仮想メモリ(ページファイル)をSSDに設定するのは良くない?

最終更新日 2019年10月11日

仮想メモリ(ページファイル)をSSDに設定するのは良くないのか

SSD はデータ書き込みを行うと劣化し寿命を迎えます。できるだけ寿命を延ばすための方法の一つとして、SSD へのデータ書き込みを減らすために仮想メモリ(ページファイル)を SSD に設定しない方法があります。

結論から言えば、仮想メモリを SSD に設定しても良いです。仮想メモリをSSDに設定すると SSD の寿命が縮むと考えられますが、データ書き込みが非常に多くなる特殊な使い方をしないなら、そもそも SSD の寿命を気にする必要はありません。

インターネット等では、SSD に対し大量のデータ書き込みを行い続け寿命について調べたデータが見られますが、もう SSD の寿命を気にする必要はなくなったことがわかります。

パソコンの用途等によって違ってくるでしょうが、仮想メモリを SSD に設定すると SSD に対するデータ書き込みはどれくらい増えるものなのか、このデータがあれば確かな根拠となります。

このようなデータではありませんが、 ソリッド ステート ドライブ (SSD) に関するサポートと Q&A - マイクロソフトのEngineering Windows 7 ブログ には以下のとおり書かれています。
ページ ファイルは SSD 上に配置する必要がありますか?

はい。ほとんどのページ ファイル操作は、小規模なランダム読み取りまたはより大規模な順次書き込みです。これらのどちらのタイプの操作も、SSD で適切に処理できます。

何千もの遠隔測定データを観察し、ページ ファイルの読み取りと書き込みに注目した結果、次のことがわかりました。

pagefile.sys 読み取りは、約 40 対 1 で pagefile.sys 書き込みを上回る。
pagefile.sys 読み取りサイズは、通常非常に小さく、67% が 4 KB 以下、88% が 16 KB 未満。
pagefile.sys 書き込みは比較的大きく、62% 以上が 128 KB、45 % がちょうど 1 MB。

実際、通常のページ ファイルの参照パターンおよびそれらのパターンに対する SSD の持つ有利なパフォーマンス特性を考えると、SSD 上に配置するのにページ ファイルより適したファイルはほとんどありません。
私の解釈ですが、SSD の寿命を考えてページファイル、すなわち仮想メモリを SSD に設定しても問題ないのか懸念した上での質問と考えられます。

その答えは、仮想メモリを SSD に設定することは適切ということでしたが、何千もの遠隔測定データを観察した結果は SSD の寿命に大きな影響を及ぼすほどデータ書き込みは発生しないと示唆していると考えられます。

SSD の寿命を気にするより性能を重視する方が良いという意味で回答したのかもしれませんが、SSD の寿命が問題になってくるほどであれば仮想メモリを SSD に設定しないように推奨すると考えられます。

昔を振り返ると SSD の寿命を考えて仮想メモリを SSD に設定するのは良くないという意見が多く見られましたが、昔は SSD の寿命に対し大きな懸念があったからと考えられます。

ちなみに、マイクロソフトの Engineering Windows 7 ブログの記事に付けられている年月日を見ると2009年3月24日であり、マイクロソフトは当時から SSD の寿命に対しあまり懸念していなかったのかもしれません。

以下では、仮想メモリを SSD 以外に設定することについて記載している記事を幾つか見てみます。

SSDだと何が速くなる? 2/2 | SSD徹底解剖 | DOS/V POWER REPORT
SSDを長持ちさせるには、とにかく書き込みを減らすのが有効。システムドライブにある仮想メモリの実体「pagefile.sys」への書き込み、書き換えを減らすことが重要だ。仮想メモリの機能自体をOFFにしてもよいのだが、環境によってはオススメできない場合もあるので、まずはメモリを最大容量まで増やしてみよう。
この記事全体を読むと、Windows の最新製品が Windows Vista だった頃に書かれたものだと思われます。当時は SSD の寿命に対する懸念が大きく、メインメモリー容量不足になることが少なくなかったので、仮想メモリを SSD に設定しない方が良しという雰囲気があったと思われます。

スタパ齋藤の「週刊スタパトロニクスmobile」SSDを使うニャ!! とか焦ってプチ失敗
シロート的には、できる限りSSDの寿命を削らないようにするしかない。なるべく書き込みだけ行って、消去&上書きを極力行わないようにするのが良いと思う。ので、例えばOSが作るスワップファイル(ページファイル)や一時ファイル、アプリが使うテンポラリファイルなどを、極力SSD以外のストレージに置こうと考えた。
この記事に付けられている年月日を見ると2009年5月18日であり、記事全体を読むと SSD は HDD よりもずっと寿命が短いと言われている等と書かれています。仮想メモリを SSD に設定しない方が良いと考えるのも自然だったと思われます。

第19回 SSDでWindows 8システムを高速化する (1/2):Windows 8レボリューション - @IT
上の例ではユーザーごとのドキュメント・フォルダなどを移動させたが、2台目のディスクがあるなら、SSDへの書き込みの回数を抑制するために、環境変数TMPやTEMPで示される一時フォルダも移動しておこう。またページ・ファイルをSSDから別のハードディスクに移動しておくのもよいだろう。
この記事に付けられている年月日を見ると2013年5月30日であり、記事全体を読むとSSDはハードディスクと比較するとまだまだ取り扱いがデリケートなデバイス等と書かれています。

まだまだ SSD の寿命は短いという懸念があり、SSD への書き込みを抑制するために、仮想メモリを SSD に設定しない方が良いと推奨したと考えられます。

SSDの耐久性 - HP.com
最後に、ドライブの耐久性を向上するために環境を最適化してください。SSDの寿命を大幅に延ばすために行うことが可能な、オペレーティングシステムに対する変更が多数あります。検討すべき事項を以下にいくつか説明します。
・メインメモリが8GB以上のシステムでは、ページファイルをオフにする (または最小の設定にする) ことを 検討してください。

(後略)
この記事に付けられている年月を見ると2015年4月です。この頃では、SSD の寿命を気にする必要はなくなってきた雰囲気が漂い始めていたと思います。

記事全体を読むと SSD へのデータ書き込みが非常に多くなるユーザーも対象に含めて書かれていると思われますので、SSD に高い耐久性を求めるユーザー向けに仮想メモリを SSD に設定しないことを検討することを記載したと思われます。

・SSD の寿命を気にする必要はなくなったので、仮想メモリを SSD に設定しても良い


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