無線LANのQAM(Quadrature Amplitude Modulation)
最終更新日
2025年03月04日
無線LANのQAM(Quadrature Amplitude Modulation)とは
基礎
無線LANのQAMとはQuadrature Amplitude Modulationの略で、位相が直交する2つの電波を合成して搬送波とし、振幅を変化させて1シンボルに複数ビットの情報を割り当てる変調方式です。カムと読みます。他の呼び方に、直交振幅変調、直角位相振幅変調があります。種類
QAMには複数の種類があります。種類によって1シンボルに割り当てる情報のビット数が異なります。16QAM、64QAM、256QAM、1024QAM、4096QAMがあります。数字が大きい種類ほど、単位時間当たりに伝送できる情報量が大きいですが、雑音に対する耐性が低いです。例えば16QAMの場合、1シンボルに割り当てる情報のビット数が4ビットです。値にすると16値です。振幅を4段階で表し、一度に4ビット(16値)の情報を割り当てます。
無線LAN機器が対応するQAMの種類
無線LAN機器が対応するQAMの種類が、Wi-Fiのバージョンによって決まります。無線LAN機器が対応するWi-Fiのバージョンが同じの場合、対応するQAMの種類も同じです。無線LANのQAMのメリット、デメリット
メリット
無線LANのQAMには、1シンボル当たりに伝送できる情報量が多いため狭い帯域幅で高速な通信速度を実現できる、以上のメリットがあります。デメリット
無線LANのQAMには、フェージングの影響を受けやすい、以上のデメリットがあります。無線LANのQAM、通信速度
通信速度の一覧
下表は、Wi-Fiの各バージョンが対応するQAMの種類と、QAMの種類によって異なる通信速度の一覧です。Wi-Fiの バージョン |
QAMの種類 | 通信速度(※) |
---|---|---|
Wi-Fi 4 | 64QAM | 150Mbps |
Wi-Fi 5 | 256QAM | 433Mbps |
Wi-Fi 6/6E | 1024QAM | 600Mbps |
Wi-Fi 7 | 4096QAM | 720Mbps |
名称に含む数字が大きいQAMの種類ほど、単位時間当たりに伝送できる情報量が大きいため、通信速度が速いです。
出典
・Wi-Fiの通信速度に大きく影響する6要素、仕様を確認してボトルネックを解消しよう(2ページ目) | 日経クロステック(xTECH)(2024/08/02公開記事)
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