SSD 840 EVO(250GB)のターボライトテクノロジー用の容量は3GB?

最終更新日 2023年09月07日

SSD 840 EVO(250GB)のターボライトテクノロジー用の容量は3GBなのか

SSD内部において物理的に搭載されているフラッシュメモリーの容量は2の累乗であり、例えば128GBや256GBがあります。

実際にユーザーが使えるSSDの容量は2の累乗よりも小さいことがあり、その場合はオーバープロビジョニング領域(予備領域)が確保されています。

例えば、容量120GBのSSDの場合、8GB分のオーバープロビジョニング領域(予備領域)があります。容量250GBのSSDの場合、6GB分のオーバープロビジョニング領域(予備領域)があります。

Samsungの「SSD 840 EVO」では、ターボライトテクノロジーと呼ぶ機能により、オーバープロビジョニング領域(予備領域)の一部をSLCとして使い、データ書き込み速度を向上させます。

「SSD 840 EVO」レビュー。SamsungのTLC採用SSD第2弾の特性を徹底的に分析してみる - 4Gamer.net には、「SSD 840 EVO」について、以下のとおり書かれています。(この記事の公開年月日は2013年7月25日)
 SSD 840 EVOの場合,予備領域の容量がモデルによって異なることから,高速バッファの容量もモデルによって異なる。容量120GBおよび容量250GBモデルは3GB,容量500GBは6GB,容量750GBモデルは9GB,容量1TBモデルは12GBだ。

 と,ここで疑問を抱いた人もいると思う。筆者も,発表時には疑問をまとめきれず,後から気づいたのだが,そもそもSSD 840 EVOは,置き換え対象となるSSD 840から引き続き,1つのメモリセル(Memory Cell)に3個のビット情報を保存するTLC(Triple Level Cell)NAND型フラッシュメモリを採用する製品だ。そんなTLC NANDを,1つのメモリセルあたり1個のビット情報を保存するSLC NANDとして使うのだから,メモリセルあたりの容量は3分の1になるはずだ。
 アラインメント(alignment)の関係もあると思われるので,総容量がきっちり3分の1にはならないはずだが,それでも,前述のとおり,250GBモデルの予備領域は6GB。それをSLCとして使うとしてざっくり3分の1にすると2GBにしかならず,TurboWriteの高速バッファ容量とされる3GBに届かないのである。
「高速バッファの容量」とは、ターボライトテクノロジーが使うオーバープロビジョニング領域(予備領域)の一部のことです。

同記事に書かれているとおり、「SSD 840 EVO」の容量が250GBの場合、高速バッファ容量が3GBですが、オーバープロビジョニング領域(予備領域)の全てを使うとしても、計算上では高速バッファ容量が2GBになると考えられるようです。

日本サムスンに聞く「“SATA3最強”をうたう最新SSD“840 EVO”のこだわり」 - AKIBA PC Hotline! には、以下のとおり書かれています。(この記事の公開年月日は2013年9月11日)
――そのターボライトテクノロジーの詳しい仕組みを教えてください。まず、ターボライトテクノロジーの書き込み用バッファ領域はどの部分に確保されているのでしょうか。

[岡田氏] 我々の250GBモデルや256GBモデルが搭載するNANDフラッシュメモリの全セル容量は実は275GBあります。例えば840 EVOの250GBモデルは、250GBがユーザー領域、6GBがオーバープロビジョニング領域ですが、残りの19GBはスペックにまったく出ていない、内部処理用バッファとして使っています。

 今回、ターボライトテクノロジーで利用するのは、この内部処理用バッファの一部です。具体的な容量は、120GBモデルと250GBモデルでは3GB、500GBモデルでは6GB、750GBモデルでは9GB、1TBモデルでは12GBになります。
「岡田氏」とは、日本サムスンの岡田圭介氏です。

容量が250GBの「SSD 840 EVO」の場合、物理的に搭載されているフラッシュメモリー容量は275GBのようです。

ターボライトテクノロジーが使う領域は、6GB分のオーバープロビジョニング領域(予備領域)ではなく、19GB分の内部処理用バッファの一部のようです。

容量が250GBの「SSD 840 EVO」の場合、ターボライトテクノロジー用の容量が3GBあるのか疑問がありましたが、本当にあるようです。


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