Bluetoothのプロファイル

最終更新日 2022年05月30日

プロファイルとは

基礎

プロファイルとは、Bluetooth機器がBluetooth通信するときに必要なものです。プロファイルではBluetooth通信時の動作や送受信するデータの内容を定義しています。

種類

プロファイルには複数の種類があります。用途によって使用するプロファイルが異なります。例えば、Bluetooth通信で音声データを伝送するために使用するプロファイルがありますが、Bluetooth対応のイヤホンやヘッドホン向けであり、音声データを伝送しないキーボードやマウスでは使用しません。

相互接続性

Bluetooth機器は、プロファイルの定義に従いBluetooth通信することで、製品の違いでBluetooth通信の可否が決まらなくなります。つまり、Bluetoothの相互接続性が確立します。例えば、Bluetooth対応マウスには様々な製品がありますが、各製品がBluetooth通信でマウスを操作するために使用するプロファイルに対応しており、各製品が共通のプロファイルを使用しBluetooth通信しますので、製品によってBluetooth通信できないことがありません。ユーザーが製品の違いを意識せずにBluetooth通信し使用できます。

仮にプロファイルが存在しない場合

仮にプロファイルが存在せず、Bluetooth機器が各製品で独自にBluetooth通信時の動作や送受信するデータの内容を定義すると、その独自の定義に従ってBluetooth通信できる製品同士のみBluetooth通信可能となり、Bluetoothの相互接続性が確立しません。

対応プロファイル

同じプロファイル対応の必要あり

Bluetooth機器は製品によって対応プロファイルが異なります。通信する2つのBluetooth機器が同じプロファイルに対応の必要があります。プロファイルに非対応だと通信できません。例えば、Bluetooth対応マウスが、Bluetooth通信でマウスを操作するために使用するプロファイルに対応していますが、Bluetooth対応パソコンとBluetooth通信し使用する場合、そのパソコンも同じプロファイルに対応の必要があります。Bluetooth対応マウスが普及しておりパソコンが必ず対応していますが、もし非対応でも外付けBluetoothアダプターを接続し使用する方法があります。

対応プロファイル非公開が多い

Bluetooth機器には様々な製品がありますが、対応プロファイルが非公開の製品が多いです。

対応プロファイルの表示

Windowsには接続中のBluetooth機器の対応プロファイルを表示する機能がありますが、Windowsが対応するプロファイルのみ表示できます。Bluetooth機器が対応するプロファイルでも、Windowsが非対応のプロファイルであれば表示できません。Androidには同様の機能がありません。

WindowsではBluetoothサービス名から対応プロファイルがわかる

Windowsで接続中のBluetooth機器のプロパティー画面を表示します。タブのサービスを選ぶとBluetoothサービス名を表示します。Bluetoothサービス名から接続中のBluetooth機器が対応するプロファイルがわかります。

例えばBluetoothサービス名の「オーディオシンク」、「ハンズフリーテレフォニー」、「リモート制御」から、それぞれプロファイルの「A2DP」、「HFP」、「AVRCP」対応とわかります。Windowsが非対応のプロファイルは表示しません。例えば、仮にWindowsがA2DPに非対応の場合、「オーディオシンク」を表示しません。

プロファイルとパソコン

Bluetoothを標準搭載しているパソコンでは、様々なBluetooth機器と接続し使用することを想定し、多くのプロファイルに対応しており、プロファイルが足りなくて困る可能性が低いです。

パソコンによって対応プロファイルに違いがありますが、あまり違いはありません。

必要なプロファイルに対応していなくても、そのプロファイルに対応している外付けBluetoothアダプターを使用する方法があります。

接続

同じプロファイルを使用し複数台接続

Bluetoothでは同じプロファイルを使用し複数台接続できません。例えばパソコンが1台とBluetooth対応ヘッドセットが複数台あっても、同じプロファイルを使用するので同時に複数台接続できません。Bluetooth機器がマルチポイントに対応の場合、同じプロファイルを使用し複数台接続できます。

接続時にプロファイル表示とは限らない

Bluetooth接続時にプロファイルの表示があり、プロファイルから用途がわかります。ただし、Bluetooth接続時にプロファイルが表示とは限りません。

プロファイル一覧

プロファイル 用途
A2DP(Advanced Audio Distribution Profile) ヘッドフォンやイヤホン等に音声を伝送する
ANP(Alert Notification Profile) 着信、メール、警告等を通知する
aptX ヘッドフォンやイヤホン等に音声を伝送する(音質が向上、音声の遅延が低減しており、エラー回復機能が追加されている)
AVRCP(Audio/Video Remote Control Profile) AV機能のリモコン機能を制御する
BPP(Basic Printing Profile) 携帯電話等からプリンターへ印刷データを転送し、印刷機能を制御する
BIP(Basic Image Profile) 機器に対し、画像を転送する
DIP(Device ID Profile) デバイスの認識等のために必要なデバイス固有の情報を提供する
DUN(Dial-up Networking Profile) 携帯電話や PHS を経由してインターネットにダイヤルアップ接続する
FAX(FAX Profile) FAX を送信する
FMP(Find Me Profile) 見つからない機器の場所を特定するために、アラームやバイブレーションを鳴らす
FTP(File Transfer Profile) パソコン同士でデータを転送する
GAP(Generic Access Profile) 機器に対し、認識、接続の確立や認証、暗号化を行う
GATT(Generic Attribute Profile) 各プロファイルで通信仕様は異なるが、基本となる共通化した通信仕様で通信する
主に通信方式 LE を実装する機器で使われる
GAVDP(Generic Audio/Video Distribution Profile) AV機器に対し、音声や動画を伝送する
GOEP(Generic Object Exchange Profile) 機器に対し、データを転送する
HCRP(Hardcopy Cable Replacement Profile) プリンターに印刷データを転送する
HDP(Health Device Profile) 医療機器や健康管理機器等のヘルス機器と接続し、データを転送する
HFP(Hands Free Profile) ヘッドセットでハンズフリー通話を行う(音声の送受信だけでなく通話の発着信機能の制御も行う)
HID(Human Interface Device Profile) マウスやキーボード等の操作を行う
HOGP(HID Over GATT Profile) マウスやキーボード等と消費電力を抑えて接続し操作を行う
HSP(Headset Profile) ヘッドセットと音声を送受信する
LAP(LAN Access Profile) Bluetooth を使用して LAN を構築する
MAP(Message Access Profile) 機器間でメッセージを送受信する
OPP(Object Push Profile) 携帯電話同士で、データを転送する
PAN(Personal Area Networking Profile) 複数のパソコン間でネットワーク環境を構築する
PBAP(Phone Book Access Profile) 携帯電話等へ電話帳のデータを転送する
PXP(Promoxity Profile) 通信相手となる機器との距離を測定する
SDAP(Service Discovery Application Profile ) 通信相手となる機器が提供する機能を検索する
SPP(Serial Port Profile) パソコン間で仮想シリアルポートを作成し、シリアル接続する
SYNC(Synchronization Profile) パソコンや携帯電話等との間で、スケジュール帳や電話帳のデータ転送を行い自動的に同期する
TIP(Time Profile) 時刻、時間帯のデータを転送する

コラム

HSPとHFPの違い

HSPはヘッドセットと音声データを送受信するために作られたプロファイルです。HFPはヘッドセットでハンズフリー通話を行うために作られたプロファイルです。例えば携帯電話とヘッドセットをBluetooth接続し、HSP使用の場合は音声データの転送はできますが、ヘッドセットにボタン等があっても発着信等の操作ができず携帯電話で操作します。HFP使用の場合はヘッドセットにあるボタン等で発着信等の操作ができます。

一般的にはHSPかHFPを自動選択する

携帯電話等とヘッドセットがHSPとHFPに対応の場合、一般的にはHFPを自動選択します。HSPを自動選択し、手動で変更できる場合もあります。携帯電話等によってはペアリングするときにHSPかHFPを選びます。

HSPとHFP対応だがHSPのみペアリングできる場合があった

Bluetooth機器同士がHSPとHFPに対応でも、相性問題によりHFPではペアリングできずHSPではペアリングできる場合が見られました。今ではまず見られません。


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