マザーボードのPOST

最終更新日 2023年09月07日

マザーボードのPOSTとは

基礎

マザーボードのPOSTとはPower On Self Testの略で、電源投入直後に実行するハードウェア診断テストです。BIOSが実行します。マザーボード自体に限らずCPU、メインメモリー、ストレージ等が正常動作するか診断します。

POST実行までの流れ

パソコンの電源を入れると、マザーボードのROMからBIOSを読み込み、BIOSを起動させます。起動したBIOSが最初にPOSTを実行します。

POSTメッセージ

POSTメッセージとは

POSTメッセージとはPOST実行中にディスプレイへ表示する情報です。

非表示が主流になった理由

昔はどの製品でもPOSTメッセージを表示しました。今では非表示の製品が主流になりました。POSTメッセージを表示するよりメーカーロゴを表示する方がシンプルでありユーザーの混乱を防ぐためによく、宣伝にもなるとメーカーが考えたためです。POSTメッセージを確認したいユーザーもいますが全体で見れば極一部です。多くのユーザーにとってはPOSTメッセージを見ても意味がわからず、仮に何かトラブルが起きてもPOSTメッセージを必要とせずメーカー等に解決を依頼するので表示が不要です。

表示する方法

メーカーロゴ表示中にESCキーやF8キー等(どのキーかは製品によって異なる)を押すと、POSTメッセージを表示できる製品が多いです。製品によってはBIOS設定にてメーカーロゴではなくPOSTメッセージを標準表示するように設定できます。

POSTコード

POSTコードとは

POSTコードとはPOSTの実行結果を示す情報です。2桁の16進数で情報を出力します。マザーボードの製品によってはPOSTコードを表示する部品を搭載しています。その部品に小型のLEDディスプレイを採用する製品が多いです。

POSTコードには様々な種類がありますが、メーカーによって異なり同じメーカーでも製品によって異なる場合があります。POSTコードの意味を知るにはマザーボードの取扱説明書(マニュアル)で調べます。電源は入るが起動できない等、何らかのトラブル発生時にPOSTコードを確認すると、どのPCパーツでトラブルが発生したかわかるのでトラブルの原因を特定する手がかりになります。

POSTコードLEDが表示されない原因と対処法

故障

マザーボードの故障の可能性があります。CPUの故障の可能性もあります。故障の場合は修理が必要です。CPUの取り付け状態に異常がある可能性もあるので、まずは取り付け状態を確認するとよいです。

取り付けが正常ではない

CPUが正常に取り付けていない状態の可能性があります。特にCPU取り付け後に表示されない場合、その可能性が高いです。取り付け直してみるとよいです。そのときにCPU側とマザーボード側の両者のCPUソケットに破損がないか確認するとよいです。破損があれば修理が必要です。自分で修理できる場合もありますが自己責任行為です。

出典

Windowsはどうやって起動しているのか?(2ページ目) | 日経クロステック(xTECH)(2008/10/06公開記事)


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