IC

最終更新日 2023年09月07日

ICとは

基礎

ICとはIntegrated Circuitの略であり、1つの基板に多数の素子を集め作った電子回路です。日本語では集積回路と呼びます。

素子

素子とは、電子回路や電気回路を作るために使用するコンデンサー、ダイオード、抵抗、トランジスター等の部品です。他にも電子部品、回路素子等、様々な呼び方があります。

ICチップ

基板と呼ぶ部品上にICを作ります。ICを作るために使用する基板はウエハーと呼ぶ半導体です。基板にICを作成後、小さな半導体の板に切り分けますが、その板をICチップと呼びます。半導体チップと呼ぶ場合もあります。

ICの種類

素子数の違い

ICには複数の種類があります。素子数の違いでSSI(Small Scale IC)、MSI(Medium Scale IC)、LSI(Large Scale IC)、VLSI(Very Large Scale IC)、ULSI(Ultra Large Scale IC)があります。

呼び方

SSI〜ULSIをまとめてICと呼びます。まとめてICではなくLSIまたはVLSIと呼ぶ場合があります。素子数が多い集積回路が一般的になったためです。素子数が1000以上をまとめてLSIと呼ぶ場合があります。集積化していない単体の素子を個別半導体またはディスクリートと呼びます。

一覧

種類 日本語 素子数(※)
SSI(Small Scale IC) 小規模IC 100以下
MSI(Medium Scale IC) 中規模IC 100〜1000
LSI(Large Scale IC) 大規模IC 1000以上
VLSI(Very Large Scale IC) 超大規模IC 100万以上
ULSI(Ultra Large Scale IC) 超々大規模IC 1000万以上
(※)素子数は目安であり厳密な定義ではない。

素子数が増え高集積化が進み、1億や10億の集積回路が登場しています(2019/07/14時点)。きりがないのでULSIより素子数が大きい種類が登場していません。

デジタルIC

デジタルICとはデジタル信号を扱うICです。入力する信号も出力する信号もデジタル信号です。

ロジックIC

ロジックICとは、論理演算、算術演算等の処理を行う機能を持つデジタルICです。論理ICと呼ぶ場合もあります。

標準IC

標準ICとは、あらかじめ特定の機能を内蔵したICです。

カスタムIC

カスタムICとは、顧客である開発者が特定用途向けに設計したとおりに製造したICです。ASIC(Application Specific Integrated Circuit)と呼ぶ場合もあります。製造コストのみ見ればコストが低いですが、開発コストも含めると非常に高いです。標準ICを組み合わせる方が開発コストが低くなる場合がありますが、無駄が多くなり性能・消費電力が劣ります。高性能・低消費電力重視であれば開発コストが高くてもカスタムICがよいです。

フルカスタムIC

フルカスタムICとは、何も回路がない段階から顧客が設計したとおりに製造するカスタムICです。

セミカスタムIC

セミカスタムICとは、基本となる回路がある段階から顧客が設計したとおりに製造するカスタムICです。フルカスタムICは非常に開発コストが高く、セミカスタムICを選ぶのが一般的です。そのため、カスタムICはセミカスタムICを指す場合が多いです。


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