育毛剤は薄毛に効果がある?

最終更新日 2023年09月07日

育毛剤は薄毛に効果があるのか

薄毛になると誰しもが悩むことだと思います。藁にもすがる思いで育毛剤を買い使う人は多いと思いますが、育毛剤の商品は数多くあり本当に薄毛に効果があるのか怪しい商品が多いです。さすがに育毛剤の商品全てが効果がないわけではないでしょうが、中には効果がない商品もあると思われます。

ハゲが治るのは30人に1人! ひろゆき氏らが語る、日本の育毛剤が「効かない」うえに「高い」ワケ - ログミー によると以下の内容が書かれており、育毛剤選びは慎重に行わないと薄毛に効果がないものをつかまされてしまうことがわかります。

・育毛剤には2つの種類があり、リアップやカロヤンガッシュ等の医薬品に分類されるもの、アデノゲン等の医薬部外品に分類されるものがある。

・医薬品は脱毛の防止、育毛または除毛の効果があると記載されている。医薬部外品は発毛の保証はない。

・医薬品のカロヤンガッシュは脱毛の予防という効果のみ記載されており、発毛は保証されていない。

・大正製薬のリアップはミノキシジルという発毛する成分が入ってると厚生労働省が認めている。

・大正製薬のリアップですらはっきりと効果が出るのは30人に一人。

・リアップには副作用があり、心臓が悪い人、低血圧の人はリアップを使うと危険。

・医薬部外品にはアデノゲン等があるが発毛とは表記せず発毛促進と表記して言葉を濁している。

育毛剤を使う全ての人は発毛に期待して育毛剤を使うと思いますが、この記事によると発毛効果に期待できるのはリアップだけです。それでもリアップによりしっかりと薄毛に効果が出る割合は少なく、大正製薬が実施した臨床試験によると、薄くなった頭皮がほぼ完全に覆われる効果があった割合は 3.5%、薄くなった頭皮から発毛が始まる割合が 33.8%、不変の割合が 9.2%、軽微な毛髪成長が 53.5% です。10人に9人は毛に関して何らかの影響は見られますが、はっきりと薄毛に効果が見られるのは30人に1人しかいません。

また、リアップ以外の育毛剤には発毛促進と書かれている商品があり、このような商品は理論的には発毛を促進させる効果はありますが、発毛は保証されていないことに注意しなければなりません。

育毛剤は薄毛に効果があるという医学的根拠はあるのか気になりますが、 医学会が太鼓判!薄毛難民を救う治療法【1】 | プレジデントオンライン によると、日本皮膚科学会は男性型脱毛症診療ガイド(2010年版)を公表しており、このガイドラインの中で処方薬と市販の育毛剤を取り上げています。

ガイドラインでは5段階で評価しており、最も評価が高く行うよう強く勧められるはAランク、行うよう勧められるはBランク、行うことを考慮してもよいが十分な根拠がないはC1ランク、根拠がないので勧められないはC2ランク、行わないよう勧められるはDランクです。育毛剤以外に処方薬等も含みますが、各ランクの育毛剤は以下のとおりです。

Aランク

・飲み薬のフィナステリド(代表的商品名プロペシア)
・塗り薬のミノキシジル(代表的商品名リアップ)

Bランク

・自分の毛を移植する自毛植毛

C1ランク

・塗ることで発毛促進効果をうたった外用薬で塩化カルプロニウム(代表的商品名カロヤン)、t−フラバノン(代表的商品名サクセス)、アデノシン(薬用アデノゲン)、サイトプリン・ペンタデカン(薬用毛髪力)、ケトコナゾール(代表的商品名ニゾラール)

C2ランク

・塗ることで発毛促進効果をうたった外用薬でセファランチン(薬用CROW)

Dランク

・ナイロン等の化学繊維を使った人工植毛

育毛剤に関して十分な効果が期待できるのはミノキシジルが使われている育毛剤のみであり、代表的商品は先ほども出てきたリアップです。医学的根拠がある薄毛対策を行いたいなら育毛剤のリアップを使うか、医療機関でプロペシア等を処方してもらうと良さそうです。


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