ディスプレイの疑似フルカラー

最終更新日 2024年08月21日

ディスプレイの疑似フルカラーとは

基礎

ディスプレイの疑似フルカラーとは、フルカラーではないディスプレイで、表現方法を工夫して実現するフルカラーです。ギジフルカラーと読みます。

フルカラー

フルカラーとは、ディスプレイが表現する色数の一種です。一般的に色数が1677万7216色だとフルカラーと呼びます。疑似フルカラーに関する話では、フルカラーの色数が1677万7216色です。1677万7216色を約1677万色と表記する場合もあります。

疑似フルカラーを実現する表現方法

疑似フルカラーを実現する表現方法には、複数のピクセルを組み合わせて中間色を表現する、1個のピクセルで2色を高速に切り替えて表示し中間色を表現する、以上があります。

疑似フルカラーの画質

疑似フルカラーの画質が低いと懸念する人が多いと思われますが、フルカラーと比べると画質がほとんど同じです。

複数のピクセルを組み合わせて中間色を表現する疑似フルカラーでは、中間色を表現するための一部のピクセルが使用できず、中間色を表現したい場所に別の色が表現されてしまう場合があります。極一部でそうなるため、よく見ないと判別できないほどです。

1個のピクセルで2色を高速に切り替えて表示し中間色を表現する疑似フルカラーでは、ちらついて見える場合があります。疑似フルカラーのディスプレイのほとんどが、人間の目が識別できないほど2色を高速に切り替えて表示するため、ちらつきが見えることがまずありません。

疑似フルカラーの色数

約1619万色または約1620万色

疑似フルカラーの色数に約1619万色があります。約1620万色とする場合もあります。大まかに数えないと1619万4277色ですが、切り捨てて約1619万色とする場合と、切り上げて約1620万色とする場合があるためです。

約1677万色

疑似フルカラーの色数に約1677万色があります。この場合、フルカラーの約1677万色と同じです。そのため、疑似フルカラーかフルカラーか明示がないと、どちらなのかわかりません。

画質、コスト

  色数 画質 コスト
フルカラー 約1677万色
疑似フルカラー 約1677万色
疑似フルカラー 約1619万色
(約1620万色)

これらの中でフルカラーが最も画質が高いですが、最もコストが高いです。疑似フルカラーの約1619万色(約1620万色)が最も画質が低く、最もコストが低いです。疑似フルカラーの約1677万色が、画質もコストも両者の中間です。

疑似フルカラーのメリット、デメリット

メリット

疑似フルカラーには、コストが低い、以上のメリットがあります。 低コストのため、価格が安いディスプレイに疑似フルカラー採用モデルが多いです。

デメリット

疑似フルカラーには、画質が低い、以上のデメリットがあります。 画質が低いと言っても、フルカラーとの見分けが難しいほど、疑似フルカラーとフルカラーの画質がほとんど同じです。

コラム

仕様等にフルカラーでも実際は疑似フルカラー

ディスプレイの仕様等にフルカラーと記載されていても、実際は疑似フルカラーの場合があります。あまりないことなので、気にする必要性が低いです。もし確実性を求める場合、メーカーに問い合わせると良いです。

出典

ASCII.jp:ワンランク上のSXGA液晶選び (3/5)(2002/08/10更新記事)
同じ色数でも画質が違うヒミツ――液晶ディスプレイの「最大表示色/LUT」に迫る:ITmedia流液晶ディスプレイ講座II 第4回(1/2 ページ) - ITmedia PC USER(2009/02/18公開記事)


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