Quadro、FirePro の必要性の判断の仕方 - クリエイターパソコン

最終更新日 2016年03月17日

Quadro、FirePro の必要性

ビデオチップには、大きく分けてクリエイター向けのビデオチップ Quadro や FirePro と、一般向けのビデオチップ GeForce や RADEON があります。

Quadro
FirePro
・クリエイター向けのビデオチップ
・主に動画や画像編集に適している
GeForce
RADEON
・一般向けのビデオチップ
・主に PC ゲームに適している

Quadro や FirePro は、主に動画や画像編集に適しているビデオチップであり、GeForce や RADEON は、主に PC ゲームに適しているビデオチップです。

そのため、パソコンを動画や画像編集に使用するなら、Quadro や FirePro の必要性は高そうに見えるかもしれませんが、必要性が高いとは限りません。

動画や画像編集の仕方によっては、Quadro や FirePro は必須と言えるくらい必要性が高くなる場合もあれば、不要と言えるくらい必要性は低くなる場合もあります。

Quadro や FirePro の必要性を判断するポイントには、使用する動画や画像編集ソフトウェアと、Quadro や FirePro 特有の特徴にあります。特に重要になってくるのが、使用する動画や画像編集ソフトウェアです。

使用する動画や画像編集ソフトウェアによっては、Quadro や FirePro が無いと、正常に使えない問題が発生する可能性が高くなりますので、使用するソフトウェアから Quadro や FirePro の必要性を判断する事は重要になってきます。

ソフトウェアを考慮した、Quadro、FirePro の必要性の判断の仕方

Quadro、FirePro のみ推奨なら、必要性は高い

Quadro や FirePro の必要性は、使用する動画や画像編集ソフトウェアによって決まってきます。

必要性の判断の仕方ですが、まず使用する動画や画像編集ソフトウェアの動作環境等を調べて、推奨されているビデオチップを確認します。Quadro や FirePro のみを推奨しているソフトウェアを使用するなら、Quadro や FirePro の必要性が高いです。

特にソフトウェアの動作検証を行った結果、特に問題は無いとして Quadro や FirePro のみ認定し推奨しているなら、Quadro や FirePro の必要性が高いです。

Quadro や FirePro のみを推奨し、GeForce や RADEON を推奨していないとしても、GeForce や RADEON だと必ず問題が発生する訳ではありません。GeForce や RADEON だと問題が発生する可能性が高くなるという事です。また、GeForce や RADEON も無く、CPU 統合ビデオチップの場合でも、必ず問題が発生する訳ではなく、問題が発生する可能性が高くなります。

推奨されている Quadro や FirePro でも問題が発生する場合がありますが、推奨している以上はソフトウェアメーカーは、サポート終了等の事情が存在しなければ、サポート対象として不具合問題として対処します。推奨されていない GeForce や RADEON では問題が発生しても、サポート対象外となる場合が多いです。

GeForce や RADEON も推奨なら、必要性は低い

Quadro や FirePro に限らず、GeForce や RADEON も推奨している動画や画像編集ソフトウェアを使用するなら、Quadro や FirePro の必要性は低いです。

Quadro や FirePro に限らず GeForce や RADEON も、ソフトウェアの動作検証を行った結果、特に問題は無いとして認定し推奨している場合もありますが、GeForce や RADEON は Quadro や FirePro と違ってハードウェア仕様やドライバ仕様が統一されていない事もあり、認定対象外となる場合が多いです。

ソフトウェアの動作検証を行った結果、特に問題は無いとして Quadro や FirePro に限らず GeForce や RADEON も推奨しているなら、Quadro や FirePro、GeForce や RADEON のどちらかは必要性が高くなります。どちらも無く、CPU 統合ビデオチップだと、必ず問題が発生する訳ではなく、問題が発生する可能性が高くなります。

ビデオチップを推奨していないなら、必要性は低い

Quadro や FirePro も GeForce や RADEON も推奨していない動画や画像編集ソフトウェアを使用するなら、Quadro や FirePro は不要と言えるくらい必要性は低いです。GeForce や RADEON も不要と言えるくらい必要性は低く、CPU 統合ビデオチップで十分です。

推奨ビデオチップ Quadro や FirePro の必要性
Quadro や FirePro のみ 高い
Quadro や FirePro、GeForce や RADEON 低い
なし 低い

推奨していないからといって使用すると必ずしも支障をきたす訳ではありませんが、ソフトウェアメーカーでは何らかの問題の発生が確認されたビデオチップについて公表している場合があります。そのようなビデオチップは避ける方が良いです。

ソフトウェアの一部の機能を利用するために必要な場合

ソフトウェアによっては、一部の機能を利用するために Quadro や FirePro が必要となっています。その機能を利用しなくても問題ないなら、Quadro や FirePro は必要ありませんが、機能を利用するなら必要となります。

Quadro や FirePro だけでなく GeForce や RADEON でも機能を利用できる場合は、Quadro や FirePro、GeForce や RADEON のどちらかが必要となります。

どちらが良いか決めるのは難しいですが、Quadro や FirePro は価格が高いので、機能利用のためだけに選ぶなら、コストパフォーマンスを重視して GeForce や RADEON を選ぶ方が良いです。

Quadro、FirePro 特有の特徴を考慮した、Quadro、FirePro の必要性の判断の仕方

Quadro と FirePro が持つ主な特徴

使用する動画や画像編集ソフトウェアを考慮した結果、Quadro や FirePro は不要と判断した後は、GeForce や RADEON には無く、Quadro や FirePro が持つ特徴を確認し、Quadro や FirePro の必要性を判断する必要があります。

動画や画像編集の生産性に関わってくるため、Quadro と FirePro の特徴から必要性を判断する事も重要です。

以下は、Quadro と FirePro が持つ主な特徴です。
ドライバが OpenGL に最適化されている
ビデオチップは様々な処理を行いますが、その制御はドライバと呼ばれるソフトウェアが行います。ドライバの作り次第でビデオチップが発揮する性能が異なってきます。

Quadro と FirePro 用のドライバは OpenGL(オープンジーエル)と呼ばれるプログラムインターフェース群に最適化されており、OpenGL を利用するソフトウェアで高い性能を発揮するようになっています。

OpenGL は動画や画像編集用ソフトウェアでよく利用されており、OpenGL を使うソフトウェアと OpenGL に最適化されている Quadro、もしくは FirePro を組み合わせれば、強力なパフォーマンスを発揮します。

ソフトウェアの互換性を確保している
動画や画像編集用ソフトウェアを使用すると、ビデオチップによっては何らかの不具合が生じてしまう事があります。Quadro と FirePro では、そのような問題が起きないよう主な動画や画像編集ソフトウェアの動作確認が行われて認証を取得しており、互換性を確保しています。

マルチディスプレイ環境を強力にサポート
動画や画像編集で作業効率を上げるためには、複数の画面を利用する事が効果的です。Quadro と FirePro では、そのような作業環境を構築できるよう複数の画面に出力可能なマルチディスプレイ環境を強力にサポートしています。

RGB 各色10ビットカラー出力に対応している
Quadro と FirePro では、RGB 各色10ビットカラー出力に対応しており、約10億6433万色の表現が可能となっています。これにより、より滑らかなグラデーションや自然に近い色を表現できるようになり、質の高い動画や画像編集作業が可能となります。

ドライバが OpenGL に最適化されている

Quadro と FirePro による効果が出るかは、ソフトウェア次第です。OepnGL を利用してないソフトウェアを使用するなら、Quadro と FirePro による高い性能は発揮できません。

使用する動画や画像編集ソフトウェアが OpenGL を利用している事と、利用している場合は Quadro と FirePro によるパフォーマンス向上効果は出るのかインターネット等で調べ、Quadro と FirePro の必要性を判断すると良いです。

Quadro と FirePro によるパフォーマンス向上が無いと快適に動画や画像編集できないなら、Quadro と FirePro の必要性は高くなりますが、そうでなければ Quadro と FirePro の必要性は低いです。

ソフトウェアの互換性を確保している

これはソフトウェアが Quadro と FirePro を認定し推奨している事に関連してきます。使用するソフトウェアが Quadro と FirePro のみを認定して推奨しているなら、Quadro と FirePro の必要性は高いです。

マルチディスプレイ環境を強力にサポート

Quadro と FirePro はマルチディスプレイ環境の構築に強いですが、GeForce や RADEON も十分強いです。

Quadro と GeForce のマルチディスプレイに関する違いは、Quadro は Mosaic 技術を、GeForce は サラウンド技術を利用できる点です。両者には様々な違いがありますが、主な違いは複数の画面を組み合わせて1つの画面にできるかどうかです。これは、Mosaic 技術ならできますが、サラウンド技術ではできません。そのため、複数の画面を組み合わせて1つの画面にして、動画や画像編集を行いたい場合は、Quadro が必要となります。

FirePro と RADEON では、どちらも Eyefinity 技術を利用してマルチディスプレイ環境をサポートしているため、どちらを選んでも同様にマルチディスプレイ環境を構築できます。

RGB 各色10ビットカラー出力に対応している

GeForce や RADEON では、RGB 各色8ビットのカラー出力に対応しており、フルカラーと呼ばれる約1677万色に対応しています。約1677万色でも色数は十分です。

それでも、よく見ないと判別できないほどの色の違いにまでこだわって動画や画像編集を行いたい場合は、Quadro と FirePro が必要となります。そうでなければ Quadro と FirePro の必要性は低いです。

また、パソコンが Quadro か FirePro を搭載し、RGB 各色10ビットカラー出力に対応していても ソフトウェアが RGB 各色10ビットカラーでの編集、さらに液晶ディスプレイが RGB 各色10ビットカラー入力(表示)に対応している必要があります。

Quadro や FirePro の必要性が高いと判断したら

価格が安い方のビデオカードから使ってみる

自分にとって Quadro や FirePro の必要性が高い、もしくは必要と判断し、Quadro か FirePro の導入を決めたら、ビデオカード搭載可能なデスクトップパソコンがあれば、Quadro や FirePro のビデオカードを購入し増設して使ってみるのがおすすめです。

その際は、ソフトウェアの推奨対象、もしくは必要対象となっている Quadro や FirePro の中で、価格が安い方の低性能ビデオカードから選ぶ方が良いです。

明確に高性能ビデオカードでないと性能が不足すると判断できるなら話は別ですが、Quadro や FirePro の高性能ビデオカードは価格が高いので、もし買っても自分にとって性能が高すぎたら、かなりの無駄な出費となってしまいます。

ビデオカード搭載可能なデスクトップパソコンが無く、新しいパソコンを選ぶなら、同様な理由で価格が安い方の低性能ビデオカードが搭載されたタワー型デスクトップパソコンがおすすめです。

タワー型デスクトップパソコンであれば、低性能ビデオカードでは性能不足と感じたら、新しい高性能ビデオカードを購入して交換しやすいです。

Quadro や FirePro 無しで使ってみる

自分にとって Quadro や FirePro の必要性が高いと判断しても、まずは GeForce や RADEON、または CPU 統合ビデオチップで使ってみるのもありです。それで問題が無ければ、価格が高い Quadro や FirePro を買わずに済み、コストを抑えられます。

ただし、新しいパソコンを購入して使ってみるなら、ビデオカードを搭載できるタワー型デスクトップパソコンを選ぶ方が良いです。

ノートパソコン等のビデオカードを搭載できないパソコンを購入し使ってみた結果、ソフトウェアに問題が発生した等して、Quadro や FirePro が必要になってしまった場合、後から Quadro や FirePro を搭載するのは難しいので、また新しいパソコンを買う必要が出てきてしまいます。

省スペース型やキューブ型デスクトップパソコンもビデオカードを搭載できますが、省スペース型デスクトップパソコンは、搭載できるのはロープロファイル対応のビデオカードに限られ、高性能ビデオカードは搭載できません。キューブ型デスクトップパソコンは、内部スペースが狭いので、ビデオカードが入らず搭載できないリスクが高くなります。

おすすめ NVIDIA Quadro 搭載パソコン販売ショップ

NVIDIA 社のビデオチップ Quadro を搭載するパソコンは、業務で動画編集や画像編集等を行うクリエイター向けであり、一般向けのパソコンと比べると、かなり需要が少ないせいか、販売しているショップは非常に少ないです。

以下は、おすすめな Quadro 搭載パソコン販売ショップ一覧です。
マウスコンピューター
マウスコンピューターは、性能の割りに価格が安いモデルがそろうパソコンメーカーです。デスクトップパソコンで、Quadro K5200、Quadro K4200、Quadro K2200、Quadro K620 を搭載するモデルを販売しています。ノートパソコンでは、Quadro K3100M、Quadro K1100M を搭載するモデルを販売しています。
(2014年11月2日時点)
ドスパラ
ドスパラは、ショップブランドや PC パーツを販売しているパソコンショップです。デスクトップパソコンでは、Quadro K5200、Quadro K4200、Quadro K2200、Quadro K620、Quadro 410 搭載モデルを販売しています。ノートパソコンでは、Quadro K3100M、Quadro K2100M 搭載モデルを販売しています。
(2015年1月21日時点)
パソコン工房
パソコン工房は日本全国に店舗を構え、直販ショップも規模が大きく様々なニーズに応えるパソコンがそろっているパソコンショップです。デスクトップパソコンで、Quadro K5200、Quadro K4200、Quadro K2200、Quadro K620 を搭載するモデルを販売しています。ノートパソコンでは、Quadro K3100M、Quadro K1100M を搭載するモデルを販売しています。
(2014年11月3日時点)

おすすめ AMD FirePro 搭載パソコン販売ショップ

AMD 社のビデオチップ FirePro は、NVIDIA 社のビデオチップ Quadro と競合しており、FirePro を搭載するパソコンも業務で動画編集や画像編集等を行うクリエイター向けであり、一般向けのパソコンと比べると、かなり需要が少ないせいか、販売しているショップは非常に少ないです。

以下は、おすすめな FirePro 搭載パソコン販売ショップ一覧です。
マウスコンピューター
マウスコンピューターは、性能の割りに価格が安いモデルがそろうパソコンメーカーです。デスクトップパソコンで、FirePro W7000(BTO カスタマイズで選択可能)、FirePro W5100 を搭載するモデルを販売しています。
(2015年2月5日時点)
ドスパラ
ドスパラは、ショップブランドや PC パーツを販売しているパソコンショップです。デスクトップパソコンで、FirePro W9100、FirePro W8100、FirePro W5100、FirePro W2100 を搭載するモデルを販売しています。
(2015年2月5日時点)


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