MMXとは?

最終更新日 2024年01月21日

MMX(MultiMedia eXtensions)とは

基礎

MMXとはMultiMedia eXtensionsの略で、動画や画像や音声の処理を高速化する技術です。エムエムエックスと読みます。

MMXはSIMDを採用した技術

動画や画像や音声では、複数のデータに対し同じ処理を行う場合が多いです。一度にまとめて処理すれば処理効率が高まります。例えば複数の8ビットのデータを64ビットのデータにまとめて、64ビットのデータに対して処理を行う方法があります。このような処理方法を、SIMD(Single Instruction Multiple Data)と呼びます。8ビットのデータに対して行う処理が8回あり、SIMDにより1回の処理にまとめれば処理回数が1/8になります。インテルがSIMDを採用し開発した技術がMMXです。

インテルのCPUに限らずAMDのCPUもMMX搭載

インテルがMMXを開発しましたが、インテルのCPUに限らずAMDのCPUも搭載している技術です。

パックドデータ

MMXではパックドデータを使用します。パックドデータとは、複数のデータをまとめてグループ化したデータです。サイズが64ビットです。1つの命令でグループ内の各データに対し同時に同じ処理を行います。

パックドデータには、バイト型のデータを8個まとめたパックドバイト、ワード型のデータを4個まとめたパックドワード、ダブルワード型のデータを2個まとめたパックドダブルワードがあります。

MMXレジスター

MMXではMMXレジスターを使用します。MMXレジスターとは、8個の64ビット汎用レジスターです。MMXレジスターは新規追加のハードウェアではなく、浮動小数点演算用のレジスターを流用しています。MMXレジスターに既存の汎用レジスターも含みます。

命令セット

MMXではパックドデータやMMXレジスターを扱うための新しい命令セットを追加しています。この新しい命令セットに新しい命令が57個あります。

出典

MMX - 意味・説明・解説 : ASCII.jpデジタル用語辞典(2008/04/16更新記事)
MMX - 鈴木直美の「PC Watch先週のキーワード」(1998/01/20公開記事)


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