メインメモリーのマルチチャンネル

最終更新日 2021年10月10日

メインメモリーのマルチチャンネルとは

メインメモリーのマルチチャンネルとは、複数のメインメモリーを使用してデータ転送速度を向上させる技術です。

マルチチャンネルを利用せずに動作させることを、シングルチャンネルと呼びます。

マルチチャンネルの種類

マルチチャンネルには、使用するメインメモリー枚数に応じて以下の種類があります。

種類 特徴
デュアルチャンネル ・2枚のメインメモリーを組み合わせて動作させる
・シングルチャンネルと比べるとデータ転送速度が2倍になる
トリプルチャンネル ・3枚のメインメモリーを組み合わせて動作させる
・シングルチャンネルと比べるとデータ転送速度が3倍になる
クアッドチャンネル ・4枚のメインメモリーを組み合わせて動作させる
・シングルチャンネルと比べるとデータ転送速度が4倍になる

マルチチャンネルとCPU、マザーボード

マルチチャンネルへの対応

マルチチャンネルを利用するには、CPUとマザーボードがマルチチャンネルに対応している必要があります。対応していない場合、複数のメインメモリーを搭載してもマルチチャンネルを利用できずシングルチャンネルになります。

CPUとマザーボードがマルチチャンネルの種類の全てに対応しているとは限りません。デュアルチャンネルにまで対応している場合、トリプルチャンネルやクアッドチャンネルを利用できません。トリプルチャンネルにまで対応している場合、デュアルチャンネルを利用できますが、クアッドチャンネルを利用できません。

メモリースロット

マルチチャンネル利用時に装着するメモリースロットの位置は、取扱説明書(マニュアル)の確認が必要です。多くのマザーボードでは、装着位置がわかりやすいようにメモリースロットに色が付いています。

同じ色に装着するのか異なる色に装着するのか、同じメーカーでも製品によって違います。例えばデュアルチャンネル動作の場合、同じ色に装着すれば動作する場合もあれば、違う色に装着すれば動作する場合もあります。

同じ色か異なる色か、仕様通りに装着したとしても装着位置によっては動作しない場合があります。例えばメモリースロットが6本ありトリプルチャンネル利用時は同じ色に装着するが、特定の片方の色に装着しないと動作しない場合があります。

マルチチャンネル動作可能な組み合わせ

マルチチャンネルを利用するには、原則的には同じメインメモリーを組み合わせます。

同じメインメモリーとは、同じメーカーかつ同じ型番のメインメモリーです。

同じではないメインメモリーを組み合わせてもマルチチャンネルで動作する可能性がありますが、実際に試してみないとわかりません。

マルチチャンネルで動作しても、動作が不安定、本来のデータ転送速度向上効果が出ない等のトラブルが発生することがあります。

同じではないが仕様が同じメインメモリーを組み合わせる場合は、マルチチャンネルで動作する可能性が高いです。

以下の組み合わせ条件を満たす場合は仕様が同じですので、マルチチャンネルで動作する可能性が高いです。

条件 補足
メインメモリー容量が同じ ・メインメモリー全体の容量であり、メインメモリーにある全てのメモリチップの容量を足し合わせた容量がメインメモリー容量
メモリチップ容量が同じ ・メインメモリー表面に見える黒い長方形の部品がメモリチップ
・仕様に記載されてない場合が多いが、外観からメモリチップ数が分かれば、メインメモリー容量をメモリチップ数で割るとわかる
メモリチップ実装面が同じ ・メモリチップが片面のみにある場合シングルサイド、両面にある場合ダブルサイドと呼ぶ
・仕様に記載されてない場合が多いが、外観からシングルサイドかダブルサイドかわかる
ランクが同じ ・原則的にシングルサイドならシングルランク、ダブルサイドならデュアルランク
・仕様に記載されてない場合が多い
・一般的なパソコン向けに販売されているメインメモリーは、たいていシングルランク
モジュール規格(チップ規格)が同じ ・モジュール規格が同じなら必ずチップ規格も同じであり、逆も成り立つ
CASレイテンシ、メモリータイミングが同じ ・メモリータイミングは仕様に記載されてない場合が多い
UnbufferedかRegisteredで統一 ・一般的なパソコン向けに販売されているメインメモリーは、たいていUnbuffered
EEC非対応かECC対応で統一 ・一般的なパソコン向けに販売されているメインメモリーは、たいていECC非対応

上記の組み合わせ条件を満たしていても仕様に表れてこない違いが影響し、マルチチャンネルで動作しない場合があり、その場合の原因を特定することは難しいです。

一部の仕様が異なるメインメモリーを組み合わせる場合でも、マルチチャンネルで動作する可能性があります。

どこまで仕様が異なってもマルチチャンネルで動作するのかは、マザーボードによって決まってきます。

モジュール規格(チップ規格)には互換性があり、動作クロック周波数が低い(データ転送速度が遅い)方に合わせて動作でき、同様にCASレイテンシ、メモリータイミングも遅い方に合わせて動作できます。

そのため、上記の組み合わせ条件の中で、モジュール規格(チップ規格)、CASレイテンシ、メモリータイミングが異なる組み合わせでも実質仕様が同じとなり、マルチチャンネルで動作する可能性が高いです。

マルチチャンネル用の複数枚セット

同じメーカーかつ同じ型番のメインメモリーであっても、仕様からはわからない違いがある場合があります。

メインメモリーに限りませんが、PCパーツは製造時期によって部品が変わり同じではない場合があります。

その場合でもマルチチャンネルで動作しなくなることはあまりありませんが、動作が不安定、データ転送速度の向上効果が若干落ちる等のトラブルが発生することがあります。

このようなトラブルを防ぐためにマルチチャンネル用に複数枚セットのメインメモリーがあります。

パソコンショップ等が独自に複数枚まとめてセット販売しているメインメモリーではなく、メインメモリーのメーカーがマルチチャンネル用に複数枚セットにしているメインメモリーです。

マルチチャンネルで動作させるユーザー向けの商品であり、同じメインメモリーがセットになっています。

マルチチャンネルと性能向上

マルチチャンネルとシングルチャンネルを比べると、マルチチャンネルの方がデータ転送速度が速いですが、実際にパソコンを使用すると体感できるほど性能が上がりません。

パソコンの処理の多くはマルチチャンネルにより向上したデータ転送速度を活かすことが少なく、シングルチャンネルのデータ転送速度で十分です。

メインメモリーのデータ転送速度は、シングルチャンネルでも十分速いです。

パソコンの性能は他のPCパーツの性能が大きく影響してきますので、マルチチャンネルの有無次第でパソコンの性能が大きく変わりません。

動画編集、画像編集、PCゲーム等、メインメモリーへのデータ読み書きが大量に発生する用途に使う場合、マルチチャンネルにより向上したデータ転送速度を活かせることが多いですが、それでも体感できるほどの性能向上を実感することが難しいです。


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