ACPIのスリープステート

最終更新日 2024年01月13日

ACPIのスリープステートとは

基礎

ACPIのスリープステートとは、システムが対応可能なスリープ状態の仕様です。英語表記ではSleep Stateです。略してS-Stateと呼ぶ場合があります。以降ではS-Stateと書く場合があります。

S-Stateの種類

S-Stateの種類にはS0,S1,S2,S3,S4,S5があります。下記の表はそれぞれの特徴です。

S-State 名称 G-State CPU
電源
メモリ
電源
マザーボード
電源
S0 Working G0 On On On
S1 POS(Power on Suspend) G1 On On On
S2 CPU Powered Off G1 Off On On
S3 STR(Suspend To RAM)
スタンバイ
G1 Off On On
S4 STD(Suspend To Disk)
ハイバネーション
G1 Off Off Off
S5 電源オフ G2 Off Off Off


G-StateとはGlobal System Stateの略で、ACPIが示すシステム全体の電力状態です。G0はシステムが電源オンでありプログラムを実行している状態です。G1ではシステムがスリープ状態です。G2ではシステムが電源オフ状態です。

S0,S5

S-Stateはシステムが対応可能なスリープ状態の仕様ですが、S0とS5はスリープ状態ではありません。S0とG0が一致し、S5とG2が一致します。S0とS5はシステムの対応が必須です。対応しないとシステムが使い物になりません。

S1,S2,S3,S4

S1,S2,S3,S4がG1と一致し、それぞれがスリープ状態の仕様です。S1,S2,S3,S4はシステムの対応が任意です。一部に対応かつ一部に非対応や、全てに非対応でもよいです。

S1ではCPU、メインメモリー、マザーボードの電源をオンにしたままであり、S0への復帰が最も早いスリープ状態です。S2,S3,S4と数字が大きくなるほど復帰が遅いです。S2ではCPUの電源はオフにし、CPUのキャッシュメモリーのデータはメインメモリーに保存します。S3ではOSをスタンバイに移行し、必要なデータをメインメモリーに保存します。S4ではOSをハイバネーションに移行し、必要なデータをストレージに保存します。

出典

ASCII.jp:Windows 10の電力管理を支えるACPIを見る (1/2)(2019/09/15更新記事)


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