Windowsの電源プラン

最終更新日 2023年09月07日

基礎

Windowsの電源プランとは、コンピューターの電源の使用方法を管理するハードウェア設定とシステム設定(ディスプレイの明るさやスリープ等)を行うときに使用する機能です。

バランスでは性能低下

電源プランでバランスを選択すると、消費電力を抑えるために本来の性能が出ません。消費電力と性能のバランスを取るためです。消費電力を抑える必要がなく性能重視の場合、高パフォーマンスや究極のパフォーマンスを選択するとよいです。性能が低下してでもさらに消費電力を抑えたい場合、省電力を選択するとよいです。

PCI Express接続のSSD

PCI Express接続のSSDが電源プランによって性能が低下する場合があります。CPU側のPCI Expressよりもチップセット経由のPCI Expressに接続している方が低下します。チップセットが消費電力を削減した影響も受けるためです。特にランダムライトが消費電力が大きいので、この速度は大きく低下しランダムリードの速度はあまり低下しません。シーケンシャルライト、シーケンシャルリードの速度もあまり低下しません。

高パフォーマンスがない場合の対処法

基本的に電源プランには省電力、バランス、高パフォーマンスがありますが、高パフォーマンスがない場合もあります。管理者権限で起動したコマンドプロンプトまたはPowerShellで、以下のコマンドを入力し実行すると高パフォーマンスが出ます。

powercfg -setactive 8c5e7fda-e8bf-4a96-9a85-a6e23a8c635c

究極のパフォーマンスがない場合の対処法

Windows 10から電源プランに究極のパフォーマンスもあります。基本的に究極のパフォーマンスがない状態です。出すためには、管理者権限で起動したコマンドプロンプトやPowerShellで、以下のコマンドを入力し実行する必要があります。

powercfg -duplicatescheme e9a42b02-d5df-448d-aa00-03f14749eb61

性能の差

電源プランの違いで性能を比較すると、究極のパフォーマンス、高パフォーマンス、バランスの順に性能が高いですが、ほとんど同じであり体感できるほどの差がありません。これらと比べて省電力は大きな差があり、5割ほど性能が落ちる場合があります。パソコンによっては2割ほど性能が落ちる程度の場合もあります。

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