安いパソコンは大丈夫か? - パソコンの評価、評判

最終更新日 2023年09月07日

安いパソコンとは

多くの方がパソコンは10万円以上の予算が必要と考えると思います。しかし、様々なパソコンショップを見てみると、10万円どころか5万円を割るモデルも販売されています。このような安いパソコンは激安パソコン等と呼ばれ人気が高いです。

一方でパソコンのスペック表を見ると、ほぼ同じ機能、性能と思われるのに価格に大きな差が見られる場合があります。この場合の価格が低い方、すなわち安いパソコンを選ぶと、できるだけ少ない予算で高性能なパソコンが手に入るので大変魅力的でしょう。

しかし、パソコンに限らずどの商品にも言えることですが、安いものには何か理由があります。パソコンではその理由は何であるのか知っておくと、その情報がパソコンを選ぶときに役立つでしょう。

安いパソコンのはなぜ安いのか

パソコンが安い理由は幾つかあります。どれも人によってメリットになる、またはデメリットになると分かれると思います。よって総合的に判断し、安いパソコンが自分にとってメリットになるか見極めるのが重要です。

初期インストールソフトの削減
安いパソコンは、様々な工夫をしてコストを削り低価格を実現させています。その一つに初期インストールされるソフトの削減です。例えば大手メーカー製のパソコンには、数十種類のソフトが初期インストールされています。これは様々なソフトを使えますので、もし自分の使用用途にあったソフトがあれば別途で購入する必要が無くなるでしょう。

しかし使わないソフトが多いとあまり有用なものではありません。私の場合あるメーカー製のパソコンで初期インストールされていた20種類ぐらいあるソフトの中でよく使うのは3つ程度です。よく使うといっても週1回ぐらいです。大半は購入したソフトかフリーソフトを使っています。

このようにソフトが多数初期インストールされているパソコンを購入するときに使わないソフトにお金を払うことになる可能性が高いのです。安いパソコンは本当に最低限のソフトしかインストールされてないことが多いです。中にはOSのみ、またはOSさえなしもあります。
型落ちしたパーツの使用
CPUやメモリ、マザーボード、ビデオチップ等といったパソコンの基礎をなすPCパーツが、最新ではなく型落ちした古いPCパーツを使っているから価格が安いということもあります。型落ちしたと言っても、最近のパソコンの性能はオーバースペックと言われるほど進化しましたので、型落ちしたPCパーツでも十分でしょう。しかし、型落ちしたPCパーツによって、最新の3Dゲームや最新のPCパーツに対応できないこともあり、パソコンに高い性能を要求する方には不便ということもあります。
PCパーツの品質
PCパーツは品質の高さによって価格が変わってきます。品質が低いPCパーツを使用しているからパソコン本体の価格が安いということもあります。例えば同じメモリー 256MB のものでも、その品質の違いによって価格に結構差がでます。各PCパーツの品質はパソコン本体の全体の品質に多大な影響を及ぼします。ただし、今のPCパーツの製品は、どれも基本的に品質は高いです。高価なPCパーツがより高品質だと考えても問題ないでしょう。しかし、長年経過したとき、またはPCパーツに負担がかかる環境(消費電力が高い、または温度が高い等)で使用したときに品質の差が出てくる事があります。

品質の良し悪しは、パソコンにどんなPCパーツを使用しているか表示されていないとわかりません。表向きのスペックからではわからない事が多いです。
設計デザイン
他に価格の違いの理由として、PCケースの設計デザインがあります。安いパソコンは昔からの基本的デザインのシンプルなケースを使用していることがほとんどで、デザインが地味に見えるかもしれません。一方で価格が高いPCケースは、デザインが洗練されており、内部構成を工夫し本体サイズができるだけ小型になっている事が多いです。またパソコンから発生する動作音もよく抑えられています。

安いパソコンに使われるPCケースは大きさが結構あります。これは設計やデザインにあまりこだわらず汎用性重視にしたことによるものでしょう。だからといって性能機能等が落ちるわけでなく逆に性能機能の向上が見られます。基本に重視した設計なので、パーツの交換追加等がしやすく、放熱性も高いため性能が高くなります。欠点としてパソコン起動音を抑える設計にコストを割いていることもあるため多少動作音がする場合があります。
パソコン本体ケースと静音性
安いパソコンは、パソコンの価格をおさえるため、あまりパソコン本体ケースにお金をかけていないことが多いです。よって、ケースの設計や材質の質により、パソコン内部の起動音があまりおさえられていなかったりします。つまり、パソコンの電源や冷却ファン等の音が外部に伝わりやすいということです。しかし、パソコンの静音性が犠牲になりますが、安くて性能が高いパソコンが買えると思えば、気にならないでしょう。

安いパソコンの信頼性

安いからといって初期不良があって故障しすいとかはありません。ただ、価格が高めな有名ブランドのパソコンに比べたら故障や初期不良の確率は高くなるかもしれませんが極わずかです。それは有名ブランドですから初期不良による故障は許されません。徹底的に製品の品質管理を行っていますから、これが価格の上昇にもつながっていると思います。といっても安いパソコンを販売しているショップでもしっかりと品質管理は行われていますし、安いパソコンの初期不良による故障の確率は1%にも満たない小さな値です。たとえ故障しても保障期間中であって、ユーザーによる原因ではなければ無料で修理してくれます。また結局は人間が作ったものですから、壊れないことはありえません。

私が通っている学校では大量に安いパソコンを購入し1日に何時間も使用されていますが、特に故障しやすくて困るとかの話は聞いたことありません。

安いパソコン買っても大丈夫か

まず初めにパソコンを使うのがまったく初めてという人には安いパソコンはおすすめとは言えません。パソコン経験者であれば、パソコンでやりたいことを思いついたらどんなソフトを使えばだいたいわかりますし、故障してもどこが悪いかだいたい予想でき対処も可能です。しかし、パソコン初心者はパソコンでは何ができるかさえわからないと思います。これは、誰でも一緒です。私も最初は、コンポなどで再生できるオリジナル音楽CDを作ることさえ苦戦しました。

よって、パソコン初心者は、価格を気にせずにメーカー製パソコンを買って勉強し、2台目から自分に合った安いパソコンを買うのがおすすめです。

ただし、安いパソコンを買えば数万円も節約できるのです。まずはパソコンに詳しい友人を探してみてはいかがでしょうか?その人に教わりながらパソコンを学べば安いパソコンでも使いこなせます。パソコンに詳しければパソコンが好きなはずなので、きっと喜んであなたに教えてくれるはずです。またインターネットによる情報収集ができれば見つからない情報はないと言ってもいいほど、パソコンについての情報がありますので独学でやっていくことも可能です。それにはインターネット接続環境があって検索エンジンなどを使いこなせる必要があります。

補足ですが、一般的に今現在最も安いといわれているパソコンをパソコン初心者が買うときは、後で自分に必要な機能や性能がなかったと後悔する場合がありますので、注意したいです。

メリット デメリット
安い
パソコン
価格が圧倒的に安い。コストパフォーマンスが高い。

無駄なソフトがないので、CPUやメモリ等の性能を活かせる。

メモリの増設やパーツの変更追加等が容易で安く済む。

一般的に市販されているPCパーツで構成されていることが多いので、PCパーツの再利用などが可能。
初期インストールされているソフトが少ない。

デザインが地味。

本体が大きくなりがちなので設置スペースが大きい。しかし中には省スペース型もある。

パソコンの動作音が多少する場合がある。

最新のPCパーツではなく古いPCパーツを使っている場合がある。

品質が低いPCパーツを使用している場合がある。

使っていて壊れないかと少々不安。
一般のパソコン 初期インストールされているソフトが多い。

デザインに優れていてインテリアとしても置けるモデルもある。

本体の設置スペースを小さくなるように設計されている。

パソコンの音が静かになるように設計されている。

基本的に新しく品質が高いPCパーツを使用している。

使っていて安心感がある。
価格が高くなりがち。

常駐するソフトやインストールされているソフトが多いので、CPUやメモリー等の本来の性能が活かせない。

メモリーの増設やパーツの変更追加等が設計上難しい機種が多い。

メーカー独自のPCパーツを使用している場合、PCパーツの再利用などができない。

安いパソコンを買うにはある程度思い切った決断が必要です。トラブルや故障のときのショップの対応はどうとるのかなど確認しておきましょう。どのくらいの期間までパソコンの保障期間がつくのか確認しておきましょう。保障期間は1年あれば十分です。一般的にPCパーツによる初期不良が原因の故障は、半年程度で生じますので、保障期間は1年あれば十分です。

激安パソコンの注意点

激安パソコンだから即決して買うのはよくありません。特に次のようなことに注意しましょう。

注意点 詳細
メモリーの容量 メモリーの容量が少なすぎるのはよくありません。メモリーの容量が少ないと、快適に動作しないのでストレスの原因になります。

メモリーをすでにもっている場合、それを使って増設することもできますが、複数のメモリーにする場合は、メモリーのモジュール規格が同一でないとトラブルが生じやすいので注意が必要です。
ハードディスクの容量 安いパソコンは内蔵ハードディスクの容量が少ない事が多いです。映像ファイルなどの大きい容量をとるデータを扱わないのであれば、ハードディスクの容量は少なくて大丈夫です。

外付けハードディスクや内蔵ハードディスクを持っているのならば、それらを使い少ないハードディスク容量をカバーできます。
光学ドライブ 激安パソコンには光学ドライブが CD-ROM のみが見られますが、これでは不十分です。本当にCDの読み込みしか使わないというなら問題ありませんが、最低でも CD-R/RW と DVD-ROM がついてるパソコンを選びたいです。

しかし、外付けDVDドライブや、内蔵DVDドライブを持っているのならば、それらを使いまわしすることもありです。
ビデオチップ 描画性能の高さを決めるビデオチップですが、安いパソコンはあまり性能の高くないビデオチップが搭載されている事が多いです。たとえビデオカードが搭載されていてもビデオチップの性能が低ければ描画性能は高くありませんので、描画性能を重視する方は搭載されているビデオチップをよく確認する必要があります。
OSのありなし 激安パソコンにはOSがついてないことがあります。すでに持っているならば問題ありませんが、後からOSを買うのとどっちがお得かよく考えたいです。OSがついてないと、自分でOSをインストールすることになります。OSのインストールは特別難しいというわけではありませんが、パソコン初心者は最初からOSがインストールされているほうが良いでしょう。
見えない理由 安いからにはそれなりの安い理由があります。パソコンの各パーツを細かく見てみないと、または実際に使ってみないとなぜ安いのかわからないことが多いです。

激安パソコンを買うには自分に必要な機能のみが搭載されているのならばお買い得です。しかし、後から必要になった機能がでてきて、周辺機器等で購入して追加しては逆に高くついてしまうこともありますので注意が必要です。


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