なぜベンチマークによって性能順が違うのか

最終更新日 2019年05月20日

ベンチマークによって評価方法が違うので性能順に違いが生じる

パソコン、CPU や GPU 等の PC パーツを選ぶ時どちらの方が性能が高いのか知りたい場合、ベンチマークスコアを比較すればわかります。しかし、ベンチマークによって性能順に違いが見られます。

こうなる理由は、ベンチマークによって評価の仕方が異なるからです。ここでは何らかの処理を実行して、どれだけ処理に時間がかかったか測定し、処理時間が短いほどベンチマークスコアが高くなるベンチマークを考えてみます。

ある処理Aを実行するベンチマークA、別の処理Bを実行するベンチマークBがあります。処理Aが得意だが処理Bが苦手な CPU、処理Aは苦手だが処理Bが得意な CPU それぞれに対し各ベンチマークを行うと、ベンチマークAでは前者の CPU の方がベンチマークスコアが高く、ベンチマークBでは後者の CPU の方がベンチマークスコアが高くなる現象が起こりえます。

ベンチマークではないアプリケーションでも複数の CPU の性能を比較すると、あるアプリケーションでは最も高い性能を発揮した CPU が、別のアプリケーションでは他の CPU よりも性能に劣ることが見られますが、アプリケーションでもベンチマークでも自身が持つ処理の特性が CPU に合うか合わないかで CPU が発揮する性能に違いが生じます。

ここでは例として CPU について考えましたが、GPU 等の PC パーツにも当てはまることです。パソコンの性能を総合的に評価する場合でも当てはまります。

異なるメーカーを比較するとベンチマークによって性能順が違うことがよくある

CPU も GPU も得意不得意の差は小さいです。複数のベンチマークを比較すると大体性能順が一致します。 Core i9,i7,i5,i3対Ryzen Threadripper,7,5,3 では比較的新しい CPU に限って複数のベンチマークスコアを掲載していますが、どのベンチマークを見ても性能順が大体同じです。

しかし、インテル社の CPU と AMD 社の CPU を比較すると性能順の違いは無視できないほど大きいです。両社 の CPU を比べると設計が大きく違い、得意不得意の差が大きくなってくるからです。

NVIDIA 社の GPU と AMD 社の GPU でも CPU と同様に設計が大きく違い得意不得意の差が大きいです。そのため、GPU でも複数のベンチマークで比較すると性能順の違いが無視できないほど大きいです。

ベンチマークによって性能順が違うが、どのベンチマークを信頼すれば良いのか

ベンチマークによって性能順が違う状況を見ると、どのベンチマークを信頼すれば良いのかという疑問が生じます。自分が利用するアプリケーションと似ている処理を採用しているベンチマークを信頼すれば良いのですが、独自の処理を採用しているベンチマークが多いです。

一般的に私達はパソコンで複数のアプリケーションを利用するものですので、特定のアプリケーションに偏って性能を評価するベンチマークを信頼すれば良いとは限りません。

基本的には、自分が利用するアプリケーションで高い性能を発揮するのかどうか知りたい場合は、そのアプリケーションをベースに作られているベンチマークがないか調べ、あれば信頼すると良いです。

例えば、自分がプレイする予定の PC ゲームで高い性能を発揮する GPU を知りたいなら、その PC ゲームをベースに作られているベンチマークを探し信頼すると良いです。多くの PC ゲームには、自身をベースに作られているベンチマークがあります。

特定のアプリケーションをベースに作られておらず、あらゆる側面で高い性能を発揮する CPU について知りたいなら PassMark、同様に GPU について知りたいなら 3DMark を信頼すると良いです。

あくまでも個人的におすすめするベンチマークであり、他にも信頼できるベンチマークは数多くあります。 どのベンチマークを参考にすれば良いのか にも同様な内容を掲載しています。


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