高齢者は熱中症になりやすい?

最終更新日 2023年09月07日

高齢者は熱中症になりやすい理由

熱中症に関する報道を見ると、熱中症で救急搬送される高齢者が多く、熱中症による死亡者も高齢者が多いです。

高齢者が熱中症にかかりやすいことはないが、救急搬送を必要とするほど重症になりやすく死亡率が高いのか、そもそも高齢者は熱中症になりやすいのか気になります。

高齢者は熱中症になりやすい!?猛暑シーズンの正しい涼み方│高齢者・シニア向けコラム│ホームセキュリティのホームアルソック によると、以下の理由により高齢者は熱中症になりやすいそうです。
●体温調節能力の低下
高齢になるにつれ、汗をかきにくくなり、体温を下げることができなくなるため、体内に熱がこもりがちになる。

●気温に対して鈍感になる
皮膚の温度感受性が鈍くなることで、暑さを自覚しにくくなり、衣服の調節や冷房利用などによる体温調節が遅れがちになる。

●体内の水分量が少ない
高齢者の体内水分量は若年者に比べて少ない上、のどの渇きを強く感じないため、水分不足になりがちになる。
熱中症急増!なぜ子供と老人は熱中症になりやすい? でも高齢者が熱中症にかかりやすい理由について同様の内容が書かれています。
高齢者が熱中症になった場合に多いのが脱水症状です。

もともと人は歳を重ねると脱水症状をおこしやすくなります。汗をたくさんかいたときはたくさんの水分を補給する必要がありますが、のどが渇く感覚もにぶくなっているので水分補給を怠ることが多くなり、脱水症状をおこすのです。

さらに、歳をとるにつれて体温調節への反応も遅くなります。暑いのに汗が出るのが遅れるため、体に熱がこもりがちです。汗腺の機能も低下傾向にあり、男性では七〇歳、女性では八〇歳を過ぎるとその傾向がはっきりしてきます。

汗をかく場所にも変化があらわれます。足や手の汗が減り、顔や頭にたくさんかくようになります。四肢の汗は体温を効果的に下げますが、頭や顔の汗はそれほどでもありません。

高齢者は暑さに耐える体の能力が全体的に減っているのです。とにかく水分を多量にとることが必要です。夏は一時間にコップ一杯の水分をとるように心がけてください。
高齢者が熱中症になりやすい理由を見ると、加齢現象なので受け入れるしかないと思います。暑い日は、できるだけ屋外に出ることを控える方が良いです。

誰しもが好きなだけ冷房を使える環境にいられるわけではありませんが、暑い日の屋内ではできるだけ冷房を使う、どうしても冷房を使えない場合は扇風機の近くに氷を置いて使ってみる等、何とかして暑さを和らげると良いです。

気温に対して鈍感になることを認識し、温度計を設置し熱中症の危険がある温度かどうか定期的に確認すると良いです。

環境省熱中症予防情報サイト 暑さ指数(WBGT)とは? によると、28度を超えると熱中症患者が著しく増加しますので、冷房を入れるなら28度を超えないのが望ましいと思います。

温度だけではなく湿度も影響し、個人差もあるでしょうから、一概に28度が良いとは限りません。同記事によると、26度や27度でも熱中症患者が発生しています。

脱水症になりやすいことを認識することも重要であり、一時間にコップ一杯の水分をとるようにし、忘れてしまうようであれば水分をとったかチェックするシートを見えるところに貼っておく等、自分なりに工夫をしてみると良いです。


キャンペーン情報(PR)
富士通
シークレットクーポン
特別割引のクーポン
(キャンペーン実施中)