グラフィックス - 画像編集用パソコンの選び方

最終更新日 2016年10月11日

ビデオチップの選び方

ビデオチップとは

CPU は、パソコンの頭脳的な存在ですが、ビデオチップは第二の頭脳的存在です。ビデオチップは、グラフィックス関連の処理を担います。

グラフィックス関連の処理を担うと聞くと、画像編集ではビデオチップの性能が重要にはなりそうと思われますが、基本的に画像編集では CPU 性能が重要です。ビデオチップ性能が重要になるかは、画像編集ソフトウェアによって決まってきます。

画像編集ソフトウェアによっては、ビデオチップ性能が高くてもあまり意味はありません。ビデオチップを活かして処理する画像編集ソフトウェアではビデオチップ性能が高いとメリットになってきます。

また、ビデオチップ特有の機能を利用して画像編集できるように作られている画像編集ソフトウェアもあり、そのような画像編集ソフトウェアでは、特定のビデオチップが必要になってきます。

画像編集用パソコンを選ぶ際は、以下のように大まかに分けたビデオチップの中から、どれが必要かどうか判断する必要があります。Quadro や FirePro、GeForce や RADEON が不要であれば、CPU 統合ビデオチップで十分です。

CPU 統合ビデオチップ ・一般向けのビデオチップ
・汎用的な使用に適している
Quadro
FirePro
・クリエイター向けのビデオチップ
・主に動画や画像編集に適している
GeForce
RADEON
・一般向けのビデオチップ
・主に PC ゲームに適している

Quadro、FirePro の必要性の判断の仕方

Quadro、FirePro のみ推奨なら、必要性は高い

まず、使用する画像編集ソフトウェアを考慮して Quadro や FirePro が必要かどうか判断する必要があります。判断の仕方については、 Quadro、FirePro の必要性の判断の仕方 にて詳しく記載していますが、使用する画像編集ソフトウェアが動作環境等で Quadro や FirePro のみを推奨しているなら、Quadro や FirePro の必要性が高いです。

推奨されていない GeForce や RADEON、CPU 統合ビデオチップでは良くない訳ではなく、画像編集ソフトウェア使用中に正常に使えなくなる問題が発生する可能性が高くなります。

問題が発生するかは実際に使ってみないと分かりません。インターネット上で問題の発生状況を調べる手がありますが、同じ画像編集ソフトウェアとビデオチップを使用しているとしても、誰しもに発生するような問題もあれば、画像編集の仕方によって発生する問題もありますので、他人には問題が発生しなくても自分には問題が発生する場合があります。

そのため、Quadro や FirePro の必要性が高いと判断したら、少なくとも後から Quadro や FirePro を追加して搭載できるパソコンを選ぶ方が良いです。このようなパソコンは、ビデオカードを搭載できるタワー型等のデスクトップパソコンに限られます。

GeForce や RADEON も推奨なら、必要性は低い

Quadro や FirePro に限らず GeForce や RADEON も推奨しているなら、Quadro や FirePro の必要性は低くなりますが、どちらかは必要性が高くなります。

主に動画や画像編集に適している Quadro や FirePro の方がおすすめではありますが、コストパフォーマンスの高さを重視するなら GeForce や RADEON がおすすめです。

また、CPU 統合ビデオチップを選ぶのもありですが、後から Quadro や FirePro、GeForce や RADEON を追加搭載できるビデオカード搭載可能なデスクトップパソコンを選ぶ方が良いです。

ビデオチップを推奨していないなら、必要性は低い

Quadro や FirePro も GeForce や RADEON も推奨していないなら、Quadro や FirePro の必要性は低いです。

ソフトウェアの一部の機能を利用するために必要な場合

画像編集ソフトウェアの中には、一部の機能を利用するには Quadro や FirePro を必要としている場合があります。その機能を利用したいなら、Quadro や FirePro が必要となります。

GeForce や RADEON でも機能を利用できるようなら、GeForce や RADEON でも問題ありません。

Quadro、FirePro 特有の特徴を考慮した、Quadro、FirePro の必要性の判断の仕方

Quadro と FirePro が持つ主な特徴

使用する画像編集ソフトウェアを考慮した結果、Quadro や FirePro は必要性が低いと判断した後は、Quadro や FirePro 特有の特徴を確認し、Quadro や FirePro の必要性を判断する必要があります。

以下は、Quadro と FirePro が持つ主な特徴ですが、主に動画や画像編集の生産性に関わってきます。
ドライバが OpenGL に最適化されている
ビデオチップは様々な処理を行いますが、その制御はドライバと呼ばれるソフトウェアが行います。ドライバの作り次第でビデオチップが発揮する性能が異なってきます。

Quadro と FirePro 用のドライバは OpenGL(オープンジーエル)と呼ばれるプログラムインターフェース群に最適化されており、OpenGL を利用するソフトウェアで高い性能を発揮するようになっています。

OpenGL は動画や画像編集用ソフトウェアでよく利用されており、OpenGL を使うソフトウェアと OpenGL に最適化されている Quadro、もしくは FirePro を組み合わせれば、強力なパフォーマンスを発揮します。

ソフトウェアの互換性を確保している
動画や画像編集用ソフトウェアを使用すると、ビデオチップによっては何らかの不具合が生じてしまう事があります。Quadro と FirePro では、そのような問題が起きないよう主な動画や画像編集ソフトウェアの動作確認が行われて認証を取得しており、互換性を確保しています。

マルチディスプレイ環境を強力にサポート
動画や画像編集で作業効率を上げるためには、複数の画面を利用する事が効果的です。Quadro と FirePro では、そのような作業環境を構築できるよう複数の画面に出力可能なマルチディスプレイ環境を強力にサポートしています。

RGB 各色10ビットカラー出力に対応している
Quadro と FirePro では、RGB 各色10ビットカラー出力に対応しており、約10億6433万色の表現が可能となっています。これにより、より滑らかなグラデーションや自然に近い色を表現できるようになり、質の高い動画や画像編集作業が可能となります。

ドライバが OpenGL に最適化されている

使用する画像編集ソフトウェアで Quadro や FirePro が無いと快適に画像編集できないようであれば、Quadro や FirePro の必要性が高くなりますが、GeForce や RADEON も OpenGL を使う画像編集ソフトウェアと組み合わせれば高いパフォーマンスを発揮します。

ビデオチップの高い性能を活かして画像編集を行いたい場合、GeForce や RADEON の中で高性能な製品ですら性能が足りないと判断するのが難しければ、GeForce や RADEON がおすすめです。

使用する画像編集ソフトウェアが、特にビデオチップ性能を活かさないようであれば、CPU 統合ビデオチップで十分です。

ソフトウェアの互換性を確保している

画像編集ソフトウェアの推奨ビデオチップに関連してきますが、使用する画像編集ソフトウェアが Quadro や FirePro を推奨しているなら、互換性を確保している理由である可能性が高いので、Quadro や FirePro の必要性が高くなります。

マルチディスプレイ環境を強力にサポート

GeForce や RADEON もマルチディスプレイ環境のサポートは強いため、Quadro や FirePro でないと実現できないマルチディスプレイ環境が必要無ければ、Quadro や FirePro の必要性は低いです。

Quadro と GeForce では1点抑えておきたい違いがあり、Quadro では複数の画面を組み合わせて1つの画面にできますが、GeForce ではできません。FirePro と RADEON は、どちらでも複数の画面を組み合わせて1つの画面にできます。

CPU 統合ビデオチップもマルチディスプレイ環境をサポートしており、複数の画面を組み合わせて1つの画面にする必要が無く、2画面程度のマルチディスプレイ環境を構築で良ければ、CPU 統合ビデオチップで十分です。

RGB 各色10ビットカラー出力に対応している

GeForce や RADEON、CPU 統合ビデオチップは、基本的に RGB 各色8ビットのカラー出力に対応しており、フルカラーと呼ばれる約1677万色に対応しています。約1677万色でも色数は十分であり、画像編集では色数に不足を感じる事はまずありません。

より滑らかなグラデーションや自然に近い色の表現を求めるなら、Quadro や FirePro が必要となりますが、画像編集ソフトウェアが RGB 各色10ビットカラーでの編集、さらに液晶ディスプレイが RGB 各色10ビットカラー入力(表示)に対応している必要があります。

フルカラーで問題無ければ、GeForce や RADEON、CPU 統合ビデオチップで十分です。

GeForce、RADEON の必要性の判断の仕方

Quadro や FirePro の必要性が低いと判断したら、GeForce や RADEON は必要かどうか判断する必要があります。

Quadro、FirePro の必要性の判断の仕方にて、GeForce や RADEON の必要性についても触れましたが、簡易にまとめると以下のようになります。

  必要性
推奨ビデオチップに GeForce や RADEON が含まれる(※1) 高い
画像編集ソフトウェアの一部機能の利用に GeForce や RADEON が必要となり、その機能を利用したい 必要
ビデオチップ性能を活かせる画像編集ソフトウェアを使用し、処理速度の向上を実現したい 必要
3画面以上のマルチディスプレイ環境を構築したい 必要
(※1)CPU 統合ビデオチップも推奨しているなら、必要性は低い

判断が難しくなるのは、推奨ビデオチップに GeForce や RADEON が含まれる場合です。CPU 統合ビデオチップでも問題なく使用できる可能性は高いですが、GeForce や RADEON 搭載パソコンを選ぶのが無難です。

それでも、CPU 統合ビデオチップを選ぶ場合は、後に GeForce や RADEON を追加搭載できるビデオカード搭載可能なデスクトップパソコンを選ぶ方が良いです。

また、CPU 統合ビデオチップでも3画面のマルチディスプレイ環境を構築できますが、マザーボードは映像出力端子が2つのみや、3つあっても1つはアナログ接続の D-sub 15pin、または全ての画面に対して高解像度での表示が難しい場合がありますので、3画面のマルチディスプレイ環境を構築したい場合でも、GeForce や RADEON が実質必要です。

おすすめ画像編集用パソコン販売ショップ

画像編集用パソコンは、自分で必要なソフトウェアを用意し、かつ必要な PC パーツ等を見極められるのであれば、各ショップで、一般に市販されている高性能モデルで十分です。一方でショップによっては、画像編集用パソコンとして相応しい仕様となっているモデルを販売しています。以下は、画像編集用として優れたモデルを販売しているショップ一覧です。
ドスパラ
ドスパラは、ショップブランドや PC パーツを販売しているパソコンショップです。3DCG、マンガ・イラスト制作、RAW現像、CAD 等の使用目的に応じて選べるラインナップになっているのが特長で、自分の使用用途に合わせて選びやすいです。
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マウスコンピューターは、性能の割りに価格が安いモデルがそろうパソコンメーカーです。画像編集用パソコンを販売している数少ない国内メーカーであり、コストパフォーマンスの高さも評価されて、様々な業務現場で採用された実績があります。
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パソコン工房
パソコン工房は日本全国に店舗を構え、直販ショップも規模が大きく様々なニーズに応えるパソコンがそろっているパソコンショップです。業務用途でも使えるよう性能や PC パーツにこだわった画像編集用パソコンがそろっており、Quadro 搭載パソコンとしては珍しいタイプの省スペース型デスクトップパソコンを販売しています。
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