DisplayPort ケーブルの選び方 - その他 周辺機器の選び方

最終更新日 2017年01月29日

純正ケーブルの選び方

パソコンや液晶ディスプレイ等の機器と同じメーカーの DisplayPort ケーブルは、純正ケーブルと呼ばれます。純正ケーブルは、同メーカーの機器での動作保証、または動作確認が行われている点が違っており、純正ケーブルが必須となるわけではありません。

例えば、純正ケーブルも用意しているメーカーの液晶ディスプレイの DisplayPort 入力端子に接続するために、純正ケーブルではない DisplayPort ケーブルを選んで使用しても問題ありません。

ただし、DisplayPort ケーブルは、機器との組み合わせによっては正常に伝送できなくなる相性問題が発生する可能性があり、純正ケーブルではない DisplayPort ケーブルだと、その可能性が残ります。

出力側と入力側の機器のメーカーは異なるのが普通であり、この場合は純正ケーブルを選んでも、純正とはならない機器との組み合わせで相性問題が発生する可能性がありますが、純正ケーブルを選べば相性問題を発生するリスクを抑えられます。

純正ケーブルは割高感がある価格となっている場合が多く、無理に選ぶ必要はありませんが、相性問題のリスクを抑えたい場合は純正ケーブルを選ぶと良いです。

規格の選び方

DisplayPort の規格は、業界団体の VESA(Video Electronics Standard Association)がまずバージョン1.0を策定し、その後新しいバージョンを何度か策定し発展してきました。

2015年11月10日時点では、DisplayPort の規格には以下のバージョンがあります。

バージョン 最大帯域幅
1.0 10.8Gbps
1.1
1.1a
1.2 21.6Gbps
1.2a
1.3 32.4Gbps

DisplayPort ケーブルには、1.2a認証、または1.2a準拠という記載が見られる製品がありますが、DisplayPort ケーブルでは、規格のバージョンによる仕様の違いはありません。

DisplayPort ケーブルが、ある規格のバージョンで認証(準拠)されているという事は、その規格のバージョンにて策定されている仕様の動作が保証されているという意味であり、例えば上記に各バージョンの最大帯域幅を記載しましたが、DisplayPort ケーブルが1.2a認証(準拠)であれば、1.2aの最大帯域幅 21.6Gbps に対応しています。

DisplayPort ケーブルは、規格のバージョンによる仕様に違いはないため、1.2a認証(準拠)であっても、1.3の最大帯域幅 32.4Gbps にも対応できる可能性があります。もし対応できなくても1.3には対応していないので、製品として問題ない事になります。

DisplayPort は、規格のバージョンが新しくなるほど帯域幅が大きくなり、伝送データの信号の減衰、外部ノイズの影響を抑えなければならなくなります。そのために品質を高める必要がありますが、帯域幅だけでなく他にも DisplayPort ケーブルにさらに高い品質が求められる DisplayPort の仕様変更点があります。

これが DisplayPort ケーブルの仕様に規格のバージョンによる違いはないのに、DisplayPort の仕様変更点に対応できるかどうかに違いが出てくる理由です。

多くの DisplayPort ケーブルは、将来新しい規格のバージョンが出ても長く使えるよう高品質に作られており、DisplayPort ケーブルの規格について気にせずに選んでも問題ありませんが、古いバージョンの認証(準拠)付き製品を選んで新しいバージョンで変わった最大帯域幅等に対応できないと困りますので、なるべく新しいバージョンの認証(準拠)付き製品を選ぶ方が良いです。

2015年11月10日時点では、DisplayPort ケーブルでは1.2a認証(準拠)が最新バージョンとなります。1.3認証(準拠)の DisplayPort 入出力端子搭載機器が登場すれば、DisplayPort ケーブルでも1.3認証(準拠)の製品が出てくると思われます。

1.3認証(準拠)の DisplayPort 入出力端子搭載機器が先に登場した場合、そのような機器と1.2a認証(準拠)の DisplayPort ケーブルを接続しても問題なく使える可能性が非常に高いです。

また、認証と準拠の違いですが、VESA の認証試験センターにて試験に合格した製品は、認証を取得できます。準拠となる製品は、認証製品と同等に使えますが、形状や寸法等において規格外となる特徴が見られる製品か、規格の仕様通りに作られているが認証の取得はしていない製品です。認証を取得できるのに取得しないのは損のように見えますが、認証を取得するコストを削減でき価格を安くする事ができます。

この認証と準拠の違いを見る限り、認証の方が信頼性が高そうですが、認証の DisplayPort ケーブルであっても相性問題が発生しやすい製品や、物理的耐久性に難がある製品等が見られ、認証されているから信頼性が高いとは限りません。そのため、認証か準拠、どちらなのか気にして選ぶ必要性は低いです。

対応最大帯域幅の選び方

伝送するデータ量を自動車にたとえると、帯域幅は道路の広さです。道路が広いほど多くの自動車が通れますが、帯域幅が広いほど伝送できるデータ量が大きくなります。

解像度、リフレッシュレート、色深度が大きい映像ほどデータ量が大きくなり、必要な帯域幅が広くなります。

DisplayPort の規格は、新しいバージョンが登場し帯域幅が拡大されてきましたので、対応最大帯域幅と規格は関係しています。DisplayPort ケーブルの規格が新しいほど、対応最大帯域幅が大きくなります。

規格に関しては、なるべく新しいバージョンの認証(準拠)付き製品を選ぶ方が良いですが、規格を選ぶ場合と同様の理由で、なるべく対応最大帯域幅が大きい DisplayPort ケーブルを選ぶ方が良いです。2015年11月10日時点では、DisplayPort ケーブルの対応最大帯域幅は、21.6Gbps が最も大きいです。

対応最大解像度の選び方

対応最大帯域幅と対応最大解像度

DisplayPort ケーブルは、映像データを伝送しますが、映像の解像度が大きいほど伝送する映像データ量が大きくなります。

2015年11月10日時点では、DisplayPort ケーブルは、映像データ信号の減衰と外部からのノイズの影響を、どれだけ抑えられるかで伝送可能な映像データ量の大きさ、すなわち対応最大帯域幅が決まってきます。

つまり、映像データ信号の減衰と外部からのノイズの影響を抑えられる DisplayPort ケーブルほど、対応する最大解像度を大きくできます。

そのため、基本的に対応最大帯域幅が同じ DisplayPort ケーブルであれば、対応最大解像度も同じですが、異なる場合があります。その理由は、DisplayPort ケーブルの対応最大解像度は、動作保証となる対応最大解像度だからです。

例えば、対応最大帯域幅が 21.6Gbps なら、解像度 3840 × 2160 まで対応できますが、それよりも低い解像度までしか動作保証していない場合があります。

そのため、対応最大帯域幅とは別と認識して対応最大解像度を確認して DisplayPort ケーブルを選ぶ方が良いです。

対応最大解像度が大きい DisplayPort ケーブルを選ぶ

対応最大解像度が、伝送したい映像の解像度以上である DisplayPort ケーブルを選ぶのはもちろんですが、購入時点で最も対応最大解像度が大きい DisplayPort ケーブルを選ぶ方が良いです。

将来、さらに解像度が大きい映像を伝送する必要性が生じる可能性がありますし、対応最大解像度が大きいという事は品質が高い証拠です。

DisplayPort ケーブルは品質が低いほど映像データ信号の減衰が大きく、外部からのノイズの影響を受けやすくなり、低品質な DisplayPort ケーブルは相性問題が発生するリスクが高いです。

DisplayPort ケーブルの相性問題とは、DisplayPort ケーブルとパソコンや液晶ディスプレイ等の機器との組み合わせによっては、正常に伝送できなくなる問題の事です。

もし購入した DisplayPort ケーブルが、正常に伝送できる条件を満たしており不良品でないのに正常に伝送できなければ、相性問題が発生した可能性が高く、別製品となる DisplayPort ケーブルを購入する必要があります。

主な対応最大解像度

以下は、過去に発売された DisplayPort ケーブル含めて、主に見られた対応最大解像度です。

対応解像度 名称
1920 × 1080 FHD
2560 × 1600 WQXGA
3840 × 2160 4K(QFHD)

2015年11月10日時点では、3840 × 2160 が最も大きい対応最大解像度であり選択の目安です。

また、DisplayPort ケーブルは、対応最大解像度よりも大きい解像度の映像データを伝送できる場合があります。その理由は、対応最大解像度は、動作保証となる対応最大解像度であり、それよりも大きい解像度の映像データを伝送できるほど品質が高い場合があるからです。

例えば、DisplayPort の規格で伝送可能な映像データの解像度の上限が 2560 × 1600 だった時代に発売された DisplayPort ケーブルには、対応最大解像度が 3840 × 2160 である製品はありませんが、3840 × 2160 の映像データを伝送できるほど品質が高い製品がある可能性があります。

だからと言って、伝送したい映像の解像度より小さい対応最大解像度の DisplayPort ケーブルを選ぶのは良くありません。もし対応最大解像度より大きい解像度の映像データを伝送できなくても動画保証外のため、DisplayPort ケーブルの仕様通りとなります。

DisplayPort ケーブルの端子の選び方

DisplayPort ケーブルの端子には、通常サイズの DisplayPort 端子の他にミニ DisplayPort 端子もあります。両端子がミニ DisplayPort 端子となっている場合は、ミニ DisplayPort ケーブルとなります。

片方が DisplayPort 端子、もう片方がミニ DisplayPort 端子となっている場合は、ミニ DisplayPort 変換ケーブルとなります。接続する機器側の DisplayPort 端子とサイズが合わないと接続できませんので、合うように選ぶ必要があります。

例えば、以下のパソコンと液晶ディスプレイの組み合わせの場合、選ぶ必要がある DisplayPort ケーブルは以下のとおりです。

パソコン
(出力端子)
液晶ディスプレイ
(入力端子)
DisplayPort ケーブル
DisplayPort 端子 DisplayPort 端子 DisplayPort ケーブル
DisplayPort 端子 ミニ DisplayPort 端子 ミニ DisplayPort 変換ケーブル
ミニ DisplayPort 端子 DisplayPort 端子
ミニ DisplayPort 端子 ミニ DisplayPort 端子 ミニ DisplayPort ケーブル

DisplayPort ケーブルの長さの選び方

DisplayPort ケーブルには様々な長さがあり、1m未満の DisplayPort ケーブルや10m以上の DisplayPort ケーブル等があります。DisplayPort ケーブルで接続する機器同士の距離、DisplayPort ケーブルを通す場所を考慮し、必要になる長さを持つ DisplayPort ケーブルを選ぶ必要があります。

必要になる長さが変わる可能性を考慮し、長さには余裕を持たせて選びたいですが、DisplayPort ケーブルは長くなるほど伝送データの信号の減衰が大きくなり、外部ノイズの影響を受けやすくなります。その結果、相性問題が発生するリスクが高くなります。

そのため、長くても5m程度の DisplayPort ケーブルを選ぶ方が良いです。できるだけ短い DisplayPort ケーブルを選ぶと良いですが、DisplayPort ケーブルの長さが足りず届かない事にならないよう注意して選ぶ必要があります。

機器の設置状況や DisplayPort ケーブルを通す場所を考慮した結果、どうしても5mを超える DisplayPort ケーブルが必要なら、5mを超える DisplayPort ケーブルを選ぶしかありませんが、相性問題が発生するリスクが高くなる事を承知しておく必要があります。

2015年11月10日時点では、DisplayPort の規格上ではケーブルの長さは最大15mまでとなっていますが、それ以上長い DisplayPort ケーブルでは光ファイバーを採用する製品が見られます。15mを超える20mの光ファイバー非採用製品もありますが、20mを超えるとなると光ファイバー採用製品を選ぶしかありません。

光ファイバーなら伝送データの信号の減衰、外部ノイズの影響が小さくなり、相性問題が発生するリスクは小さくなりますが、価格が高くなります。


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