海外メーカーのパソコンは壊れやすいのか

最終更新日 2023年09月07日

家電製品や車等、日本国内メーカーの製品は壊れにくいという定評があります。それが事実かどうかは置いておくとしますが、日本国内メーカーの製品は壊れにくいというイメージを持つ人は多いと思われます。

パソコンに注目した場合、日本国内メーカーのパソコンは壊れにくく、海外メーカーのパソコンは壊れやすいというイメージを持つ人は少なくないと思われます。

それが事実かどうか証明するためには、メーカーごとの故障率について調査した統計情報が必要ですが、2015年1月1日時点では信憑性が高い統計情報はありません。

幾つか存在する統計情報の中で、SquareTrade 社が公表した統計情報「1 in 3 Laptops fail over 3 years:Netbooks fail 20% more than laptops; ASUS & Toshiba the most reliable」が最も有名です。購入してから3年以内のノートパソコンの故障率について調査されており、以下のような調査結果が出ています。


9位のアスースは海外メーカーであり最も故障率が低く、アスースに続いて日本国内メーカーのソニーと東芝の故障率が低く、海外メーカーのヒューレット・パッカード、ゲートウェイ、エイサー、レノボ、デル、アップルの故障率が高いので、アスースを除いて見れば日本国内メーカーのパソコンは壊れにくく、海外メーカーのパソコンは壊れやすいという結果です。

しかし、各メーカー何台のノートパソコンを調査したのか、調査対象となったノートパソコンの使用時間や使用環境、ノートパソコンの故障原因が詳細に公表されておらず、SquareTrade 社が公表した統計情報は信憑性が高いとは言えませんので、参考程度にとどめておくべきです。

この統計情報は信憑性が高いとしても、海外メーカーのアスースは壊れにくいと言えますし、NEC や富士通等、他にも多くの日本国内メーカーがありますが、これらの日本国内メーカーの故障率は出ておらず壊れやすさは不明ですので、海外メーカーのパソコンは壊れやすいとは言い切れません。

個人的な経験上では、海外メーカーのパソコンは壊れやすいという印象を抱いた事はありません。個人一人が何年も使い続けるパソコン台数は少ないので、信憑性が高い統計情報は出せませんが、日本国内メーカーも海外メーカーも故障率は同程度でした。

某企業にて、社員が使用する大量のパソコンを管理した事がありますが、海外メーカーの方が、わずかに初期不良が多かったです。しかし、初期不良ではない故障に関しては、日本国内メーカーも海外メーカーも故障率は同程度でした。

他企業や教育機関等で大量のパソコンを管理してきた幾人から聞いた話でも、日本国内メーカーも海外メーカーも故障率は同程度という意見が出ていました。

唯一の例外は、日本国内メーカーのパナソニックです。パナソニックのレッツノートは、頑丈なノートパソコンである事で有名ですが、ノートパソコンを持ち歩く社員が多い企業では、パナソニックの故障率は他の日本国内メーカーや海外メーカーよりも低いという結果が出ているようです。

この結果を信用するとし、故障率が低いノートパソコンを選びたいなら、パナソニックがおすすめとなります。ただし、特に落下や外部衝撃による故障が少ないから故障率が低いという事なので、ノートパソコンを持ち歩かず設置場所からあまり移動させないのであれば、パナソニックの故障率が低いというメリットは薄れます。

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