スマートフォンに10円玉を置くと冷却・放熱効果が高まる?

最終更新日 2019年10月11日

スマートフォンに10円玉を置くと冷却・放熱効果が高まるのか

はじめに結論を書きますが、熱くなったスマートフォンを放置して冷ましたい場合に、10円玉を置くと早く冷えることはあると思います。

スマートフォンを使用中に高温になってしまう状態が続くが、10円玉を使うと温度が下がる、このような冷却・放熱効果はあるとしても無視できるほど小さいと考えられます。

スマホ、パソコンの“熱中症”には10円玉が効く! - ウェザーニュース には、以下のとおり書かれています。(この記事の公開年月日は2018年7月30日)
スマホやパソコンの熱を逃がして冷やすには、熱くなる部分に熱伝導率の高い金属を貼り、たまった熱をその金属に放熱させる方法がおすすめ。では熱伝導率の高い金属には何があるのでしょうか。

熱伝導率が高い金属としては、金・銀・銅が知られています。このうち金と銀は身近にはありません。そこで銅を使います。一番身近な銅といえば、10円玉です。10円玉を熱がたまる場所にそのまま置いておくだけで効果があるのです。
同記事には、熱くなったスマートフォンの背面に10円玉を敷き詰めて、5分後にサーモカメラで温度を測定した結果が掲載されています。比較のために10円玉なしの場合の結果も掲載されています。

  5分後の温度
10円玉なし 2℃下がった
10円玉あり 4℃下がった

スマートフォンは10円玉により温度が下がり、冷却効果が高まった結果が出たように見えます。

同記事には検証方法について詳細に書かれていませんので推測となりますが、熱くなったスマートフォンを放置しているだけで10円玉を接触させなくても自然と温度が下がる状態であり、スマートフォンよりも温度が低い10円玉を接触させたことで熱が10円玉に移動し、スマートフォンの温度が下がるのが早まったように見えます。

もしかしたらスマートフォンで何らかの処理を実行させておいて10円玉を使わないと温度が下がらない状態にしていたかもしれませんが、10円玉なしの場合は5分後に2℃下がったと書かれていますので違うと思われます。

熱くなったスマートフォンをできるだけ早く冷やしたいなら、10円玉を使うと効果はあると思います。スマートフォンで何らかの処理、例えばゲームのプレイ中に高温になってしまい動作に支障をきたしてしまうが、10円玉を使うと温度が下がり正常に動作し続けることができる、このような効果があるのかどうかはっきりしません。

スマートフォンの背面に10円玉を敷き詰める程度では、後者の効果は無視できるほど小さいと思います。

「スマホが熱くなる」は実は故障じゃない!? 素早く安全に冷やす方法を検証|TIME&SPACE by KDDI にも、スマートフォンに10円玉を使うと冷却効果が高まるのか検証した結果が掲載されています。(この記事の公開年月日は2018年8月14日)

この記事でも、高温になったスマートフォンを10円玉を敷き詰めて放置し、早く冷えるのかどうか検証した結果となっています。

つまり、スマートフォンで何らかの処理を継続的に行っており高温状態が続くが、10円玉を使うと温度が下がるのかどうかわかるようなものではありません。

同記事には、10円玉を使う方法も含め様々な方法で検証した結果が掲載されており、41.3℃から冷却を開始し7分経過した後の温度は以下のとおりです。温度は、サーモグラフィーによる測定温度です。

  7分経過後の温度
扇風機を使う 26.9℃
10円玉を使う 32℃
特に何も使わず 31.5℃
スマホカバーを使う 33℃

扇風機を使うと最も早く冷えるようですが、スマートフォン周辺の高温の空気が扇風機の風により吹き飛ばされるので冷えるのが早いと考えられます。

10円玉を使った場合と特に何も使わなかった場合はほとんど同じ結果となったようですが、スマートフォンや10円玉が周囲の空気の温度と同じくらいに下がったので、どちらもほぼ同じ温度になったと考えられます。

7分経つまでの途中経過の温度は掲載されていませんので不明ですが、10円玉を使った場合はスマートフォンは早く冷えた可能性はあると思います。

スマートフォンにカバーを装着した場合もほとんど同じ結果ですが、まるで人間が服を着込むと暑くなってしまうように保温効果が高まったと考えられます。

どのようなカバーが使われたのかは不明ですが、熱伝導率が高い金属製カバーなら、10円玉を使った場合と同じように早く冷える可能性があると思います。