/07更新記事)
JEITAバッテリ動作時間測定法(JEITA測定法) 鈴木直美の「PC Watch最新記事キーワード」(2002/05/24更新記事)
JEITA測定法って何のこと? | 日経クロステック(xTECH)(2009/10/19公開記事)


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