メインメモリーのトリプルチャンネル

最終更新日 2024年04月20日

基礎

メインメモリーのトリプルチャンネルとは、メモリーモジュールを3枚1組で動作させデータ転送速度を3倍に向上させる技術です。トリプルチャネルと呼ぶ場合もあります。

メモリーモジュールの規格、容量が同じ

トリプルチャンネルで動作させるには、3枚1組で使用するメモリーモジュールの規格、容量が同じである必要があります。メモリーコントローラーによっては異なる組み合わせでも動作します。

メモリーモジュールの規格が異なってもトリプルチャンネル

メモリーモジュールの規格には、基板の形状等の規格、データ転送速度等の規格があります。基板の形状等の規格にはDIMM等があり、これに関してはトリプルチャンネルに関係なく同じである必要があります。マザーボードが対応している基板の形状等の規格に合わせる必要があるためです。

データ転送速度等の規格には、例えばPC3-8500があります。PC3はDDR3 SDRAMを示し、8500はデータ転送速度が8500MB/sを示します。DDR3 SDRAMの他にDDR2 SDRAM等がありますが、これらに互換性がないためトリプルチャンネルに関係なく同じである必要があります。データ転送速度を示すところが異なっていても、メモリーコントローラーによってはトリプルチャンネルで動作できる場合があります。この場合、データ転送速度が速い方が遅い方に合わせます。

メモリーモジュールの容量が異なってもトリプルチャンネル

メモリーコントローラーによってはメモリーモジュールの容量が異なる組み合わせでもトリプルチャンネルで動作します。この場合、最も小さい容量までトリプルチャンネルで動作し、他の容量ではシングルチャンネルで動作します。例えば1GB,1GB,2GBを組み合わせた場合、各1GBはトリプルチャンネルで動作し、2GBの1GBはシングルチャンネルで動作します。

・違う容量のメモリーを挿してもきちんと動く？ | 日経クロステック（xTECH）(2010/02/08公開記事)

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