USBメモリーの寿命

最終更新日 2023年09月07日

USBメモリーの寿命とは

基礎

USBメモリーの寿命とは、USBメモリーが故障せずに動作する期間です。ジュミョウと読みます。

もう少し具体的に定義すると、多くのUSBメモリーを使用し始めてから故障率が上昇するまでの期間や、故障率が上昇かつ半数以上が故障するまでの期間を寿命とします。

USBメモリーの書き換え寿命

USBメモリーの書き換え寿命とは

USBメモリー内部にあるフラッシュメモリーにデータを記憶しますが、フラッシュメモリーはデータを書き換えるほど劣化します。データ読み書きができなくなるほど劣化すると寿命です。この意味での寿命を書き換え寿命と呼びます。

一般的にUSBメモリーが書き換え寿命を迎えることがありません。多くのユーザーが一時的にデータを保存しておいたり、データを移動させるためにUSBメモリーを使用するでしょうが、この程度の使い方では書き換え寿命を迎えるほど劣化しないためです。

同じファイルを何度も上書き保存しても書き換え寿命が早まらない

USBメモリーに同じファイルを何度も上書き保存すると、フラッシュメモリーの一部に書き換えが集中して劣化が早まり寿命も早まりそうです。しかし、ファイルを上書き保存すると、上書き前のファイルデータを記憶している場所とは異なる場所に上書き後のファイルデータを記憶するので、フラッシュメモリー全体が均等に劣化します。そのため、書き換え寿命が早まりません。

出典
気になる「自然蒸発」と「セル寿命」(5ページ目) | 日経クロステック(xTECH)(2009/11/18公開記事)

USBメモリーの寿命の目安

SLCなら10年、MLCなら7〜8年、TLCなら3〜4年

USBメモリーの疑問を一挙解消、フォーマット形式は?いきなり抜いても大丈夫?(2ページ目) | 日経クロステック(xTECH)(2023/03/14公開記事) によると、フラッシュメモリーのメモリーセルの違いによってUSBメモリーの寿命の目安が異なります。下記がそれぞれの寿命の目安です。

メモリーセル 書き換え可能回数 寿命の目安
SLC 約10万回 10年
MLC 約1万回 7〜8年
TLC 約5,000回 3〜4年

平均的に見た1日当たりの書き換え回数、書き換え可能回数、両者から計算して寿命の目安を求めたと思われます。書き換え可能回数が5,000、寿命の目安が3年とします。この場合、1日当たりの書き換え回数を単純に計算すると、5,000÷(3×365)=約4.6回です。多くのユーザーは、これほど書き換え回数が発生しないでしょうから、上記の寿命の目安よりも長くなります。

もし同じように計算して寿命の目安が数十年や数百年になっても、USBメモリーのフラッシュメモリーに限らずコネクター、基板、コントローラー等も劣化するので、書き換え可能回数に達していなくても数年で寿命を迎える可能性があります。


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