メモリーカードスロット - スマートフォンの選び方
最終更新日
2023年09月07日
メモリーカードスロットとは
メモリーカードスロットは、メモリーカードを挿して使用するために必要な差し込み口です。スマートフォンにとってメモリーカードは必須ではないため、メモリーカードスロットが搭載されていないモデルもあります。
メモリーカードの活用方法は人それぞれですが、スマートフォンでは主に ROM の容量不足の解消、別の言い方では ROM の容量拡張にメモリーカードがよく使われます。
例えば、スマートフォンで撮影した動画や画像ファイルを大量に ROM に保存し、ROM の容量が不足してしまったら、メモリーカードを使えば、さらに動画や画像ファイルを保存できます。
メモリーカードの活用方法は人それぞれですが、スマートフォンでは主に ROM の容量不足の解消、別の言い方では ROM の容量拡張にメモリーカードがよく使われます。
例えば、スマートフォンで撮影した動画や画像ファイルを大量に ROM に保存し、ROM の容量が不足してしまったら、メモリーカードを使えば、さらに動画や画像ファイルを保存できます。
メモリーカードスロットの選び方
永続的にメモリーカードを使うなら、メモリーカードスロット搭載モデルを選ぶ方が良い
メモリーカードを使う必要があるなら、メモリーカードスロットが搭載されているモデルを選ぶ方が良いですが、メモリーカードスロットが搭載されていなくても、スマートフォンを外付けのメモリーカードリーダー・ライターに接続すれば、メモリーカードを使えます。しかし、スマートフォンは、メモリーカードリーダー・ライターを接続したままでは使いづらいですので、一時的にではなく永続的にメモリーカードを使いたいなら、メモリーカードスロットが搭載されているモデルを選ぶ方が良いです。
iPhone には、メモリーカードスロット搭載モデルがない
Apple 社のスマートフォン iPhone には、過去に発売されたモデル含めてメモリーカードスロット搭載モデルがありません。(2016年3月5日時点)iPhone にメモリーカードスロットを搭載しない理由を Apple 社は公表していませんが、Apple 社はデザインをシンプルにし使いやすくする事を追求してきましたので、メモリーカードスロットは搭載しない方針にしたと思われます。
メモリーカードスロットが必要か考える
メモリーカードスロット搭載モデルにこだわると、選べるモデルが限られます。まず、iPhone を選択肢に入れる事はできません。Android にも、メモリーカードスロットが搭載されていないモデルがあります。もしメモリーカードスロットが必要であっても、選びたいメモリーカードが搭載されていないモデルがあるなら、メモリーカードスロットがなくても問題ないかどうか、考えてみると良いです。
例えば、ROM の容量不足は、メモリーカードではなく、クラウドストレージの利用でも解消できます。また、データを常に使用できる状態にしておく必要はなく、データを退避させるだけなら、外付けのメモリーカードリーダー・ライターや外付けストレージが利用できれば十分です。
このように、自分にとってメモリーカードスロットが必要なのかどうか考え、メモリーカードスロットがなくても大丈夫そうなら、メモリーカードスロットが搭載されていないモデルも選択肢に入れると良いです。
メモリーカードスロットの構造の選び方
メモリーカードを抜き差ししにくい構造の方が安全
スマートフォンのメモリーカードスロットの構造は、モデルによって異なります。スマートフォンでは、メモリーカードは主に ROM として使われる事が多いため、メモリーカードを抜き差ししにくい構造になっています。例えば、本体の裏蓋を外し、さらにはバッテリーを取り外すとメモリーカードスロットが見えるモデルだと、メモリーカードを抜き差ししにくいです。
本体側面に小さい穴があり、そこをピン等の細い棒を差し込むとトレイが出てきて、トレイにメモリーカードを取り付ける事で、メモリーカードスロットにメモリーカードを挿せるモデルもありますが、このようなモデルもメモリーカードを抜き差ししにくいです。
メモリーカードを抜き差ししにくいモデルは一見不便そうですが、衝撃や接触で気づかぬ内にメモリーカードを紛失してしまうリスクを減らせます。また、メモリーカードを抜き取るまで時間がかかりますので、少し目を離した隙にメモリーカードを盗まれてしまうリスクも減らせます。
メモリーカードを抜き差ししやすいモデルは、避ける方が良いほど危険ではありませんが、メモリーカードを抜き差ししにくいモデルの方が安全です。
メモリーカードを抜き差ししやすいモデルは少ない
メモリーカードを頻繁に抜き差しする必要があれば、メモリーカードを抜き差ししやすいモデルを選ぶ方が良いですが、そのようなモデルは少ないですので、選択肢が限られます。例えば、本体側面にメモリーカードスロットを覆うカバーがあり、そのカバーは手で簡単に開けられるモデルなら、メモリーカードを抜き差ししやすいですが、このようなモデルは少ないです。
頻繁というほどではなく、たまにメモリーカードを抜き差しする必要がある程度なら、メモリーカードを抜き差ししにくいモデルでも、そこまで不便には感じません。
妥協してメモリーカードを抜き差ししにくいモデルを選ぶなら、ピン等の細い棒がないとメモリーカードを抜き差しできないモデルは避ける方が良いです。いざメモリーカードを抜き差ししようとして、ピン等の細い棒が手元になければ、メモリーカードを抜き差しできません。
対応メモリーカードの選び方
SD メモリーカード一択
過去に登場し廃れたメモリーカードも含めると、メモリーカードには様々な種類がありますが、2016年3月6日時点では、SD メモリーカードが普及しています。スマートフォンに限らず様々な機器で SD メモリーカードが使われており、スマートフォンでもメモリーカードスロット搭載モデルなら、どのモデルも SD メモリーカードに対応しています。
今後、SD メモリーカード以外の新しいメモリーカードが普及するかもしれませんが、今のところスマートフォンで SD メモリーカード以外のメモリーカードを使いたい場合は、外付けのメモリーカードリーダー/ライターを用意して使うしかありません。
SD メモリーカードの種類
SD メモリーカードには複数の種類があり、単に SD メモリーカードと呼ばれるものと、SDHC(SD High Capacity)メモリーカード、SDXC(SD Extended Capacity)メモリーカードがあります。以下のように容量の範囲が異なっています。種類 | 容量 |
---|---|
SD メモリーカード | 〜2GB |
SDHC メモリーカード | 4〜32GB |
SDXC メモリーカード | 48〜2048GB |
例えば SDHC メモリーカードなら、容量 4GB の製品が最小容量、容量 32GB の製品が最大容量となります。
比較的新しいメモリーカードスロット搭載モデルなら、どのモデルも SD メモリーカードの全種類に対応しています。古いモデルだと、SDXC メモリーカードだけでなく SDHC メモリーカードにも対応していないモデルが見られますが、そのようなモデルだと大容量 SD メモリーカードを使えません。
また、SD メモリーカードの全種類に対応していても、仕様には SDXC メモリーカードのみ記載されている場合がありますが、SDXC メモリーカードに対応していれば、SD メモリーカードと SDHC メモリーカードにも対応しています。同様に、仕様に SDHC メモリーカードのみ記載されている場合は、SD メモリーカードにも対応しています。
SD メモリーカードのサイズ
SD メモリーカードの各種類には、通常サイズと小型サイズがあります。SD メモリーカードの小型サイズ版には、miniSD メモリーカード、microSD メモリーカードがあります。同様に SDHC メモリーカードの小型サイズ版には、miniSDHC メモリーカード、microSDHC メモリーカードがあります。SDXC メモリーカードの小型サイズ版には、microSDXC メモリーカードがあります。
種類 | |
---|---|
通常サイズ | 小型サイズ |
SD メモリーカード | miniSD メモリーカード microSD メモリーカード |
SDHC メモリーカード | miniSDHC メモリーカード microSDHC メモリーカード |
SDXC メモリーカード | microSDXC メモリーカード |
microSD メモリーカードは、変換アダプターと組み合わせれば miniSD メモリーカード、または SD メモリーカードとしても使えます。microSDHC メモリーカードに関しても同様です。
micro〜メモリーカードの登場で、miniSD メモリーカードや miniSDHC メモリーカードは、中途半端な存在になってしまったので、小型サイズ版の主流は micro〜メモリーカードになりました。この影響で、SDXC メモリーカードには miniSDXC メモリーカードはありません。
スマートフォンに限らず小型機器では、micro〜メモリーカードが使われています。スマートフォンで mini〜メモリーカードや通常サイズの〜メモリーカードを使いたい場合は、外付けのメモリーカードリーダー/ライターを用意して使うしかありません。