ファイルシステムのFAT16

最終更新日 2023年10月08日

基礎

ファイルシステムのFAT16とはFile Allocation Table 16の略で、管理可能なクラスターの数が65,526になり、管理可能なボリュームの最大容量が約2GBまたは約4GBになった、ファイルシステムのFATの一種です。ファットジュウロクと読みます。

FAT16の16は、FATエントリーのサイズです。単位がビットです。FATエントリーが各クラスターと1対1に対応するので、FATエントリーの数が、管理可能なクラスターの数です。FATエントリーのサイズが16ビットなのでFATエントリーの数が65,536ですが、予約値を除き65,526がFATエントリーの数、すなわち管理可能なクラスターの数です。

セクターのサイズが512B、クラスターのサイズが512B、1KB、2KB、4KB、8KB、16KB、32KBのいずれかです。管理可能なクラスターの数にクラスターの最大サイズを掛けると、管理可能なボリュームの最大容量を計算できます。下記が計算結果です。

65,526×32KB÷1,024KB/MB＝約2,048MB＝約2GB

Windows NTからクラスターのサイズに64KBが追加です。下記が、この場合の管理可能なボリュームの最大容量を計算した結果です。

65,526×64KB÷1,024KB/MB＝約4,096MB＝約4GB

出典
・FAT16 (File Allocation Table 16) 鈴木直美の「PC Watch先週のキーワード」(1998/06/10公開記事)

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