メインメモリーのランク
最終更新日
2024年04月22日
メインメモリーのランクとは
基礎
メインメモリーのランクとは、メモリーモジュールのデータバス幅64ビット幅を構成するメモリーチップの集まりです。この集まりをブロックやグループと呼ぶ場合があります。この集まりがメモリーモジュールに1つあれば1ランク(シングルランク)、2つあれば2ランク(デュアルランク)です。メインメモリーはブロック(グループ)単位で動作し、その動作単位がランクと言えます。メインメモリーは板状のものですが、これをメモリーモジュール(DIMM、Dual Inline Memory Module)と呼びます。メモリーモジュールには黒い四角形のものが複数ありますが、これをメモリーチップ(DRAMチップ)と呼びます。
メモリーモジュールのデータバス幅が64ビットですが、データバス幅とはデータの通り道の広さのようなものです。メモリーモジュールはメモリーコントローラーと64ビット単位でデータ転送します。メモリーモジュールが1枚でもランクが複数であれば、64ビットのデータバス幅が複数あり、まるでメモリーモジュールが複数枚あるような構造です。
データバス幅64ビットが1つのメモリーチップではなく複数のメモリーチップによって構成されます。例えばデータバス幅8ビットのメモリーチップが8つあれば、合わせてデータバス幅が64ビットです。
メモリーチップの片面実装、両面実装
メモリーチップが片面実装(シングルサイド)ならシングルランク(1ランク)、両面実装(デュアルサイド)ならデュアルランク(2ランク)の場合が多いですが、そうとは限りません。片面実装でもデュアルランクの場合があったり、両面実装でもシングルランクの場合があります。メモリースロットの数
メモリーコントローラーから見ると、ランクの数はメモリースロットの数のようなものです。メモリーコントローラーから見るとランクの数のメモリースロットが存在する状態になります。1枚のメモリーモジュールのランクが複数だと、メモリーコントローラーから見たメモリースロットの数と物理的な数が一致しなくなります。例えば、物理的に1つのメモリースロットに、ランクが2のメモリーモジュールを接続します。メモリーコントローラーからはメモリースロットの数が2のように見えますが、物理的には1つ存在します。マザーボードのランク上限
メインメモリーを装着するマザーボードにはランクの上限があります。原則的にはマザーボードにあるチップセットによってランクの上限が決まるが、マザーボードのメーカーが独自に拡張しランクの上限が増えている場合があります。特に基板の配線によるノイズがランクの上限に影響するので、配線を工夫してノイズの問題を解決するとランクの上限を増やせます。
ランクの上限を超えるとメインメモリーを認識しません。例えばマザーボードのランクの上限が4とします。デュアルランクのメインメモリーを装着する場合、2枚でランクが4なので2枚まで認識します。シングルランクのメインメモリーを装着する場合、4枚でランクが4なので4枚まで認識します。
シングルランクのメインメモリーを使用する方が、ランクの上限を超えにくいので、メインメモリーはシングルランクがよいです。
ランクの上限を超えるとメインメモリーを認識しません。例えばマザーボードのランクの上限が4とします。デュアルランクのメインメモリーを装着する場合、2枚でランクが4なので2枚まで認識します。シングルランクのメインメモリーを装着する場合、4枚でランクが4なので4枚まで認識します。
シングルランクのメインメモリーを使用する方が、ランクの上限を超えにくいので、メインメモリーはシングルランクがよいです。
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