ファイルシステムのFAT64

最終更新日 2023年10月13日

基礎

ファイルシステムのFAT64とはFile Allocation Table 64の略で、対応するクラスターサイズに64KBを追加したFAT16の俗称です。64KB追加前のFAT16では、対応する最大クラスターサイズが32KBです。Windows NTからFAT64に対応しています。FAT16の16はFATエントリーのサイズですが、FAT64の64は対応する最大クラスターサイズです。

FAT16のFATエントリーのサイズが16ビットなので、FATエントリーの数が65,536です。ただし、予約値を除く65,526がFATエントリーの数です。FATエントリーが各クラスターと1対1に対応するので、FATエントリーの数が管理可能なクラスターの数です。管理可能なクラスターの数に最大クラスターサイズを掛けると、管理可能な最大ボリュームサイズを計算できます。

最大クラスターサイズが32KBの場合、下記の計算結果が管理可能な最大ボリュームサイズです。

65,526×32KB÷1,024KB/MB＝約2,048MB＝約2GB

最大クラスターサイズが64KBの場合、下記の計算結果が管理可能な最大ボリュームサイズです。

65,526×64KB÷1,024KB/MB＝約4,096MB＝約4GB

FAT64では、管理可能な最大ボリュームサイズが約2GBから約4GBに向上しています。

出典
・FAT64(File Allocation Table 64) 鈴木直美の「PC Watch先週のキーワード」(1998/10/21公開記事)

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