インターフェースのDVI

最終更新日 2024年07月17日

インターフェースのDVIとは

基礎

インターフェースのDVIとはDigital Visual Interfaceの略で、パソコンとディスプレイを接続するために使用する映像インターフェースの規格です。ディーブイアイと読みます。

1999年にDDWGが発表

1999年にDDWGがDVIを発表しました。DDWGとはDigital Display Working Groupの略で、コンピューターからディスプレイへ映像データをデジタル信号で伝送するための規格を策定する団体です。1999年4月にインテル、シリコンイメージ、コンパック、ヒューレット・パッカード、IBM、NEC、富士通、以上の7メーカーがDDWGを設立しました。

デジタル信号のまま伝送

DVIではデジタル信号からアナログ信号に変換せずにデジタル信号のまま伝送します。アナログ信号に変換すると画質が劣化しますが、DVIでは変換しないので画質が劣化しません。アナログ信号への変換に必要なハードウェアが不要というメリットもあります。

アナログ信号の伝送にも対応

DVIではアナログ信号にも対応可能で、この場合はアナログ信号への変換による画質の劣化があり、変換のためのハードウェアが必要です。

DVIのコネクター

MicroCrossを採用

DVIではコネクターにMolexのMicroCrossを採用しています。8×3のピン、十字形のピン、十字形のピン周囲に4本のピンがあります。

P&DもMicroCrossを採用

従来のインターフェースのP&DもMolexのMicroCrossを採用しています。10×3のピン、十字形のピン、十字形のピン周囲に4本のピンがあります。

DVIのコネクターの種類

DVI-D

デジタル信号のみ対応するDVIのコネクターです。

DVI-I

デジタル信号とアナログ信号、両者に対応するDVIのコネクターです。パソコンにDVI-Iを搭載するモデルが多いですが、ディスプレイにアナログRGB(D-sub 15pin、VGA)しかなくても接続して映像出力できるようにするためです。

DVI-A

アナログ信号のみ対応するDVIのコネクターです。パソコンやディスプレイ等がDVI-Aをまず搭載しません。従来のアナログRGB(D-sub 15pin、VGA)を搭載すれば良いためです。

mini DVI、micro DVI

mini DVI、micro DVIは、通常よりもサイズが小さいコネクターです。micro DVIの方が小型です。

DVIのピン数

DVI-D

DVI-Dのピン数が、シングルリンクは18本、デュアルリンクは24本です。

DVI-I

DVI-Iのピン数が、シングルリンクは23本、デュアルリンクは29本です。

DVI-A

DVI-Aのピン数が、17本です。

DVIとTMDS

TMDS採用

TMDSとはTransition Minimized Differential Signalingの略で、コンピューターとディスプレイとの間で伝送する画像のデジタル信号の規格です。VESAが策定しました。DVIではTMDSを採用しています。

P&DやDFPもTMDSを採用

従来のインターフェースの規格にP&DやDFPがあります。P&DやDFPもTMDSを採用しています。

HDMIもTMDS採用

DVIの後継のHDMIもTMDSを採用しています。これがDVIとHDMIに互換性がある理由です。

DVIとHDCP

HDCPに対応できる

HDMI、DisplayPortと同じくDVIもHDCPに対応できます。ただし、HDMI、DisplayPortと違って対応が標準的ではありません。

DVIのシングルリンクとデュアルリンク

RGB用の信号線を2組使用できる

通常のインターフェースでは、RGB用の信号線が1組、同期クロック用の信号線があります。DVIにもRGB用の信号線、同期クロック用の信号線がありますが、DVIではRGB用の信号線を2組用意して使用でき、1組使用する場合と比べて伝送できる映像の解像度とリフレッシュレートが高いです。2組の方をデュアルリンク、1組の方をシングルリンクと呼びます。

解像度、リフレッシュレート

伝送できる映像の解像度とリフレッシュレートの最大値が、シングルリンクは1920×1200ピクセル、60Hzや1600×1200ピクセル、60Hz等です。デュアルリンクは3840×2400ピクセル、33Hzや2560×1600ピクセル、60Hz等です。

DVIの相性問題

相性問題が起きる場合あり

DVIはビデオカードによって相性問題が発生する場合があります。

相性問題の主な原因

DVIの仕様に曖昧なところがあり、信号の送受信のタイミングがずれる場合があります。その場合、ディスプレイと接続した状態でもビデオカードが接続していないと判断し信号の送信を停止します。これがDVIの相性問題の主な原因です。

動作確認済みのビデオカード

ユーザーがDVIの相性問題を避けられるように、ディスプレイのメーカーが公式サイトで動作確認済みのビデオカードのリストを公開している場合があります。

DVIとP&D、DFP

P&Dに近いDVI

従来のインターフェースの規格にP&D、DFPがあります。P&D、DFPもデジタル信号のまま伝送します。DVIがP&Dに近いです。P&Dではアナログ信号の伝送にも対応し、USBデータの伝送、IEEE 1394データの伝送等にも対応しています。P&DからUSBデータの伝送、IEEE 1394データの伝送等への対応をなくし、2本のバスを使用してデジタル信号を伝送する方式を追加して、伝送できる映像の解像度とリフレッシュレートを高めたものがDVIと言えます。

DVIとアナログRGB

アナログRGBはCRTディスプレイ、DVIは液晶ディスプレイ

従来のアナログRGB(D-sub 15pin、VGA)は、CRTディスプレイにアナログ信号を伝送するために開発されたインターフェースの規格です。DVIは液晶ディスプレイ等にデジタル信号を伝送するために開発されたインターフェースの規格です。

液晶ディスプレイでもDVIに限らずアナログRGB

液晶ディスプレイでも汎用性を高めるためにDVIに限らずアナログRGBも搭載するモデルが多いです。アナログRGBだと画質の劣化があるため、DVIの使用が望ましいです。

DVIとHDMI

DVIとHDMIを変換できる

HDMIが普及し、DVIが廃れました。パソコンもディスプレイも古いモデルだとDVIが見られます。DVIとHDMIを接続したい場合、変換アダプターを使用する方法があります。

出典

DVI - 意味・説明・解説 : ASCII.jpデジタル用語辞典(2010/04/19更新記事)
DVI(ディーブイアイ/digital visual interface)とは? 意味・読み方・使い方をわかりやすく解説 - goo国語辞書
DVI(Digital Visual Interface) 鈴木直美の「PC Watch先週のキーワード」(1999/10/07公開記事)
ASCII.jp:ワンランク上のSXGA液晶選び (3/5)(2002/08/10更新記事)
DisplayPortからD-Subまで――液晶ディスプレイの「映像入力インタフェース」を網羅する:ITmedia流液晶ディスプレイ講座II 第2回(1/4 ページ) - ITmedia PC USER(2008/12/12公開記事)
バリエーションが多すぎるディスプレイ接続、規格とバージョンをまとめて整理 | 日経クロステック(xTECH)(2022/12/08公開記事)


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