HDDのエネルギーアシスト磁気記録

最終更新日 2023年09月07日

HDDのエネルギーアシスト磁気記録とは

基礎

昭和電工、記録容量26TBニアラインHDD向けHDメディアを出荷開始 - 日本経済新聞 より引用します。
エネルギーアシスト磁気記録:さらなる高記録密度を達成するため高保磁力の磁気媒体に対して、外部からエネルギーを付与することで、磁化反転をアシストしデータの書き込みを可能にする技術。
HDDのエネルギーアシスト磁気記録とは、HDDの記録密度を高めるために保持力を高めた磁気媒体に対し、外部からエネルギーを与えて磁化を反転しやすくしてデータの書き込みを実現する記録方式です。

あくまでもイメージですが、1ビットのデータ(0か1)を記憶する粒子があるとします。この粒子は磁化し、磁化方向によって0か1を記憶します。記録密度を高めるために、この粒子のサイズを小さくする方法があります。単位面積当たりの粒子の数を増やせるためです。

しかし、粒子と粒子の距離が短くなり、別の粒子の磁化方向に影響を与えやすくなり、磁化が弱まったり勝手に磁化方向が変わってしまいます。そこで、粒子の保持力を高め磁化方向を変えにくくする方法があります。そうすると、データを書き込むために磁化方向を変えることができなくなります。

エネルギーアシスト磁気記録では粒子にエネルギーを与え、粒子の磁化方向を変えやすくします。これでデータを書き込むために磁化方向を変えられます。


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HDDの記録方式



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