アルミ電解コンデンサ長期間放置で劣化し寿命が短くなる?

最終更新日 2019年10月11日

アルミ電解コンデンサを長期間放置すると劣化し寿命が短くなるのか

マザーボードやビデオカード、電源ユニット等の PC パーツには、アルミ電解コンデンサを採用している製品があります。

このような製品を使うとアルミ電解コンデンサは劣化し寿命が短くなりますが、製品を使わずに長期間放置してもアルミ電解コンデンサは劣化し寿命が短くなるのか気になります。

アルミ電解コンデンサ採用製品を故障等に備えて長期間保管しておく、アルミ電解コンデンサ採用製品が搭載されているパソコン自体を長期間使わずに保管しておく等、結果としてアルミ電解コンデンサを長期間放置してしまう人は少なくないと思います。

アルミニウム電解コンデンサの概要 - Nichicon によると、アルミ電解コンデンサの長期間放置について以下のとおり書かれています。

・アルミ電解コンデンサを長期間放置すると、漏れ電流が増加する傾向がある。

・漏れ電流は、電圧を印加すると電解液の修復作用により元のレベルになる。

・温度が高いほど漏れ電流が増加するので、直射日光の当たらない常温の場所で保管するのが望ましい。

・長期間放置後は、約1kΩの抵抗を通して定格電圧まで上昇させてから30分程度電圧印加する。

・長期間放置後、アルミ電解コンデンサが組み込まれた機器の場合は、30分程度エージング(慣らし運転)する。

・通常の保存温度5〜35度かつ2年以内の放置であれば、電圧印加やエージングは不要。

劣化し寿命が短くなるとは書かれていませんが、漏れ電流が増加するそうです。アルミ電解コンデンサ採用製品が搭載されているパソコンを2年以上放置したのであれば、30分程度エージングすると良いと考えられます。

マザーボードやビデオカード、電源ユニット等、アルミ電解コンデンサ採用 PC パーツ単体の場合は、パソコンに組み込んで30分程度エージングする方法の他に、CPU、メインメモリー、マザーボード、電源ユニットの最小構成、必要に応じて最小構成にビデオカード等を追加してエージングする方法でも良いと考えられます。

しかし、パソコンや PC パーツを長期間放置した後に使う場合、エージングすると良いと取扱説明書(マニュアル)等に書かれているのを見たことがありませんので、パソコンや PC パーツに関してはエージングする必要はないとも考えられます。(取扱説明書を隅々まで読んではいないので見落としているかもしれない)

Nichicon の資料には、アルミ電解コンデンサを使用する場合の寿命については書かれていますが、長期間放置中の寿命については書かれていません。長期間放置する場合は劣化せず寿命は短くならないとは考えにくいので、寿命は短くなると思います。

TECHNICAL NOTE アルミ電解コンデンサの上手な使い方 によると、アルミ電解コンデンサを長期間放置すると漏れ電流が増加するだけでなく、寿命に影響を及ぼすとも書かれています。
長期間放置された製品は、電圧処理(注-1)を行ないますと、電解液により酸化皮膜が修復され、漏れ電流は放置前のレベルに戻りますので、電圧処理をお勧めします。漏れ電流の増加は製品の耐電圧により異なり、一般的に定格電圧が高いほど増大する傾向にあります。また放置期間が長くなると製品の寿命に影響を及ぼす可能性がありますので、機器の期待寿命は保管期間を考慮してご使用願います。
どれくらい寿命に影響を及ぼすのか書かれていませんが、使用する場合と比べたら寿命は短くならないと読み取れます。

三菱シーケンサ テクニカルニュース - 三菱電機 には、シーケンサの保管について書かれていますが、アルミ電解コンデンサを長期間放置した場合の寿命について以下のとおり書かれています。
アルミ電解コンデンサは無通電のまま放置した場合,常温でも通電時の1/4程度の進行速度で劣化します。たとえば,常温で10年間保管すると,2.5年程度寿命が短くなります。高温,高湿の場所では,さらに劣化の進行が速くなります。
同じ常温でも具体的に何度で保管するのか、アルミ電解コンデンサの耐熱性等の違いにより劣化速度は変わってくるのでしょうが、使用する場合と比べて寿命は1/4程度短くなるようです。

長期間放置の場合でも想像以上に劣化し寿命が短くなる印象を受けますが、劣化し寿命が短くなるのは確かだと思います。


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