無線LANの電波干渉

最終更新日 2025年02月18日

無線LANの電波干渉とは

基礎

無線LANの電波干渉とは、別の無線LAN機器が特定のチャンネルを使用してデータを送信しているため、同じチャンネルを使用する無線LAN機器がデータを送信できないことです。無線LAN機器がデータを送信中に、他の電波が重なり、送信先の無線LAN機器がデータを正常に受信できないことも電波干渉です。電波干渉を、デンパカンショウと読みます。略して干渉と呼ぶ場合があります。

チャンネル占有による電波干渉

別の無線LAN機器が特定のチャンネルを使用してデータを送信中、同じチャンネルを使用する無線LAN機器は、別の無線LAN機器がチャンネルを占有中のため、データを送信できません。別の無線LAN機器がデータの送信を行っていないとき、チャンネルが空くため、無線LAN機器がデータを送信できます。

他の電波重複による電波干渉

無線LAN機器が送信した電波に、同じ周波数帯域の他の電波が重なると、両者の電波が重複します。前者の電波が、他の電波と比べて弱い場合、送信先の無線LAN機器がデータを正常に受信できません。電波干渉の原因となる電波が、他の無線LAN機器が送信する電波とは限りません。Bluetooth機器が送信する電波、電子レンジから発生する電波等の場合もあります。

電波干渉が起きると通信速度低下、通信の途切れ

無線LANで電波干渉が起きると、通信速度が低下したり通信が途切れたりします。ただし、電波干渉が原因とは限りません。

無線LANの電波干渉、周波数帯

2.4GHz帯は5GHz帯よりも電波干渉が起きやすい

一般的に2.4GHz帯は5GHz帯よりも電波干渉が起きやすいです。昔から多くの無線LAN機器が2.4GHz帯を使用してきたためです。集合住宅やオフィス等、周囲に無線LAN機器が多い場所では、2.4GHz帯を使用する無線LAN機器が多いです。

Bluetooth機器も2.4GHz帯を使用します。ワイヤレスキーボードやワイヤレスマウスも、製品によっては2.4GHz帯を使用します。コードレス電話、電子レンジ等も2.4GHz帯を使用します。これらの存在も、2.4GHz帯の方が電波干渉が起きやすい要因です。近くで使用していなければ、電波干渉の要因にならない場合があります。例えば、一般的に電子レンジが無線LAN機器の近くにない場合が多いと思われますが、そうであれば電波干渉の要因になりません。電子レンジが遠くに電波を飛ばさないためです。

周波数帯の増加で電波干渉を回避

無線LANが使用する周波数帯を増やすと、電波干渉を回避しやすくなります。2.4GHz帯に加えて5GHz帯も使用すると、電波干渉を回避しやすくなります。Wi-Fi 6Eから6GHz帯も追加となり、さらに電波干渉を回避しやすくなります。

出典

【Wi-Fi/インターネット編】混んだ2.4GHz帯から快適な5GHz帯に移行(2ページ目) | 日経クロステック(xTECH)(2014/09/10公開記事)
第10回 無線LANが遅くなる原因を考える(4)―電波干渉が速度に与える影響 - 実測で分かったIT...:日経クロステック Active(2016/01/19公開記事)


キャンペーン情報(PR)
マウスコンピューター
・ウィンターセール
最大50,000円OFF
(2月5日迄)
DELL
・今週のおすすめ製品
対象製品が最大15%OFFでお買い得
(キャンペーン実施中)
パソコン工房
・パソコン大売出しSALE
対象BTOパソコン最大40,000円OFF
(2月18日迄)

無線LANの電波干渉



デル株式会社