4K動画編集用のパソコンはどれくらいの性能が必要なのか

最終更新日 2023年09月07日

4K動画編集を快適にできるにはどれくらいの性能が必要なのか一概に示せない

4K動画を編集するためにパソコンを選ぶ場合、どれくらいの性能が必要なのか気になるところです。先に結論を言えば、どれくらいの性能が必要なのか一概に示すことはできません。

必要なパソコンの性能はソフトウェアによって決まってくることがありますが、4K動画を編集するために利用するソフトウェアが決まっているとしても、編集作業内容によって必要になる性能はピンキリです。編集作業内容も決まっているとしても、人によって快適に編集作業ができると感じる基準が異なりますので、どれくらいの性能が必要になるのか一概に示すことは難しいです。

4K動画編集にパソコンを使うなら少なくともこれくらいの性能が欲しい

4K動画に限らず動画編集では CPU の性能の高さ、メインメモリーの容量の大きさ、ストレージのデータ読み書き速度の速さ、ストレージ容量の大きさ、ビデオチップ(GPU)の性能の高さが重要になってきます。

4K動画編集に使うならデスクトップパソコンのタワー型を選ばなければならないわけではありませんが、タワー型はコストパフォーマンスが高く、もし性能が不足したら PC パーツの交換や増設を行って解決しやすいので、ここではタワー型を選ぶとします。

4K動画を編集するためにパソコンを選ぶなら、少なくとも以下と同じくらいの性能が欲しいです。

CPU Core i7-8700(※)
メインメモリー 16GB
ストレージ SSD 256GB + HDD 3TB
ビデオチップ GeForce GTX 1060
(※)マイクロアーキテクチャ Coffee Lake、開発コードネーム Coffee Lake-S の CPU

CPU とビデオチップに関しては具体的に製品名を記載していますが、同じくらいの性能を持つ別の製品でも問題ありません。

上記と同じくらいの性能を持つパソコンなら、予算20万円以内に収まります。(2017年12月1日時点)

4K動画の切り貼り、4K動画にテロップを入れる、ビデオチップで処理できるエフェクトを数個かける等、動画編集作業内容がシンプルであれば、上記の性能を持つパソコンで快適に4K動画を編集できるくらいの性能はあります。上記の性能よりも低い性能を持つパソコンでも4K動画編集を快適にできると感じる人もいるでしょう。

複数の動画を重ねる、エフェクトを多数かける等、動画編集作業内容が複雑になってくると、上記の性能を持つパソコンでは4K動画編集を快適に行うのは厳しくなってきます。

さらに高い性能を持つパソコンを選びたいところですが、パソコンの性能を追い求めるとキリがなく予算が跳ね上がります。

4K動画編集時に多少のストレスを感じることを覚悟して予算を増やすことなく妥協してパソコンを選ぶのか、予算を増やしてさらに高い性能を持つパソコンを選ぶのか、どちらが適切な判断となるのか人それぞれ異なります。

昔よりパソコンの技術進歩が鈍くなっていますが、2〜3年も経てば同じくらいの価格でも大幅に性能が向上しているはずであり、予算20万円以内に収まる高性能パソコンを数年使い、数年後に同じくらいの価格の高性能パソコンを選ぶと経済的です。

数年後に発売される CPU やビデオカードが古いパソコンに搭載できるとは限りませんが、搭載できるなら新しい CPU やビデオカードへ交換する方法も経済的です。

性能が足りず深刻な問題が出てくるなら、さらに高い性能を持つパソコンを選ぶ必要があります。予算を増やさなければなりませんが、やむを得ません。

CPU、メインメモリー、ストレージ、ビデオカードの中で特に重要なのが CPU です。CPU は技術進歩により性能が向上し、多くの人が性能を持て余すようになり低性能 CPU で十分な時代となりましたが、4K動画編集という用途では CPU の性能はさらなる向上が必要です。増やした予算は CPU に対して優先的にかけると良いです。

もちろんメインメモリーの容量が足りない等、CPU 以外の PC パーツに関して足りないところがあるなら、CPU 以外も性能アップさせて選ばなければなりません。


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