動画・画像編集用パソコンの選び方

最終更新日 2021年08月30日

クリエイター向けパソコン

動画編集用パソコンや画像編集用パソコンをクリエイター向けパソコンと呼ぶ場合があります。

クリエイター向けパソコンには他にも音楽編集用パソコン等があります。

動画編集用パソコン

動画編集用パソコンとは

動画編集用パソコンとは、ビデオカメラで撮影した動画等の編集を効率よく行える高性能パソコンです。

快適に動画編集を行えるようにCPU、メインメモリー、ストレージ、GPUの性能が高いです。

パソコンの性能が高いほど処理速度が速くなり、動画編集にかかる時間が短くなります。

性能が低いパソコンでも動画編集が可能ですが、動画編集用ソフトウェアによっては非常に動作が重くなったり、安定性に欠けエラーが多発して異常終了する等、まともに動画編集が行えない場合があります。

時間をお金で買えませんので、動画編集用としてパソコンを購入する場合、価格が高くても高性能パソコンを選ぶとよいです。

動画編集用パソコンの性能

動画編集と一口に言ってもパソコンにかかる負荷の大きさが違い、必要になる性能の高さが違います。

まず編集を行う動画の解像度の高さによって負荷の大きさが違い、解像度が高くなるほど単位時間あたりの動画データ量が多くなり、パソコンが処理しなければならないデータ量が大きくなり負荷が大きくなります。

動画編集が複雑になるほど負荷の大きさが違い、例えば動画の一部をカットしたり複数の動画をつなげたりする、動画にテロップを入れる、エフェクトを同時に数個程度かける等、シンプルな動画編集であれば負荷が小さいですが、動画に多くのエフェクトをかけて加工をする等して複雑な動画編集となると負荷が大きくなります。

処理に時間がかかってもよいのであれば負荷が大きくても性能を高くする必要がありませんが、特に編集結果をプレビューするときに性能が低くて足りないと、再生速度が落ちてスムーズな再生ができないのが大きなデメリットになります。

画質を落としてプレビューする、それでも解決しなければプレビューしたい範囲をレンダリングする方法がありますが、レンダリングは時間がかかりますので動画編集の効率が大きく落ちます。

解像度がFHD(1,920×1,080)の動画がよく使われてきましたが、4K(QFHD)(3,840×2,160)の動画もよく使われるようになりました。

パソコンの技術進歩によりFHD(1,920×1,080)の動画を扱う場合は複雑な動画編集でも標準的な性能を持つパソコンで十分なくらいですが、4K(QFHD)(3,840×2,160)になると動画編集がシンプルでも高性能パソコンが必要です。

解像度 動画編集 必要な性能
FHD シンプル ・高い性能が不要なため価格が低いパソコンで十分
FHD 複雑 ・標準的な性能を持ち価格とのバランスが取れたパソコンで十分
4K シンプル ・高性能パソコンが必要
4K 複雑 ・非常に高性能パソコンが必要

画像編集用パソコン

画像編集用パソコンとは

画像編集用パソコンとは、画像編集を効率よく行える高性能パソコンです。

RAW形式の画像ファイルの編集、精確な色の調整等、高度な画像編集でも快適に行えるように性能が高いです。

簡単な画像編集であれば、性能が低いパソコンでも快適に編集できます。

動画・画像編集用ソフトウェア動作確認モデル

相性問題

動画・画像編集用ソフトウェアは、稀にパソコンが搭載する特定のPCパーツ等との相性が悪くて正常に動作しない場合があります。

パソコンが搭載するPCパーツ等は千差万別で、動画・画像編集用ソフトウェアの開発メーカーが、あらゆるPCパーツ等を組み合わせて動作に問題ないか確認するのが困難なので避けられない問題です。

このような問題が起きるのは珍しく、たとえ問題が起きても解決できないとは限りませんが、利用する動画・画像編集用ソフトウェアが決まっている場合、万全を期してそのソフトウェアの動作確認モデルを選ぶのもありです。

稀に発生する問題なので、気にせずに動作確認モデルではないパソコンを選んでもよいです。

パフォーマンス

動画・画像編集用ソフトウェア動作確認モデルは、正常動作の確認だけでなく、そのソフトウェアのパフォーマンスを活かせるPCパーツ構成となっています。

動画・画像編集用ソフトウェアによってはGPUが重要で、対応するGPUを搭載するパソコンであれば、大幅な処理速度の向上が望めます。

利用する動画・画像編集用ソフトウェアのパフォーマンスを十分発揮させるために、動画・画像編集用ソフトウェア動作確認モデルを選ぶのもありです。

適切にパソコンを選べばパフォーマンスを十分発揮するので、動作確認モデルではないパソコンを選んでもよいです。

動作確認モデル販売ショップ

動画・画像編集用ソフトウェア動作確認モデルを販売しているショップはかなり少なく、あるとしても利用者が多いAdobe(アドビ)等の動画・画像編集用ソフトウェアに限られます。

パソコンの種類

タワー型

動画・画像編集には高性能CPU、大容量メインメモリー、大容量ストレージ、高性能GPUが必要です。

高性能CPUと高性能GPUの発熱が大きいので、内部スペースが広く放熱性に優れ冷却性能が高いデスクトップパソコンのタワー型がよいです。

拡張性が高いので、メインメモリーを増設し容量アップ、内蔵ストレージを増設して容量アップ、ビデオカードの交換や増設をしてGPUの性能アップ等がやりやすいのもタワー型を推奨する理由です。

パソコンは性能が高いほど価格が高いですが、タワー型はコストパフォーマンスが高いので予算を抑えられます。

パソコンを持ち運びしなくてはならない、設置スペースを確保できない等の理由がなければ、タワー型を選ぶとよいです。

省スペース型

タワー型では設置スペースが大きすぎる場合は、省スペース型を選ぶとよいです。

大型サイズのビデオカードが搭載できず、小型サイズのビデオカード(ロープロファイル)が搭載できる種類のため、GPUの性能が高いパソコンを選べません。

キューブ型

キューブ型は大型サイズのビデオカードが搭載可能な製品だと、本体サイズが大きく必要な設置スペースがタワー型に近いので、特にキューブ型である必要がなければタワー型を選ぶとよいです。

サイズが小さいキューブ型もありますが、性能が低いので動画・画像編集に適していません。

一体型

設置スペースを抑えたい場合は、一体型を選ぶのもありです。

一般的に一体型はモバイルパソコン向けCPUとGPUを搭載するため、CPUとGPUの性能が高くても高性能な据え置きノートパソコンと同等になります。

コンパクト型、スティック型

コンパクト型、スティック型は、サイズが小さいため設置スペースを抑えられますが、性能が低いので動画・画像編集に適していません。

ノートパソコン

パソコンの性能が底上げされましたので、ノートパソコンでも高性能であれば動画・画像編集を快適に行えます。

ノートパソコンはコストパフォーマンスが低いので、高性能ノートパソコンの価格が高く十分な予算が必要です。

ノートパソコンの種類

据え置きノートパソコン

画面サイズが15インチ型以上のノートパソコンを、据え置きノートパソコンと呼びます。

高性能な製品があり、画面とキーボードが広いので、動画・画像編集に適しています。

外出先に持ち運ぶ必要がなければ、据え置きノートパソコンを選ぶとよいです。

モバイルノートパソコン

画面サイズ14インチ型以下、高さ(厚さ)が約20mm以下、重さが約1.5kg以下のノートパソコンを、モバイルノートパソコンと呼びます。

ノートパソコンを外出先へ持ち運び、動画・画像編集を行う必要がある場合、モバイルノートパソコンを選ぶとよいです。

モバイルノートパソコンの中で高性能な製品でも、動画・画像編集に適するほどの性能がありませんので、どうしても持ち運びしやすいノートパソコンが必要な人に向いています。

性能が足りない場合は、持ち運びしにくい据え置きノートパソコンを選ぶしかありません。

据え置きノートパソコンはバッテリー駆動時間が短いので、電源コンセントがない環境で長時間使用できません。

自作パソコン

動画・画像編集用のために、最高クラスの性能かそれに近い性能を持つパソコンを選ぶ人が少なくないと思われます。

パソコン全体の中で最高クラスの性能に近づくほどプレミアム価格になる傾向がありますので、安く済ませるためにパソコンの自作も検討するとよいです。

パソコン全体の中で価格が安いか平均的な価格のパソコンだと、パソコンを自作する場合とあまり変わらないか、自作する方が高くなる場合もありますが、価格が高いパソコンだと自作する方が安い場合が多いです。

CPU

動画・画像編集用ソフトウェア対応CPU

利用する動画・画像編集用ソフトウェアが対応しているCPUを選ぶ必要がありますが、今では気にする必要がありません。

昔は古いCPUだと64ビットに対応していない等の理由で動画・画像編集用ソフトウェアを利用できない場合がありましたが、今ではもうありません。

CPUのコア数が増えており、一部の動画・画像編集用ソフトウェアはコアが多すぎると正常に動作しないトラブルが発生します。

比較的新しい動画・画像編集用ソフトウェアであれば多数のコアがあるCPUでも正常に動作するように作られており、トラブルの発生がまずありません。

古い動画・画像編集用ソフトウェアだとトラブルが発生する可能性がありますが、仮にトラブルが発生しても動画・画像編集用ソフトウェアが利用するコア数を指定して動作させる方法があります。

性能

動画・画像編集用パソコン選びで最も重要なのがCPUの性能であり、性能が十分高いと快適に編集作業できます。

CPUの性能が低くても編集作業ができますが、処理にかかる時間が長くなり快適に編集作業ができません。

コア数、クロック

CPUの性能は主にコア数、クロックで決まりますが、高性能CPUはコア数が多いほどクロックが低い傾向があります。

コア数が少ない高クロックCPUとコア数が多い低クロックCPU、どちらの方が性能を発揮するのかは動画・画像編集用ソフトウェアによって違います。

同じ動画・画像編集用ソフトウェアでも、どちらの方が性能を発揮するのかは編集作業内容によって違ってくる場合があります。

コストパフォーマンスも考慮し、ある程度コア数が多く高クロックCPUを選ぶとよいです。

少なくともコア数が8あるCPUを選択の目安にするとよいです。(2021/08/29時点)

CPUメーカー

昔はインテルが高性能CPUに強かったので選択肢が実質インテルのCPUのみでしたが、今ではAMDのCPUも高性能CPUに強くなり、どちらを選んでもよいです。(2021/08/28時点)

動画・画像編集用ソフトウェアとCPUの組み合わせによっては、CPUの使用率が100%になってもおかしくないほどの高い負荷がかかっても、CPUの使用率に余裕があり処理に時間がかかり、安定した性能を発揮しない場合があります。

インテルのCPUとAMDのCPUどちらの方が安定した性能を発揮するのかは動画・画像編集用ソフトウェアによって違いますが、大きな違いがありません。

様々な動画・画像編集用ソフトウェアを利用するのであれば、インテルのCPUと合うソフトウェアもAMDのCPUと合うソフトウェアも利用するものです。

ソフトウェアのアップデートによる修正や、新製品へのアップグレード等で、どちらのメーカーのCPUが合うのか変わる場合があります。

以上を考慮すると、インテルのCPUとAMDのCPUどちらでもよいです。

ブランド

CPUはブランドから大まかに性能を判断できます。

比較的新しいブランドに限り性能的な立ち位置を整理すると、以下のとおりです。(2021/08/31時点)

インテル社
高性能ブランド Core i9、Core i7
標準的な性能ブランド Core i5、Core i3
低性能ブランド Pentium、Celeron

AMD 社
高性能ブランド Ryzen Threadripper、Ryzen 9、Ryzen 7
標準的な性能ブランド Ryzen 5、Ryzen 3
低性能ブランド Athlon

高性能ブランドのCPUが動画・画像編集に適しています。

動画・画像編集に必要な性能は人それぞれ違い、標準的な性能ブランドのCPUでも十分であれば選んでもよいです。

購入後に必要な性能が高くなる可能性を考慮して高性能ブランドのCPUを選んでおくのもありです。

低性能ブランドのCPUは動画・画像編集に適していません。

GPU

GPUの性能

動画・画像編集用パソコン選びでGPUの性能も重要ですが、重要ではない場合もあります。

大雑把に言うと、動画・画像編集用ソフトウェアが様々な処理でGPUを活用しているほど、GPUの性能が重要です。

動画・画像編集に関連する処理は基本的にCPUが行いますが、動画・画像編集用ソフトウェアが並列処理に強いGPUを活かせば様々な処理を効率よく行えます。

例えば、動画編集でのプレビュー表示、動画のレンダリング処理が速くなります。

自分が利用する動画・画像編集用ソフトウェアではGPUの性能が重要なのか、重要な場合は高性能GPUが必要なのか調べ、必要であれば高性能GPU搭載パソコンを選ぶとよいです。

GPUを必要とする機能

動画・画像編集用ソフトウェアによっては一部の機能を利用するには特定のGPUが必要であり、そのような機能を利用するには特定のGPUが必要です。

GPUの種類

dGPUかCPU内蔵GPUを選ぶことになりますが、GPUの性能の高さを重視する場合、dGPUを選ぶとよいです。

dGPUとは、ビデオカードが実装するGPUやマザーボードが実装するGPUです。

CPU内蔵GPU

CPUの性能が高いほどCPU内蔵GPUの性能が高い傾向がありますが、どんぐりの背比べなので、性能の高さを気にして選ぶ必要がありません。

CPU内蔵GPUは製品によって対応している機能に違いがあり、もし必要な機能がある場合、その機能に対応しているCPU内蔵GPUを選ぶ必要があります。

例えば、インテルの機能にインテル クイック・シンク・ビデオ(Intel Quick Sync Video)と呼ぶハードウェアエンコード機能があり、この機能にCPU内蔵GPUが対応していない場合は利用できません。

高性能CPUはCPU内蔵GPUの機能がどれも同じですが、低性能CPUだと一部の機能が削られている場合があります。

パソコンの仕様にはCPU内蔵GPUの機能まで記載されていない場合が多いので、その場合はCPUメーカーの公式サイトで調べられます。

クリエイター向けGPU

クリエイター向けのGPUにQuadro、FireProがありますが、価格が高く業務用途向けであり、個人で使用するにはオーバースペックです。

動画・画像編集にQuadro、FireProがおすすめではありますが、一般的にはGeForce、Radeonで十分です。

GPUメーカー

クリエイター向けGPUを選ぶ場合はNVIDIAのQuadroかAMDのFirePro、一般向けGPUを選ぶ場合はNVIDIAのGeForce、AMDのRadeonを選びます。

どちらのメーカーにも優れているGPUがそろっており、一方を推奨できないほどなので、どちらを選んでもよいです。

Quadro、FireProの必要性の判断の仕方

ソフトがQuadro、FireProのみ推奨

利用する動画・画像編集用ソフトウェアが動作環境等でQuadroやFireProのみを推奨している場合、QuadroやFireProの必要性が高いです。

推奨されていないGeForceやRadeonやCPU内蔵GPUではよくないとは限らず、動画・画像編集用ソフトウェアによっては正常に動作しない問題が発生する可能性が高くなります。

問題が発生するのかは実際に利用してみないとわかりません。

インターネット上で問題の発生状況を調べる方法がありますが、同じ動画・画像編集用ソフトウェアとGPUを使用しているとしても、誰しもに発生するような問題もあれば、編集の仕方によって発生する問題もありますので、他人には問題が発生しなくても自分には問題が発生する場合があります。

そのため、QuadroやFireProを選ぶとよいです。

選ばないのもありですが、パソコン購入後に必要になった場合にQuadroやFireProを増設して搭載できるようにビデオカード搭載可能なパソコンを選ぶとよいです。

ソフトがGeForce、Radeonも推奨

QuadroやFireProに限らずGeForceやRadeonも推奨している場合、QuadroやFireProの必要性が低いです。

QuadroやFireProの方がよいですが、コストパフォーマンスの高さを重視する場合はGeForceやRadeonを選ぶとよいです。

ただし、動画・画像編集用ソフトウェアによってはQuadroやFireProの方がコストパフォーマンスが高くなる場合があります。

利用するソフトウェアではどちらの方がコストパフォーマンスが高いのか、インターネットを利用して調べてみるとよいです。

CPU内蔵GPUを選ぶのもありですが、パソコン購入後に必要になる可能性を考慮し、QuadroやFirePro、GeForceやRadeonを追加搭載できるビデオカード搭載可能なデスクトップパソコンを選ぶとよいです。

ソフトがGPUを推奨していない

QuadroやFireProもGeForceやRadeonも推奨していない場合、QuadroやFireProが不要です。

ソフトの一部の機能を利用するために必要な場合

動画・画像編集用ソフトウェアの中には、一部の機能を利用するにはQuadroやFireProが必要な場合があります。

その機能を利用する場合、QuadroやFireProが必要です。

GeForceやRadeonでも機能を利用できる場合、GeForceやRadeonでもよいです。

GeForce、Radeonの必要性の判断の仕方

QuadroやFireProが不要と判断した場合、GeForceやRadeonが必要か判断する必要があります。

簡易にまとめると以下のとおりです。

  必要性
推奨GPUにGeForceやRadeonが含まれる(※1) 高い
ソフトの一部機能の利用にGeForceやRadeonが必要でありその機能を利用する 必要
GPUの性能を活かせるソフトを利用し、処理速度を向上させたい 必要
3画面以上のマルチディスプレイ環境を構築する 必要
(※1)CPU内蔵GPUも推奨している場合は必要性が低い

推奨GPUにGeForceやRadeonが含まれる場合、CPU内蔵GPUでも問題ない可能性が高いですが、GeForceやRadeonを選ぶのが無難です。

CPU内蔵GPUを選ぶ場合は、パソコン購入後に必要になる可能性を考慮し、GeForceやRadeonを追加搭載できるビデオカード搭載可能なデスクトップパソコンを選ぶとよいです。

CPU内蔵GPUでも3画面のマルチディスプレイ環境を構築できますが、マザーボードの映像出力端子が2つのみだったり、3つあっても1つはアナログ接続のD-sub 15pinだったり、3つあっても全ての画面に対して高解像度での表示ができない場合がありますので、3画面のマルチディスプレイ環境を構築したい場合でもGeForceやRadeonが実質必要です。

メインメモリー

仕様

動画・画像編集用パソコン選びでメインメモリーの容量が重要であり、容量以外のメインメモリーの仕様の確認が不要と言ってもよいくらいです。

容量以外に規格、マルチチャンネルも性能に影響し、これらによってメインメモリーのデータ転送速度が決まります。

動画・画像編集ではCPUとメインメモリーの間でやり取りするデータ量が大きいため、メインメモリーのデータ転送速度の違いによって体感できるほどの性能差が生じる場合もありますが、大きな性能差ではありません。

実質的に規格は選択肢がないので、データ転送速度重視で選ぶ場合はマルチチャンネルに注目して選びます。

容量

メインメモリーの容量が不足すると、本来はメインメモリーに展開すべきデータがメインメモリーよりもデータ転送速度が遅いストレージに展開され、処理速度が落ち快適に動画・画像編集できません。

以下は容量の選択の目安です。

容量 補足
32GB ・16GBでは足りない場合の選択の目安
16GB ・動画・画像編集での選択の目安
8GB ・容量不足になるリスクが高いので非推奨

パソコン購入後にメインメモリーの交換か増設をして容量を増やす方法がありますので、選択した容量では足りなくても解決できます。

最大容量

最大容量とは、パソコンに搭載可能なメインメモリー容量の上限であり、CPU やマザーボードによって決まります。

パソコン購入後に容量を増やせるようにしておきたい場合、最大容量も確認して選ぶ必要があります。

例えば、最大容量が64GBであれば、容量を64GBまで増やせます。

規格

メインメモリーの規格が新しいとよいですが、新しいパソコンは新しいCPUを搭載し、新しいCPUであればメインメモリーの規格が新しいです。

新しい規格に限っても複数ありますので選択肢がありますが、パソコンの処理速度に体感できるほどの違いが出ません。

性能が高い方の規格を選ぶと、メインメモリーのデータ転送速度が速く、動作クロック周波数が高いです。

体感できないほどの性能差でも性能が高くなればよさそうですが、メインメモリーは動作クロック周波数が低い方が安定性が高いです。

動画・画像編集では長時間の編集を安定して行えることも重要なので性能が低い方の規格でよいですが、性能が高い方の規格を選んでも問題ありません。

体感できるほどの性能差が出ない、気にする必要がないほどだが安定性が低くなる、以上の理由により性能が低い方の規格を避けてまで性能が高い方の規格を選ぶ必要がないということです。

マルチチャンネル

動画・画像編集でマルチチャンネルを利用しても大幅に処理速度が向上するわけではなく、シングルチャンネルでも十分データ転送速度が速く、そこからさらに速くなっても体感できるほどの性能差が出ません。

無理にマルチチャンネルを選ぶ必要がなく、シングルチャンネルでも十分です。

動画・画像編集においてマルチチャンネルが全く無意味なわけではなく、シングルチャンネルではデータ転送速度が不足する場合はマルチチャンネルの効果があります。

例えば、動画のエンコード処理ではメインメモリーのデータ転送量が大きくなるため、マルチチャンネルの効果が結構出てきます。

他にも高解像度の動画編集や、複雑な動画編集ではメインメモリーのデータ転送量が大きくなり、マルチチャンネルの効果が結構出てきます。

それでも選べるならシングルチャンネルよりはマルチチャンネルの方がよいという程度であり、快適な動画・画像編集を目指すならメインメモリーの容量、CPU、GPU、ストレージの性能を重視するとよいです。

マルチチャンネルを選ぶとしたら、デュアルチャンネルが選択の目安です。

トリプルチャンネルやクアッドチャンネル対応製品が少ないのも理由にありますが、デュアルチャンネルで十分です。

ストレージ

ストレージの台数

ストレージが1台のみ搭載できるパソコンでは無理ですが、ストレージ複数台搭載がよいです。

昔と違って今では1台でも十分な容量があるため、ストレージを複数台にして大容量を実現できるメリットが薄いですが、負荷分散できるメリットがあります。

例えば、2台のストレージがあるとし、OSと動画・画像編集用ソフトウェア等に関するデータを扱うストレージと、動画・画像データを扱うストレージに分けておけば、各ストレージは扱うデータの読み書きに専念できますので負荷分散ができ、処理速度の向上が望めます。

販売されているパソコンは1台搭載が多いですが、複数台搭載可能なパソコンであり、ストレージのBTOカスタマイズ対応であれば、ストレージの追加が可能ですので、負荷分散で処理速度の向上を実現したい場合はストレージを追加するとよいです。

HDD、SSD

動画・画像編集では頻繁にストレージに対しデータを読み書きするので、ストレージのデータ読み書き速度が重要です。

HDDよりもSSDの方がデータ読み書き速度が速いですが、容量あたりの価格が高いです。

動画・画像編集ではストレージ容量も重要ですので、SSDのみだと価格が上がります。

そこでSSDとHDDを搭載するパソコンを選ぶと、SSDのデータ転送速度の速さとHDDの容量あたりの価格の安さ、両者のメリットを得られます。

SSDのみ搭載パソコンを選び、購入後に内蔵HDDを増設するか外付けストレージを接続し使用する方法でもよいです。

動画・画像編集で頻繁に利用するデータをSSDに保存し、あまり利用しないデータや利用しなくなったデータをHDDに保存するとよいです。

容量

動画・画像編集では、容量が大きいファイルを扱うため大容量ストレージが必要です。

人によって必要な容量が違いますが、少なくとも1TBは欲しいです。

1TBも不要であれば1TBより小さい容量でよく、1TBでは足りなければ1TBを超える容量を選びます。

必要な容量が全てSSDの容量だとよいですが、容量当たりの価格が高いので、SSDとHDDを組み合わせて必要な容量を用意するとよいです。

パソコン購入後に容量が足りなくなっても、内蔵ストレージを増設するか、外付けストレージを接続し使用すれば簡単に容量を増やせますので、いずれ足りなくなりそうな容量でも選んで大丈夫です。

光学ドライブ

昔は動画・画像編集用ソフトウェアに限らずソフトウェアのインストールにCDやDVDを使用するため光学ドライブが必要でしたが、今ではインターネット経由によるソフトウェアのダウンロード提供が普及したため、光学ドライブが不要です。

昔はデータのバックアップや移動でCDやDVDを使用する場合が多かったですが、外付けストレージ、USBメモリー、メモリーカードの大容量化と低価格化が進んで普及したため、CDやDVDの出番がありません。

DVDの後継となるブルーレイディスクが登場し、動画・画像データを大量に保存できる等で便利ですが、不要であれば光学ドライブがないパソコンを選んでもよいです。

光学ドライブがないパソコンを購入後、必要になっても外付け光学ドライブを使用する方法があります。

ディスプレイ

性能

動画・画像編集にはディスプレイの性能も重要であり、特に高度な動画・画像編集には高性能なディスプレイが必要です。

動画・画像の色の調節等、精確な色の表現が求められる編集では、高性能ディスプレイがないと編集に苦労する場合があります。

性能が低いディスプレイだと色の表示に微妙なムラがあったり精確な色の表現がされず、編集を終えた動画・画像が自分の思い通りの編集結果になっていない場合が出てきます。

パソコンの性能に予算を集中的に投入したくなるものですが、自分の目と確かなデータのやり取りをするためにディスプレイにも十分な予算が必要です。

一体型、ノートパソコンのディスプレイ

デスクトップパソコンの一体型、ノートパソコンはディスプレイを内蔵していますが、動画・画像編集用として販売されていても、一般的には動画・画像編集に適した外付けディスプレイの方が高性能です。

一体型、ノートパソコンに映像出力端子があれば、高性能外付けディスプレイを使用できます。

高性能外付けディスプレイが必要であり、一体型、ノートパソコンである必要がなければ、ディスプレイを内蔵していないパソコンを選ぶとよいです。

画面サイズ

動画・画像編集用ソフトウェアの利用では、ディスプレイの画面サイズが大きいとよいです。

一般的に画面サイズが広くないと編集しにくいです。

外部インターフェース

USB

デジタルビデオカメラ、デジタルカメラ等から動画・画像データを取り込む、外付けストレージ等と動画・画像データをやり取りする等、これらの用途にUSBが必要ですが、どのパソコンにもあります。

動画・画像データは量が大きいので最大速度が速いUSBがあるとよいですが、新しいパソコンを選べばあります。

映像出力端子

複数の画面を使用すると画面上の作業スペースが広がり便利なので、マルチディスプレイで動画・画像編集できるように複数の映像出力端子があるとよいです。

同時出力可能な画面数が映像出力端子数と同じとは限らず、映像出力端子数より少ない画面数を同時出力できる場合もあります。


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