ストレージのデータ復旧・復元

最終更新日 2021年09月27日

HDDのデータ復旧・復元

ごみ箱

HDDに保存したファイルをごみ箱に入れて空にする、ごみ箱に対して大きすぎる場合ごみ箱に入ることなく完全にファイルを削除する、[Shift]+[Delete]キーでファイルを削除する等、これらの方法でファイルを削除すると普通に取り戻せません。復元ソフトウェアを利用すれば取り戻せる可能性があります。

ファイルを保存する場合、HDD内のどこにファイルを保存したのかもデータとして保存します。HDDを収納棚、ファイルを物に例えると、収納棚に物を収納するだけでなく物を収納した場所も管理することです。ファイルの保存場所を示すデータを参照することで、ファイルに短時間でアクセスできます。

ファイルを削除する場合、ファイルの保存場所を示すデータのみ削除しファイル本体を削除しません。ファイルがある場所に別のファイルを保存する場合は上書きすればよいので、ファイル本体を削除する必要がありません。ファイル本体を削除する手間を省けますので、削除処理にかかる時間が短くなります。ファイル復元ソフトウェアは、まだ残っているファイル本体を見つけ出して復元するので取り戻せる可能性があります。

残っているファイルの場所に別のファイルが上書きされてしまうと取り戻せません。手作業でファイルを保存しなくても裏ではOSやバックグラウンドで動作するソフトウェアがファイルを保存する場合があります。

取り戻したい場合、できるだけファイル保存が発生しないようにしなければなりません。例えば、ファイル復元ソフトウェアをインストールしたり、復元したファイルを保存してはいけません。HDDがCドライブなら取り外して別のパソコンに接続し、別のパソコンでファイル復元ソフトウェアを利用するのが望ましいです。

ファイル復元ソフトウェアによって復元が成功か失敗か決まってくる場合があります。HDDに残っているファイル本体を探し出して復元するのが簡単そうですが、実際は難しいです。メーカーは独自に復元技術を開発しており、あるメーカーのでは復元できたのに、別のメーカーのだと復元できない場合があります。復元できなかった場合は、他ので試してみるとよいです。

HDDは熱の影響でデータが消える場合があります。磁気が熱によって弱まります。例えば火災が発生しHDDが燃えなかったとしても、熱による高温でディスク上の磁気データが消失する場合があります。火災の熱ほどではなくても、例えば真夏の炎天下に車の中にHDDを長時間放置すると、同様に磁気データが消失する場合があります。

熱の影響を受け正常にデータを読み込めなくなったHDDでも、復旧できる可能性があります。

SSDのデータ復旧・復元

ごみ箱

ごみ箱に入れて空にする等した場合、まだファイル自体が残っている可能性がありますが、Trimにより完全消去され復元できない場合があります。まだTrimが未実行であれば、データ復元ソフトウェアを利用して復元できる可能性があります。

ファイルを復元できたように見えても、ウェアレベリングにより元のファイルとは中身が違う場合があります。SSD内部にあるフラッシュメモリーはデータ書き換え回数が増えると劣化しますが、特定の領域にデータ書き換え回数が偏らないように平準化する機能があり、この機能がウェアレベリングです。簡単なイメージで言うと、ファイルが残っていてもウェアレベリングによりバラバラに散らばっており、元のファイルに復元できない場合があります。

クイックフォーマット

SSDでクイックフォーマット実行後にTrimが未実行であれば、データを復旧できる可能性があります。Trim実行があっても不可能ではありませんが、非常に低い可能性になります。

Trimを実行する設定であっても、クイックフォーマット実行後に即Trim実行とは限りません。しばらく経ってから実行する場合があります。いくら時間が経過してもTrimを実行しない様々な条件があります。例えば、SSDがUSB接続だと実行しない場合があります。

何にせよデータ復旧すると決めた場合、すぐにTrimを無効にする、その方法が不明の場合はSSDの使用をやめるとよいです。別のパソコンにSSDを接続しデータ復旧作業を行う場合、そのパソコンがTrimを実行しないように設定する必要があります。

普段からTrimを無効にする

Trimを無効にすると万が一のときに復元できる可能性が残りますが、これは重要な機能です。まだ完全消去されておらずファイル自体が残っていると、その場所にデータを書き込むときは何もデータが存在しない場合と比べてデータ書き込みに時間がかかります。Trimにより完全消去されると、データ書き込み速度の低下を抑えられます。

上書きして完全消去

SSDはデータを完全消去するために上書きしても、ウェアレベリングにより一部データが残る可能性があり、残ったデータを復旧できる可能性があります。

例えば、全領域にゼロデータを上書きしても、上書き中にウェアレベリングによって一部の領域に上書きが発生せずデータが残っている場合があります。複数回の上書きを行っても同様ですが、データが残っている可能性が低くなります。

データ復旧・復元作業時の注意

チェックディスクを実行しない

ストレージでチェックディスクを実行すると、ストレージの状態が悪化し復旧・復元が成功する可能性が低くなる恐れがあります。もし自動的にチェックディスクの実行が始まった場合はキーボードのEscキーを押してキャンセルするか、電源ボタンを長押して強制シャットダウンします。

別のパソコンの内部インターフェースに接続して復旧・復元作業する等、必要に応じてOSが起動するとき自動的に実行しないように設定しておくとよいです。


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