USB Type-Aケーブル

最終更新日 2025年04月30日

基礎

USB Type-AケーブルとはUniversal Serial Bus Type-Aケーブルの略で、コネクターがUSB Type-AのUSBケーブルです。ユーエスビー・タイプエー・ケーブルと読みます。他の呼び方には、USB-Aケーブルがあります。

もう片方がUSB Type-B

USB Type-AケーブルのコネクターがUSB Type-Aですが、片方のみです。もう片方のコネクターが、一般的にUSB Type-Bです。もう片方がUSB Type-B以外のコネクターでもUSB Type-Aケーブルと呼ぶ場合がありますが、一般的にUSB Type-Aケーブルのコネクターの片方はUSB Type-A、もう片方はUSB Type-Bです。

USB Type-Bケーブル

USB Type-Aケーブルの片方がUSB Type-A、もう片方がUSB Type-Bなら、USB Type-Bケーブルとも呼べますが、一般的にUSB Type-Aケーブルと呼びます。

デュアルレーンのバージョンに対応不可

下表は、USB Type-A、USB Type-B、USB Type-C、それぞれが対応できるUSBのバージョンです。

◯：対応できる、×：対応できない

USB Type-AケーブルはUSB 3.2 Gen 2以前に対応できますが、USB 3.2 Gen 2x2以降に対応できません。USB Type-CケーブルはUSB 3.2 Gen 2以前にもUSB 3.2 Gen 2x2以降にも対応できます。

コネクター変換してもデュアルレーンのバージョンに対応不可

USB Type-Aケーブルのコネクターを変換してUSB Type-Cケーブルにしても、USB 3.2 Gen 2x2以降に対応できません。USB 3.2 Gen 2x2以降に対応するには、USB 3.x用伝送路が2本必要ですが、コネクターを変換しても2本にできないためです。USB Type-AケーブルはUSB 3.x用伝送路が1本、または0本です。

USB Type-Aケーブル最大長の目安

下表は、各バージョンのUSB Type-Aケーブルの最大長の目安です。目安のため、目安より長くても規格に従っていないとなりません。

(※)USB Type-Aケーブルはデュアルレーンに対応できないためUSB 3.x Gen 2x2等はなし

最大データ転送速度が速いバージョンほど、ケーブル最大長の目安が短いです。ケーブルが長くなるほど信号の減衰が大きく、最大データ転送速度が速いほど信号の減衰の影響を受けやすいためです。

USB 3.x Type-Aケーブルを中途半端に差し込むとUSB 2.0接続

パソコンのUSB 3.x Type-AポートにUSB 3.x機器を接続するために、USB 3.x Type-Aケーブルを中途半端に差し込むと、USB 2.0で接続になる場合があります。USB 3.x Type-Aコネクター内部の手前にUSB 2.0用の電極があり、奥にUSB 3.x用の電極がありますが、中途半端に差し込むとUSB 3.x用の電極が接触しないためです。USB 2.0で接続になると、しっかり差し込んでもUSB 3.xで接続になりません。このことから推測できますが、中途半端ではなく奥まで差し込むとしても、ゆっくり差し込むとUSB 2.0で接続になる場合があります。USB 2.0で接続になってしまったら、一度取り外してから素早く奥まで差し込みます。

・Type-Cの周辺機器をType-A端子で使える？USBの素朴な疑問（2ページ目） | 日経クロステック（xTECH）(2022/02/22公開記事)

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