メインメモリーのメモリーモジュール

最終更新日 2023年09月07日

メインメモリーのメモリーモジュールとは

基礎

メインメモリーのメモリーモジュールとは、コンピューターの主記憶装置として使用するハードウェアの部品です。メモリーボード、RAMモジュール、RAMボード、拡張メモリーと呼ぶ場合もあります。基板に複数のメモリーチップを実装しています。

ユーザーが取り付け、取り外し可能

一般的にユーザーがコンピューターに取り付け、取り外しが可能であればメモリーモジュールと呼びます。半田付けで実装の場合はメモリーモジュールと呼びませんが、呼んでも間違いではありません。

メモリースロットをメモリーモジュールと呼ぶ

コンピューターにメモリーモジュールを取り付ける場所があり、この場所をメモリースロットと呼びますが、この場所もメモリーモジュールと呼ぶ場合があります。

メモリーモジュールの規格

メモリーモジュールに複数の規格があります。パソコンに搭載して使用するには、パソコンが対応している規格のメモリーモジュールである必要があります。

メモリーモジュールの切り欠き

SDRAM、DDR SDRAM、DDR2 SDRAM等に互換性がありません。互換性がない組み合わせで装着すると故障する恐れがありますが、実際には装着できません。メモリーモジュールに切り欠きがあり、それぞれ切り欠きの位置が異なっており、互換性がない組み合わせでは装着できません。

メモリーモジュールのガーバー

メモリーモジュールの設計図

メモリーモジュールのガーバーとは、メモリーモジュールのプリント基板を描画するデータのフォーマットです。ガーバーがこのデータを指す場合が多いです。以下ではガーバーがこのデータを指すとします。ガーバーがメモリーモジュールの設計図と捉えるとわかりやすいです。

JEDEC RAW CARD

JEDECが設計し策定したガーバーをJEDEC RAW CARDと呼びます。メモリーモジュールのベンダーがJEDEC RAW CARDを基にメモリーモジュールを製造します。JEDECとはJoint Electron Device Engineering Councilの略で、電子部品の仕様の標準化、規格の策定を行っている米国の電子産業の業界団体です。

独自設計のガーバー

メモリーモジュールのベンダーが独自に設計して作成したガーバーを基にメモリーモジュールを製造する場合もあります。独自設計だと設計のコストが大きくなるデメリットがあります。何らかのメリットを生むために独自設計するのであり、例えば製造コストを下げるために独自設計する場合があります。ただし、独自設計によってはメモリーモジュールの動作安定化に必要な機能が省かれている等、別のデメリットが生じている場合があります。

メモリーモジュールの容量

大容量化

メモリーチップの大容量化が進み、メモリーモジュールの大容量化も進んでいます。そのため、昔と比べると1枚当たりのメモリーモジュールの容量が大きい傾向があります。

容量が違う組み合わせでも動作する

メモリーモジュールの容量が違う組み合わせでも動作します。例えば4GBと8GBの組み合わせでも合計12GBとなり動作します。

メモリーモジュールの故障

静電気で故障する恐れ

メモリーモジュールに触れる場合、静電気に注意が必要です。体内に静電気が帯びた状態でメモリーモジュールに振れると、メモリーモジュールが故障する恐れがあります。金属製の家具やドアノブ等に触れ、体内に帯びた静電気を逃がしてからメモリーモジュールに触れるようにします。

出典

メモリーモジュール - 意味・説明・解説 : ASCII.jpデジタル用語辞典(2010/04/19更新記事)
メモリーモジュール(memory module)の意味 - goo国語辞書
信頼性の高いメモリーとそうでないメモリーの見分け方 | 日経クロステック(xTECH)(2007/01/22公開記事)
メモリーを増設するなら最大容量にするのがお勧め!(2ページ目) | 日経クロステック(xTECH)(2012/11/12公開記事)
容量が異なるメモリーを増設、シングル設定とデュアル設定のどっちが速いか | 日経クロステック(xTECH)(2022/08/03公開記事)


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