Adobe Premiere ProのエンコードではCPU全コア使い切れない?

最終更新日 2019年10月11日

CUDA 有効時のエンコードだと CPU 全コアを使い切れないのか

CPU のコア数が多くても、ソフトウェアによっては全コアを使い切れません。

エンコード処理であれば CPU の全コアを使い切るソフトウェアが多く、Adobe Premiere Pro も例外ではなさそうですが、CPU の全コアを使い切れていないという噂があったようです。

Core i9とRyzen Threadripperのレンダリング・動画エンコード速度を比較してみた | パソコン工房 NEXMAG には、以下のとおり書かれています。(この記事の最終更新日は2018年1月31日)
Adobe Premire Proでは、すべてのコアを使い切れていないという噂もあったので、真偽を確かめるべくエンコード処理中のタスクマネージャーも見てみました。

(略)

結論として、いずれの場合においても、すべてのコアを使用しきっていました。ただ、CUDAエンコード処理時においては、CPUの使用率が低減している状況が確認できました。グラフィックカードにGeForce GTX 1060を使用したのですが、グラフィックカードの性能がボトルネックになった可能性もあります。また、メモリ消費量も、CUDA使用時の方が高い状況が見られました。
検証に使われた CPU は、以下の CPU です。

・インテル Core i9-7980XE 18コア36スレッド
・インテル Core i9-7960X 16コア32スレッド
・インテル Core i9-7900X 10コア20スレッド
・インテル Core i7-7820X 8コア16スレッド
・インテル Core i7-7800X 6コア12スレッド
・AMD Ryzen Threadripper 1950X 16コア32スレッド
・AMD Ryzen Threadripper 1920X 12コア24スレッド

エンコード処理の主な内容は、以下のとおりです。
エンコード速度を計る為、解像度は4K(3840×2160)、60fpsの10分31秒あるH.264のmp4形式の動画を、フルHD(1920×1080)に変更し、60fpsのH.264 mp4形式で出力させたときの時間をストップウォッチで計測してみました。
Adobe Premire Pro CC にて CUDA を有効にしてエンコード処理を行った場合は、CPU の全コアを使い切れていない状況になったようです。

CUDA を無効にしても、使用環境、エンコード処理内容によっては CPU の全コアを使い切れていない状況になる可能性があるかもしれません。

Adobe Premire Pro CC にて CPU の全コアを使い切れていないという噂の詳細についてわからないと、どのような条件で発生する可能性があるのか推測は難しいです。

Ryzen Threadripper 2990WX 32コア64スレッドだと全コアを使い切れないのか

ASCII.jp:32コア64スレッドは乗りこなせるか? 第2世代「Ryzen Threadripper」を速攻で試す (4/6)|最新パーツ性能チェック には、以下のとおり書かれています。(この記事の公開年月日は2018年8月13日)
 クリエイター向けのCPUパワーを食う処理といえば動画エンコードがある。そこで4K動画4つを「Premiere Pro CC 2018」を利用してタイル状に並べ、再生時間約1分の8K動画にまとめ、それを「Media Encoder CC」を利用してH.264形式の8K動画に書き出す時間を比較する。ビットレートは50Mbps、2パスVBRでエンコードを行った。

 このテストではおかしなことに、32コア64スレッドの2990WXが、16コア32スレッドの1950Xより遅いというにわかに信じがたい結果が出た。そしてコア数で並ぶ2950Xと1950Xとの比較においても、アーキテクチャー的に新しい2950Xの方が負けている始末。CGレンダリングではあれだけ速いのに、動画エンコードではなぜか第2世代Threadripperは遅いのだ。
Ryzen Threadripper 2990WX の全コアを使い切れていないことを示す結果が得られたようです。

GPU(ビデオチップ)の性能がボトルネックとなった可能性がありますが、Ryzen Threadripper 1950X よりも遅い結果が出た等を考慮すると、その可能性はないと考えられます。

同記事によると、時間が限られていますので原因の特定はできませんでしたが、BIOS の熟成不足、評価用 CPU またはマザーボードの不具合、発熱とサーマルスロットリング、以上の原因が考えられるそうです。

他の検証でも、Adobe Premire Pro のエンコード処理において Ryzen Threadripper 2990WX の全コアを使い切れていないことが確認できたようです。

32コアの“暴れ馬”はこう乗りこなす 〜【DIY PC 02】第2世代Ryzen Threadripperで実現する超マルチコアPC - PC Watch には、以下のとおり書かれています。(この記事の公開年月日は2018年9月29日)
 ところが、エンコード系処理では意外な結果が。Premiere Pro CC 2018で編集した再生時間1分の8K動画を、Media Encoder CC 2018でMP4形式で書き出させても、体感的にはRyzen 7 2700Xと大差ない。CPU占有率を見ると、64コアの半分も使っていないことが分かった。Threadripperのコア1/2モード(16コア32スレッド)で動かすと、Blenderは1.5倍以上の時間がかかるのにMedia Encoder CCはほとんど差が出ず、H.264とH.265では後者のほうが処理の並列度が低いことも分かった。むしろLightroom CC 2018のシャープネス処理のほうがCPUをしっかり使ってくれている。32コアの暴れ馬は、ひどく乗り手(アプリ)を選ぶのだ。

(略)

その一方で、Media Encoder CCでのエンコード処理は2990WXの1/2〜1/4程度しか活用していない。とくにH.265ではほぼこんな状態で、低負荷なコア、仕事をしていないコアがいくつもある。アプリ側の改善が必要なようだ
検証に使われた CPU は、Ryzen Threadripper 2990WX 32コア64スレッド。ビデオカードは GeForce GTX 1080 Ti です。

CUDA を有効にしたかどうか不明ですが、仮に CUDA を有効にしてエンコードした結果だとしても、ビデオカードの性能がボトルネックとなって CPU の使用率が低減したようには見えず、明らかに負荷がかかっていないコア、負荷がほとんどかかっていないコアが多数見られますので、Adobe Premire Pro CC は、Ryzen Threadripper 2990WX 32コア64スレッドに関しては別の原因で CPU の全コアを使い切れていないと考えられます。


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