脱水症と熱中症の違い

最終更新日 2023年09月07日

脱水症とは

脱水症とは、体内の水分が足りない状態のことです。口の渇きや体のだるさ、立ちくらみ等の自覚症状が現れることが多いです。

皮膚や口唇、舌の乾燥、皮膚の弾力性低下、微熱等が起こり、他に食欲低下、脱力、意識障害、血圧低下、頻脈等も現れることがあります。

これらの症状が見られなくても脱水症になっている場合もあり、特に高齢者は軽度の脱水症だと症状が明らかになりにくいです。

脱水症は、水分摂取量の減少と水分喪失量の増加どちらか一方が発生するか、両方同時に発生すると起こることがあります。

熱中症とは

熱中症とは、身体に熱が溜まってしまっている状態のことです。めまい、失神、筋肉痛、筋肉の硬直、大量の発汗、頭痛、不快感、吐き気、嘔吐、倦怠感、虚脱感、意識障害、けいれん、手足の運動障害、高体温等が現れます。

私達人間には体温を調整する仕組みがあり、体温が上がっても汗が蒸発して熱を逃したり、皮膚の温度が上昇することで熱を逃がします。この仕組みが正常に機能しない、または正常に機能したとしても熱を逃しても追いつかず身体に熱が溜まると熱中症になります。

熱中症は、気温が高い、湿度が高い、風が弱い、日差しが強い、閉め切った屋内、エアコンの無い部屋、急に暑くなった日、熱波の襲来等の環境要因で起こることがあります。

高齢者や乳幼児、肥満の方、糖尿病や精神疾患といった持病、低栄養状態、下痢やインフルエンザでの脱水状態、二日酔いや寝不足といった体調不良等、身体の要因によっても熱中症が起こることがあります。

激しい筋肉運動や慣れない運動、長時間の屋外作業、水分補給できない状況等、行動の要因によっても熱中症が起こることがあります。

脱水症は熱中症の要因の一つ

簡単に言えば、脱水症とは体内の水分が足りない状態、熱中症とは身体に熱が溜まってしまっている状態であり両者は違います。

暑い日に熱中症になる人が多いですが、十分な水分補給がなく脱水症になり、汗が止まって身体に熱が溜まり熱中症になる場合が多いです。

熱中症にならないようにするためには水分補給が重要と言われていますが、十分な水分補給がないと脱水症になり熱中症の要因になるからです。

参考

脱水症 | 健康長寿ネット

環境省熱中症予防情報サイト 熱中症の予防方法と対処方法


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