ストレージ・インターフェースのGbps、GB/s、GT/sの違い

最終更新日 2023年09月07日

ストレージ・インターフェースのGbps、GB/s、GT/sの違いとは

基礎

ストレージ・インターフェースのGbps、GB/s、GT/sの違いとは、Gbpsは8B/10B符号化を考慮していないストレージ・インターフェースのデータ転送速度、GB/sは8B/10B符号化を考慮したストレージ・インターフェースのデータ転送速度、GT/sはストレージ・インターフェースのデータ転送回数です。

ストレージ・インターフェースによっては8B/10B符号化ではなく128B/130B符号化等の場合があります。ここでは8B/10B符号化を行うことを前提に解説します。8B/10B符号化については、ストレージ・インターフェースではデータを送信する前に8ビットのデータを10ビットのデータに変換し、データを受信したら10ビットから8ビットに戻す、とりあえずこれを認識しておけばよいです。

送信するデータ8ビットを10ビットにしてから送信するため、8B/10B符号化を考慮したストレージ・インターフェースのデータ転送速度は、8B/10B符号化を考慮していないストレージ・インターフェースのデータ転送速度の8/10になります。両者のデータ転送速度を区別するために、GbpsとGB/sを使い分けます。

例えばSerial ATA 3では、8B/10B符号化を考慮していないストレージ・インターフェースのデータ転送速度は6Gbps、8B/10B符号化を考慮したストレージ・インターフェースのデータ転送速度は0.6GB/sです。一般的に0.6GB/sではなく600MB/sと表記する場合が多いです。下記が6Gbpsから600MB/sを求める計算式です。

6Gbps×(8/10)=4.8Gbps

4.8Gbps÷8bit/Byte=0.6GB/s

0.6GB/s×1000MB/GB=600MB/s

GbpsとGB/sは、上記の通り使い分けられているとは限りません。そこでGT/sを使用する場合があります。1秒間当たりにデータを転送する回数なので、8B/10B符号化を気にする必要がありません。

Serial ATA 3の場合、6GT/sです。1回のデータ転送で1bitのデータを転送するので、6GT/s×1bit/T=6Gbpsがデータ転送速度です。このデータ転送速度は、8B/10B符号化を考慮していません。

出典
インターフェースの基礎知識 〜SSDのインターフェースを理解する 1〜 - AKIBA PC Hotline!(2016/08/30公開記事)


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