CPUのCステート
最終更新日
2023年09月07日
CPUのCステートとは
基礎
Cステートとは、CPUのアイドル時の状態を定義したものです。CPUがアイドルのとき省電力機能により状態が変化します。どのような状態になるかはCステートが定義しています。定義
例として、 プロセッサのための深いと深い睡眠状態の違い では、Cステートを以下のとおり定義しています。C0(アクティブ)
省電力状態ではなく動作している状態。
C1(自動停止)
コアのクロックが停止しており、ほぼ瞬時にC0に戻すことができる状態。一部のCPUでは、C1E(拡張C1)を定義しており、コアクロックとコア電圧を下げる状態等がある。
C2(ストップクロック)
コアクロックとバスクロックが停止している状態。CPUは全てのソフトウェアの表示状態を維持するが、C0に戻るのに時間がかかることがある。
C3(ディープスリープ)
クロックジェネレーターがオフ、すなわちコアへのクロック供給が停止している状態。CPUはキャッシュメモリーの一貫性を維持しないが、他の状態は維持する。
CPUの中には、CPUのスリープ解除にかかる時間によって異なるC3状態のバリエーションがある(同じC3でもクロックジェネレーターがオフにならずにスリープ状態になる等、複数の状態を定義しており、状態の違いがスリープ解除にかかる時間の違いを生む)。
C4(深い眠り)
CPU電圧を下げる
DC4(深いC4の睡眠)
CPU電圧をさらに下げる
(※)C3、C4、DC4では、ACPI電源管理によりスリープ状態に移行している
CPUが対応しているCステートは、CPUによって異なります。Cステートによっては複数の状態があり、同じCステートに対応していてもCPU によって状態が異なる場合があります。
上記のCステートの定義は、いつ頃のCステートか未記載ですが、今となっては古いCPUに見られたCステートです。Cステートの定義は増えており、新しいCPUではC10まで見られます(2018/04/01時点)。Cステート登場当初はC0とC1しかありませんでしたが、さらに消費電力を低くできるようにC2、C3と新しいCステートが追加されていきました。Cの後ろの数字が大きくなるほど消費電力が低い状態であり、C0に戻るまでの時間が長いです。
HaswellのC6/C7ステート
電源ユニットによっては利用不可
一部のCステートは電源ユニットによっては利用できません。例えばHaswellマイクロアーキテクチャーのCPUのC6/C7ステートが該当します。HaswellではC6を拡張し、C7を追加しました。C6/C7ステートでは0.05Aでの出力制御が必要であり、この出力制御に対応する電源ユニットをHaswell対応電源ユニットと呼びます。Haswell対応電源ユニット
Haswell対応電源ユニットとはATX12V Version 2.4に対応の電源ユニットとも言えます。ATX12V Version 2.4より古い規格に対応する電源ユニットでも0.05Aでの出力制御が可能な場合があり、その場合はHaswell対応電源ユニットとして使用できます。マザーボード
Haswell未対応電源ユニットを使用する可能性を考慮し、マザーボードによってはC6/C7ステートを標準設定で無効にしている場合があります。Haswell未対応電源ユニットを使用する場合でも有効に設定できますが、CPUが正常に動作しない場合があります。キャンペーン情報(PR) |
---|
マウスコンピューター
・オータムセール 最大50,000円OFF (10月9日迄) DELL ・今週のおすすめ製品 対象製品が特別価格でお買い得 (キャンペーン実施中) パソコン工房 ・決算セール セール対象BTOパソコン最大55,000円OFF (10月1日迄) |